『ナショナルジオグラフィック』が選ぶ2020年必見のデスティネーション25に、トルコのギョベクリテペがランクイン
世界172カ国に43カ国語で展開しているアメリカの『ナショナルジオグラフィック』が、恒例の「ベストトリップ」リストにて、2020年必見の25のデスティネーションを発表しました。
旅行部門の編集長ジョージ・ストーン氏は、「毎年発表しているベストトリップでは、次の年にどこへ行き、何をどう見て世界と向き合うか、についてのヒントをご紹介しています。リストに掲載した25のグローバルなデスティネーションや体験はどれもタイムリーで、旅に変化を求める新年に相応しいものばかりです。」と語っています。
中でも注目なのが、トルコのギョベクリテペが「文化」部門に選出されたこと。有史以来世界最古の神殿跡で、「太鼓腹の丘」の意味を持つ小高い丘の上に約11,600年前に建てられ、数千年以上に渡ってひっそりと隠れていた多数の巨大な石灰岩の柱です。
ナショナルジオグラフィック トルコ編集補佐ケマル・ギュゼギル氏は、「トルコ南東部の発掘現場で発見され、猪、狐、ガゼルなどのレリーフが施された巨大な円柱や角柱は、世界最古の神殿を形成していたものと考えられています。この驚くべき発見は、人類の文明発祥のストーリーを書き換えるほど衝撃的なものでありました。」と語っています。訪れるのに最適な時期は3~5月、ギョベクリテペを訪れる前に、シャンルウルファ考古学博物館を訪れるのがお勧めとのことです。
「ベストトリップ」は、文化、都市、自然、アドベンチャーの4つの部門に分かれており、読者のグローバルな旅を応援することを主眼に、文化活動の保護、コミュニティーの利益享受、地理的・テーマ的な多様性、お手頃感や価値観など、ナショナルジオグラフィックが掲げる旅のテーマに基づいて作成されています。
「ベストトリップ2020」のリストは、こちらでも見ることができます。NatGeo.com/BestTrips(英語サイト)
【ナショナルジオグラフィックのベストトリップ2020】
文化部門
1.アストゥリアス(スペイン)
2.貴州省(中国)
3.ギョベクリテペ(トルコ)
4.マヤ(グアテマラ)
5.メンドーサ州(アルゼンチン)
6.アブ・シンベル(エジプト)
都市部門
1.フィラデルフィア(米国、ペンシルバニア州)
2.テルチ(チェコ)
3.フォートコーチ(インド、ケララ州)
4.モスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
5.パルマ(イタリア)
6.プエブラ(メキシコ)
自然部門
1.マドレーヌ諸島(カナダ、ケベック州)
2.カラハリ砂漠(ボツワナ)
3.ビャウォヴィエジャの森(ベラルーシ/ポーランド)
4.ナショナル・ブルー・トレイル(ハンガリー)
5.カナリア諸島(スペイン)
6.モルディ
7.グランドキャニオン(米国、アリゾナ州)
アドベンチャー部門
1.タスマニア(オーストラリア)
2.グロースグロックナー山岳道路(オーストリア)
3.ウェールズ・ウェイ(英国)
4.東北(日本)
5.カムチャッカ半島(ロシア)
6.ザクーマ国立公園(チャド)