サスペンス界のレジェンド・名取裕子さん、66歳でもシワが少ない!4つの美の秘訣
ドラマ「3年B組金八先生」で美術教師を演じて人気となった女優の名取裕子さん。「シミは女優の職業病!」と語る名取さんの若さの秘訣とは?愛用している美容アイテムとともに教えていただきました。
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「私の世代だと病気の老人役か認知症の役しかこないけど、実際の60代70代は恋愛もして華やかでオシャレ。そんな同世代のリアルを演じてみたいですね」
《Profile》 1957年神奈川県生まれ。’77年TBSポーラテレビ小説「おゆき」で女優デビュー。以降、ドラマや映画、舞台で活躍し、代表作は映画『序の舞』『吉原炎上』『マークスの山』、ドラマ「けものみち」「京都地検の女」「法医学教室の事件ファイル」など多数。「オールナイトニッポン MUSIC10」毎月第1・第3水曜 パーソナリティを務めている。
この夏は猛暑。一番心がけているのはマメに日焼け止めを塗ることです。特にメーカーのこだわりはなく、ドラッグストアで購入できるものを、顔と全身にしっかり塗るようにしています。 昔は、朝8時から炎天下に立ち続けて撮影するのが当たり前。何十年もそういう生活を続けてきましたから、女優の仕事はまさにサバイバル。日焼け止めを塗り直す時間もないし、カメラの前でサンバイザーや日傘で日よけをすると、「照明を当てているのに」と怒られるから、焼けっぱなし。当時は洋服の上からでも焼けるなんて思いもしなかったので、体は油断していました。そのせいか、いまだに手足にはシミやほくろがたくさんあって、「まだ表に浮き上がっていない隠れたシミがますます増える」と皮膚科の先生に言われています。日焼けによるシミはまさに女優の職業病ですね。 長年通っている美顔術の先生からアドバイスいただいたことは、今も続けています。特に、氷のうで顔を冷やす習慣が身につきました。日焼けをするとすぐに氷のうにガーゼを巻いて顔に当て、熱を取ります。撮影前も、移動中の車の中で顔に当てながら冷やすと、カメラが回る頃には毛穴が引き締まる。家でも、テレビを見ながらでも、本を読みながらでも常に冷やしています。要するに、37℃近い体温をいったん冷やすと、体は37℃近くに戻そうとして血液が流れ、代謝が上がるのだそう。冷却後は明らかに顔がすっきりしています。 シミはありますがシワは少ないですね。若さも、美貌も、肌のハリも、ウエストのくびれも、筋肉も、なくなったなと感じることはあちこち多々ありますが、若い方々と同じ土俵に上がろうとしてアンチエイジングばかりを目指し、見た目の美しさを競うのはちょっと違うと思うの。かなり無理しなきゃいけないし(笑)。大人の女性としての違うアイテムを身につけないとダメですね。だから、シミも勲章ととらえ、年齢なりの美しさが心地いいです。とはいえ、年齢よりちょい下に見えるのがいいかな(笑)。 運動は大嫌い。病院に行くたびに「運動不足」と指摘されるんだけど、歩いたり、家でのストレッチを習慣化できないのよ。根が怠け者だから(笑)。やりたいと思う気持ちだけは習慣化していますが。今日ウォーキングすると日焼けするとか、冬は風邪をひくとか、やらない理由は100個くらい言えます。でも、最近は先輩方が病気やけがで入院されるのを目のあたりにして、足腰を鍛えなければいけないと反省。外出先ではできるだけ階段を使ったり、家では飼っているメダカの水槽の水替えをするときに腹筋を使うようにしたり、ながら筋トレは意識しています。 パワープレートの専門ジムには通っています。インストラクターがついてくれて、プレートの上で30分間、スクワットなど筋トレをするのですが、短時間で効果的。80代、90代の先輩方も多く、ここでは私は若いほう(笑)。家から2.4kmの距離なので、なるべく歩いて通うようにしています。でも、途中で買い食いをしてしまって、確実にやせていくのは財布のほう(笑)。運動せずに食べるよりはまだまし。不幸中の幸いだわ。それくらい緩い感覚で通っています。
美の秘密①:美容の基本はクレンジング。40年以上石鹸洗顔ひと筋です
長年愛用している北原石鹸は植物油脂に保湿成分がたっぷり入っているので、しっかり洗った後もお肌がしっとりしています。石鹸は20代の頃から40年以上これひと筋です。
美の秘密②:気持ちも豊かにしてくれるお守り的クリーム
メナードのオーセント クリーム Ⅱは、夜のスキンケア後、就寝前に使います。寝ている間にキメが整い、しっかり保湿されています。自分へのご褒美として欠かせないクリーム。
美の秘密③:大小で揃えています。肌冷却でむくみレスキュー
北原美顔で教えてもらって以来、日焼け後やむくみ取りには、氷のうに氷を入れて肌を冷やします。最近はお洒落なデザインのものも登場し、楽しみながら使っています。
美の秘密④:女優としても私としてもジュエリーに助けられています
大粒のパールをダイヤで包み込んだネックレスとイヤリングはともにMIKIMOTOでパーティ仕様。指輪は普段使い用に銀座の美術商のおじいちゃまがデザインしてくれました。
40代のころの名取さんは?
〈左〉松竹のカレンダー撮影時のオフショット。愛犬のミニチュアダックスフントをスタジオに連れて来ていたので一緒に撮影。40代は愛犬たちと濃い時間を過ごしました。〈右〉完全なプライベート写真。40代はファッションにもこだわっていて、お気に入りのエルメスの上下で。
2023年『美ST』10月号掲載 撮影/下村一喜 ヘア・メーク/岸 順子 着付け/瀧口潤子 取材・文/安田真里 編集/和田紀子