中国の『生理用品』事情を大調査【ナプキン派?タンポン派?人気のアイテムなど】

日本にはたくさんの種類がある『

日本にはたくさんの種類がある『生理用品』。同じアジアの国、お隣中国では、どのような種類の生理用品が売られ、実際にどんな商品が人気を集めているのか、中国在住のライターがリサーチしてみました!

中国の生理用品|1.実際に買ってみた!

中国語でナプキンは「卫生巾」と

中国語でナプキンは「卫生巾」と訳され、薬局やコンビニで購入可能です。購入時、日本では紙袋に1度入れてからビニール袋に入れますが、こちらではそのままビニール袋に入れて渡されました。

中国の生理用品|2.現地で人気の生理用品

中国のリサーチ会社「iiMed

中国のリサーチ会社「iiMedia Research(艾媒咨询)」の調査によると、中国で人気の生理用品ブランド、1位は『ソフィ(苏菲)』、2位は『ロリエ(乐而雅)』、3位は『ウィスパー(护舒宝)』という結果に。日本とアメリカのメーカーの現地製造商品が、上位3位を占めています。ちなみに4位は『ABC』という中国のメーカーでした。

中国の生理用品|3.中国の生理用品の値段は?

中国の薬局で売られている生理用
ABC 轻透薄 8枚入り…13元(約215円)

中国の薬局で売られている生理用品の価格は現地製造の10元(約160円)10枚入り〜輸入品の39元(約650円)20枚入りと幅がありましたが、全体的に日本と比較すると安めな印象。現地製造の生理用品は、日本メーカーでも現地メーカーでも価格は変わらず、10枚入りで13元(約215円)〜10枚入りで15元(約260円)の価格帯が主流でした。

一番高かった39元(約650円)のものは、日本から輸入された日本製の生理用品です。実際にこんなに高価な生理用品を買う人がいるのか気になり、現地に住む中国人の友人に聞いたところ、彼女の周りでは“日本メーカーの日本製造輸入ナプキン”が人気で、実際に購入している人は意外にも身近にいたことに驚きました。

また、高級な輸入ナプキンとは対照的にパッケージ極力省いた『散装卫生巾』が中国大手通販サイトで販売され、国内で話題になっています。100枚入りで21.99元(約370円)という激安ナプキン。現地に住む中国人の友人いわく、彼女自身は品質が悪いので使わないとのことでしたが、中国国内では売れているそうです。

中国の生理用品|4.中国で主流の生理用品は?

中国では、圧倒的にナプキンが人

中国では、圧倒的にナプキンが人気。大手の薬局では、生理用品の棚が4つある内、タンポンは1つの棚のほんの一部で全体の1割以下。タンポンは、現地メーカーではなく海外の現地製造のものが主流です。

中国の大手ネット通販で女性のサニタリーアイテムのカテゴリーを見ると、タンポンはなくナプキンしかチョイスがありません。販売自体はしているようですが、現地の人はあまり購入しないようです。その証拠に、サイト内の月間累計販売数を見ると、ナプキンで1位の商品の購入数は14万個なのに対し、タンポンで1位の商品はわずか9,600個の販売数でした。

中国の生理用品|5.中国で見つけた最新生理用品

日本メーカーのユニ・チャームが
苏菲(ソフィ)HOT暖℃ 5枚入り…21元(約350円)

日本メーカーのユニ・チャームが発売しているソフィシリーズですが、写真の「苏菲ソフィHOT暖℃」は日本では発売されていない中国限定の製品。よもぎや芍薬が配合され、下腹部の部分が温かく感じる構造になっています。文化的に冷たい飲み物は飲まず、とにかく女性は体を温めるように徹底している中国ならではの商品です。

中国の生理用品【まとめ】

今回は、筆者が住む中国の生理用品について紹介していきました。日本の製品が人気を集めていることに驚くと同時に、日本人としては嬉しい限りです。また、100枚入りで約370円の超格安ナプキンから、20枚入りで約650円の輸入ナプキンまで、幅広い価格帯の生理用品が販売されている点にも驚きました。次回は、アメリカの生理用品についてご紹介していきます!

文・写真/山水 由里絵(やまみ

文・写真/山水 由里絵(やまみず ゆりえ)
大学卒業後は広告代理店に勤務し、結婚を機に海外へ引っ越し。現在は旅行・美容関連の記事をメインに、CLASSY.読者と同世代のフリーランスライターとして活動中。2019年9月よりCLASSY.ONLINEで随筆をスタート。
Instagram:@yuuurie_1211
Blog:Travel in Style~海外在住トラベルライターの旅Blog~

※記事内の商品価格は、2021年5月現在のものです。
編集/ガヤ美(CLASSY.ONLINE編集室)