日本茶アドバイザーが提案! 夏バテ知らずの「簡単おしゃれな日本茶アレンジ」


夏の水分補給に冷たい飲み物は欠かせませんよね。香ばしい麦茶も美味しいのですが、ホットで飲むイメージの強い日本茶も、冷茶にすれば夏でも美味しく楽しめるんです。たくさんの「氷」があれば、ご家庭にある茶葉やティーバッグで美味しい冷茶が簡単につくれます!

たっぷりの氷でつくる「ロックティー」
その淹れ方は通称「ロックティー」。まず、たくさんの氷をボトルに入れ、その上から急須で濃く抽出した緑茶を注いで、水でお好みの濃さに調節するだけ! 熱い緑茶を氷で急冷することによって、お茶の色や風味がそのまま楽しめる冷茶が出来上がります。お湯の温度を気にして淹れる方法よりも手軽に出来るため、急なお客さまや大人数が集まるときにも使える、夏にぴったりの淹れ方です。基本的には急須とボトルを使用しますが、急須がなければティーバッグでつくったお茶でも大丈夫です。
ひとつだけ注意したいのは、ご家庭の氷を使う際に冷凍庫の匂いがついてしまっていないかということ。お茶の風味がそこなわれてしまうことがあるので、氷や水は無味無臭のものを使用してください。今回はそんなロックティーでつくる、真夏にぴったりの日本茶アレンジを紹介します!

猛暑日に飲みたい! 気分まですっきりする、ミント×グリーンティー

<材料>3~4人前(800mlのボトルを使用)
茶葉…5~6g、または緑茶のティーバッグ2個
氷…200g以上
熱湯…200ml
ミントの葉…適量
一度煮沸した水道水または天然水…300~400ml(お好みで)

たっぷりの氷とミントの葉をボトルに入れておきます。急須に茶葉を入れ、熱湯を注いで濃いめだなと思うくらいの緑茶をつくったら、ボトルに注ぎ入れ、氷が溶けきる前にお好みで水を足して色や味を調節。冷蔵庫で1~2時間おいてから、マドラーで軽く混ぜて完成です。
「今日は暑くてしょうがない!」という真夏日にぴったり、喉にすっと染み渡る爽快感がクセになります。実はミントに限らず、緑茶とハーブは意外にも相性が良いんです。ミントをレモンバームやレモングラス、バジルに変えても楽しめますよ。

今がシーズン! 桃の果肉も味わえる、ピーチ×グリーンティー<材料>3~4人前(700mlの急須を使用)
茶葉…5~6g、または緑茶のティーバッグ2個
氷…200g以上
熱湯…200ml
桃…1個
一度煮沸した水道水または天然水…250ml(お好みで)

基本のロックティーをつくっておきます。桃の半分はダイスカットにして、半分はすりおろして果汁にし、ロックティーと一緒に急須に入れて、マドラーで軽くかき混ぜます。グラスに果肉とともに注いだら完成! 桃はお好みでくし型や大きめに切ってもOKです。
口にふくんだ瞬間、みずみずしい桃の香りがふんわりと感じられて心が落ち着きます。風味だけではなく、飲みながらや、飲み終わったあとには果肉も楽しめるのが嬉しいポイント。お家でのティーパーティにもおすすめのアレンジです。

夏の疲れを癒してくれる甘酸っぱさ、ドライレモン×グリーンティー
<材料>3人前(800mlのボトルを使用)
茶葉…5~6g、または緑茶のティーパック2個
氷…200g以上
熱湯…200ml
市販のドライレモン…50g
一度煮沸した水道水または天然水…300~400ml(お好みで)

たっぷりの氷とドライレモンをボトルに入れておきます。急須に茶葉を入れ、熱湯を注いで濃いめだなと思うくらいの緑茶をつくったらボトルに入れ、氷が溶けきる前にお好みで水を足して色や味を調節。冷蔵庫で2~3時間おいたら完成です。グラスに注いだあと、お好みでスライスレモンを浮かばせるのもGOOD!
砂糖づけされたドライレモンを使うことにより酸味はやわらぎ、ほのかな甘みのあるすっきりとした味わいに仕上がります。つくりたてよりも数時間おいたほうがレモンの風味が染みわたり美味しさがアップ! また、手づくりのドライレモンを使えば、甘さや風味が自由にカスタムできる楽しみも広がります。ちなみにレモンピールのみでつくると苦みが多く出てしまうので、果肉まであるドライレモンを使うことをおすすめします。

何かと忙しくてバタつきがちな夏こそ、手軽にアレンジした日本茶で喉も心も潤しましょう! 簡単で美味しいロックティーのつくり方を覚えておけば、アレンジの幅も自由自在です。
ロックティーに使う日本茶は、色が濃く鮮やかに出やすい深蒸し煎茶がおすすめ。栄養分もまるごと味わえますよ。お湯の温度はおおよそ80℃が目安ですが、時間のないときはポットのお湯をそのまま入れてもかまいません。色や風味が長持ちする淹れ方なので、見た目で「まだ大丈夫かな?」と思いがちですが、お茶は生ものなので冷蔵庫での保存は1日までにして、飲み切ってしまってくださいね。持ち歩きは必ず保冷可能な水筒などで。
お気に入りのハーブやフルーツに変えて、今年の夏はあなただけの日本茶を楽しんでみてください!

撮影・文/松下文香(日本茶アドバイザー)

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