一筆描いたら交代!『お絵描きゲーム』がホムパに最適

ママやパパが子どもと一緒に楽しめるおうち遊びを毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」。井出武尊さんが、年末年始に家族でできるゲームをご紹介します。

 

ホリデーシーズンは
アナログゲームがおすすめ!
紙と鉛筆だけでできるヘンテコゲーム

子どもたちにとって、ホリデーシーズンは家族みんなで過ごすとっても嬉しい季節。そんな時期におすすめなのがボードゲームやカードゲームといった大勢で楽しめるアナログゲーム。

ヨーロッパやアメリカにはアナログゲームがずらりと並ぶ専門店もあるくらいで、家族の時間を大切にする欧米の人たちには定番です。

今回は紙と鉛筆があればできる”ちょっと変わった”お絵描きゲームをご紹介します。クリスマスにお正月に、みんなで楽しんでみてください。

ルールは簡単。指定されたものを親子で描くだけ。ただしこの遊びの醍醐味となる条件が2つあります。それは参加するみんなで「1枚の絵を描くこと」と「一筆ごとに交代で描くこと」です。


実際にやってみましょう。最初のお題は「サンタクロース」。5歳の娘も知っているから何も見ないでも描けます。親子で一筆づつ交代で描いていきます。自分の意図と異なるニュアンスが入って来るので、ヘンテコな結果が出来上がるのが楽しい。赤いペンが娘、青は僕です。

一筆ごとに交代というのは厳密である必要はありません。そろそろ交代しようかなぁというタイミングで次の描き手に交代してください。ちょっとで交代してもいいし、じっくり描いでもOK。その緩急も面白いところです。

完成したサンタクロースはこちら。ちょっとおかしな顔をしています。ご家庭で遊ぶならペンの色を親子で変えなくても良いですよ。

この遊びのおもしろいところは大人も子どもも一緒に楽しめるところ。少しずつみんなで描くから、上手い下手や技術の差は気になりません。絵が苦手と思っている大人も童心に帰って楽しめます。
子どもがお題をどのように描くのか、その発想の豊かさに驚きと成長を感じられたりもしますよ。

目の前に置いた物や風景など、実物や写真を見ながら描くのも楽しい。相手がどこを描いているのかを想像しながら、まさにノンバーバルコミュニケーション!(笑)。感性教育にもつながっちゃう?今度はパパの顔を見ながら描いてみます。似てる?茶色が娘、緑色が僕です。

お題はなんでも良いですが例えばこんな感じ。

・サンタクロース、雪だるまといった季節もの
・有名なキャラクター色々
・お相撲さん
・動物や魚など生き物各種
・ユニコーンや恐竜など
・家にある風景などの写真
・いろんなものを並べて静物画
・想像で食べたいお弁当

理想のお弁当をテーマに、自分の食べたいものを描きあっていくのも面白いです。野菜もちゃんと食べてね。ここでは僕と娘の2人でやっていますが、3人、4人と大勢でトライしてもまた異なる楽しさがあると思います。

そしてこのお絵描きゲーム。案外上手に描けることもあるので侮れません。一筆ずつ交代で描くので、「絵を描くぞ」と気負うことなく手軽にトライできるところが良いのかもしれません。

「福笑い」のようで完成したものを家族で笑うもよし、クイズのように何を描いているのかあえて言葉にせずに進めるもよし。お気に入りの絵ができたら額装すると思いがけないアート作品に。描き方を変えるとお絵描きも楽しい遊びになります。

 

遊んでみた様子は、ぜひ#takeruide  #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!

 

\教えてくれたのは/

◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide