【東京アートパトロール】六本木ヒルズに黄金に輝くパワースポット登場!

六本木ヒルズの玄関口、66プラザに突如登場した黄金に輝く巨大なオブジェ、村上隆氏の新作彫刻作品《お花の親子》です。

高さ約10mという巨大サイズ!

鎌倉大仏が11.3m、奈良・東大寺大仏が14.9mということからも、そのスケールがわかるはず。さらにこの彫刻、ブロンズに金箔を施してあるので太陽の光やイルミネーションを受けてキラッキラに輝くのです。

その姿は神々しく、新しいパワースポット誕生と話題になっています。

《お花の親子》_縦_Flower Parent and Child(vertical)

村上隆 《お花の親子》Haha Bangla Manus 2020年
素材:ブロンズ・金箔 
サイズ:高さ1,000.1cm・幅647.1cm・奥行465.5cm
The Bloodstone Public Collection 

Courtesy Gagosian With the cooperation of Kaikai Kiki Co., Ltd.
©2020 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 

それもそのはず。

この作品はコロナ禍にあっても、アートの力で「元気」や「希望」を世界に届けようという思いから設置されたもの。

作家の村上氏からもコメントも長いですが引用させていただくと

『スーパーフラットコンセプトの一部として、アートの世界に幼稚でオモチャ感覚のロジックを組み込んだ始祖は自分である、という自負がある。その波紋がだんだんと大きくなり、アートの受容ゾーンがアジアにおいては巨大になるにつれその幼稚さが際限無くなり、なんでもアートと言ってしまえばアートになり得る時代に突入している。そんな波紋の中心であるような作品として本作品を創作した。本作品は、会社の倒産劇の最中にも関わらず、プロジェクトを止めず、支払いを続ける判断をしたのが、本当に口から胃袋が出てきそうなほど、大変な決断であった。結果、会社の倒産は迂回でき、プロジェクトは無事進行しているが、本当にあの時の決断は苦しかった。僕の作品はハッピーなキャラクター達がニコニコしているので、僕の人格や制作現場も朗らかなハッピーなモノと勘違いしている人が大半だが、夢の創造には本当に吐き気を催すほどの苦渋がいつも隣に居る。』

 

私はいつも村上氏のインスタ等をチェックしているのですが。コロナ自粛期間の間のインスタライブは、その雰囲気から何か殺気立ったというか、いつもと違うオーラを発していたので、もしかしてこの時期に巨大彫刻プロジェクトに関する決断をなされていたのかなと勝手に想像しました。

そして「あの時期を乗り越えて生まれた作品」という思いでこの巨大彫刻の前に立つと、作家の狂気と苦渋から生まれた新たなパワーを感じ、とても刺激をうけるのです。

 

この作品の展示をはじめ六本木ヒルズでは各所で、「ROPPONGI HILLS TAKASHI MURAKAMI PROJECT」がスタート。ヒルズ カフェ/スペースが村上隆氏の世界観が楽しめる期間限定のコラボレーションカフェ『お花カフェ』になっていたり、グランドハイアット東京では村上隆氏の代表作品「お花」をモチーフにしたアフタヌーンティーのテイクアウトボックスの販売があったりとお花モチーフで埋め尽くされています。

 お花カレー/Flower Curry

お花カフェ ヒルズ カフェ/スペース
お花カレー(¥1,800税込)

村上隆 “お花” アフタヌーンティー テイクアウトボックス/ Takashi Murakami Flower Afternoon Tea Take-out Boxes 

グランド ハイアット 東京
お花アフタヌーンティー テイクアウトボックス(¥19,800税込)

 

さらに森美術館では202113日まで、村上隆氏に加え、草間彌生氏、李禹煥氏、宮島達男氏、奈良美智氏、杉本博司氏といった世界が認める現代アートのトップランナー6 名の初期作品と最新作を一堂に会した展覧会『STARS :現代美術のスターたち―日本から世界へ』も開催中。

 

年末年始は六本木ヒルズに参拝もご利益ありそうです。

 

【概要】

《お花の親子》の展示は20215月末頃までを予定

ヒルズ カフェ/スペース お花カフェは202113日まで

グランド ハイアット 東京 “お花”アフタヌーンティーテイクアウトボックスは事前予約制で受付はインターネットからのみ、詳しくはHPまで。

https://www.tokyo.grand.hyatt.co.jp/restaurants/recommended/takashi-murakami-take-out/

 

text:安西繁美

女性誌やカタログで主にファッション、食関係、アートの企画を担当する編集・ライター。流行には程よく流されるタイプで、食いしん坊、ワインと旅行好き。東京日本橋出身、よって下町気質。家族や友人に美大出身が多いのに私は画力ゼロ。描けないけど書けるようになれたらいいなと。村上隆さんは作品もインスタ(@takashipom)も大ファン。縁あって村上さんからいただいた、お花のマスクは我が家の家宝。