秋のお片づけで気分爽快!【Martist滝野香織】

暑い日々が落ち着き、秋らしい日が続くようになりました。衣替えも済んだところで今度は“部屋のお片づけ”はいかがでしょうか?
Mart11月号のロースコグワゴン活用術の企画で整理収納アドバイザーのMartist片岡牧子さんとご一緒しました。ちょうど中学1年生になる娘が撮影を見学していて、片岡さんの的確で速い判断と、みるみるうちに整理整頓されていく様子を見て、すっかり虜になってしまったのです。


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昨年末に念願のひとり部屋になった娘の部屋は見事な“汚部屋”…。よく言う「足の踏み場がない」状態でした。定期的に片づけをするのですが、あっという間にリバウンドを繰り返していました。そこで、「プロにお願いしたい!」と片岡さんに娘の部屋のお片づけを依頼したのです。

Before

まず、その日取り掛かる場所を1か所に絞ります。かばんならかばん、下着なら下着と細分化して取り掛かるスタイルが集中力を切らさないコツのようです。すべての物を一度出し、不要な物の洗い出しをしたときに私が気づいたことは、娘の趣味趣向が変わっていたことでした。中学生になり、いわゆる“子どもっぽいもの”はもう合わなくなっていたのです。あんなに必死に集めていた“名探偵コナングッズ”も、もう魅力的ではなくなり……。漫画はこれからも読むようですが、グッズはもう卒業。“見た目重視”の文房具も卒業。アクセサリーやヘアゴムも子どもっぽいものは卒業。あっという間に不要な物の山ができ上がりました。今まで捨てられなかった物をこんなにあっさり手放すなんて驚きです。“好きだった物”という、好きが過去形になった物は手放しやすいのですね。

これで机からの不用品の半分くらい。


部屋から出てきたハサミは4本。使える消しゴムは4個。切れないハサミが1本と使えない消しゴムは数え切れず…。


娘には明確なビジョンがあり、それは「BTSのグッズを飾る」「机を使いやすくする」でした。片岡さんはそこに向かって進めるように、背中を押してくださいました。なるほど、キラキラした明確なゴールを立てることが大事なのだと実感。そこに向かうにはどうすればいいのか軸がしっかりすると、行動にブレがなくなり動きやすくなるのですね。


After

こうして何回かに分けてお片づけに取り組んだ結果、不要な物は「売る・譲渡する・廃棄する」と明確に。今すぐ必要・不必要の判断がつかない物や、記録として残す物はいちばん使い勝手の悪い場所にある大きめの引き出しにまとめました。勉強机に残された物は本当に少なく、学校や塾のかばんからすぐに勉強道具を取り出し、またかばんに戻すという合理的な方法に落ち着きました。


クローゼットは、靴下・トップス・ボトムスと種類ごとに分類するのではなく、シーンごとに分類。学校で使う衣類・靴下・タオルを全部まとめたら、学校の支度は1アクションになりました。

 

まだ娘の部屋は完成していないのですが、途中経過で確実に変わったことは「リバウンドしていない」ことです。いつも部屋がキレイなのです。なんで散らからなくなったのか娘に尋ねると「元の場所に戻しやすいから」というシンプルな答えでした。今までは、何かをずらしてから引き出しを開けるなど、2アクション以上しないと物の出し入れができなかったのです。それが物の指定席がはっきりしていて、1アクションで取り出せると、片づけが面倒ではなくなるのだそうです。

秋は晴れの日が多く、気分良くお片づけができます。年末の大掃除を楽にするためにも、今の時期にぜひ!

取材・文/滝野香織


滝野香織
管理栄養士

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