向田邦子さんの没後40年特別イベント、「いま、風が吹いている」が開催されます

向田邦子さんの没後40年特別イベント「いま、風が吹いている」が、東京・青山のSPIRAL(スパイラル)にて1月14日(木)~24日(日)の11日間限定で開催されます。

女性の社会進出はまだこれからという時代に編集者として活動を始め、やがて作家となり約1,000本のテレビドラマの脚本を手がけ、ヒットドラマの旗手となった向田邦子さん。さらにエッセイを書き、数作の短編小説で直木賞を受賞。残された多くの言葉や物語は、時を経ても色褪せることなく人々の心に響き続けています。

そんな、“自分らしく気持ちよく暮らしたい”という彼女の生活スタイルは、世代を超えて共感され憧れの対象に。彼女が最後の約11年を過ごした街、青山で開催される展覧会や今回のために新しく制作したドキュメンタリー上映、舞台やコンサートは必見です。

【展覧会「いま、風が吹いている」】
スパイラルガーデンの空間全体に「風が吹き抜けていく」流れをイメージし、向田邦子の愛用品、生原稿、写真など約300点を展示。大きな吹き抜けの空間には「風の塔」を設置〈朗読:小泉今日子〉。向田作品から選りすぐった“ときめきの言葉”が、風に乗ってふわりと舞い降ります。
会期:1月14日~1月24日 *入場無料

【ドキュメンタリー『向田邦子の贈り物』】
向田邦子に魅せられた各界30余名が、「わたしと向田邦子」をおおいに語り、歌い、踊り、奏で、つくる……未来につなぐ「今」の記録。
会期:1月20日(水) 15:30 18:30、1月21日(木) 12:30 15:30 18:30
上映約80分 料金1,100円(チケットぴあPコード646-038)

【演劇『寺内貫太郎33回忌』】
向田邦子脚本の大ヒットドラマ「寺内貫太郎一家」。頑固で短気、でもどこか憎めない人情家、昔ながらの石材店主人・寺内貫太郎が亡くなって33年。あっちの世界から、こっちの世界から縁者が集まってワイワイガヤガヤ。あの「寺内貫太郎一家」が蘇ります。
出演:浅田美代子、溝端淳平、荒川良々、眞島秀和、青木さやか、小林亜星(声)他
会期:1月23日(土) 14:00 17:30
上演約80分
*予定枚数終了(2021年1/30 〜2/28 テレビマンユニオンチャンネルでオンライン有料配信)

【音楽『向田邦子・風のコンサート』】
「阿修羅のごとく」「あ・うん」のテーマ曲をはじめとした向田作品おなじみの楽曲や、マイケル・ジャクソン、合唱つきの「瑠璃色の地球」など、超一流アーティストが奏でる1回限りの特別なコンサート。
出演:石田泰尚(ヴァイオリン)、西谷牧人(チェロ)、山中惇史(ピアノ)、波多野睦美(メゾソプラノ)、杉並児童合唱団、MC 華恵
会期:1月24日(日) 15:00
上演約80分 3,900円(チケットぴあPコード646-038)

【食『ままやセット』】
末妹・向田和子がはじめた赤坂の小料理屋「ままや」の看板メニューだった「ひと口カレー」「人参のピリ煮」「さつまいものレモン煮」を、料理家の冷水希三子が再解釈して蘇らせ、スパイラルカフェで登場。*1日限定30食(ドリンク付)

写真提供:かごしま近代文学館

向田邦子(むこうだ くにこ) 1929-1981
実践女子専門学校(現・実践女子大学)国語科を卒業後、映画雑誌の編集者を経て、ラジオの構成作家、テレビ脚本家として活躍。代表作には「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」などがある。46歳での乳がん発症をきっかけにエッセイを手掛け「父の詫び状」を出版、1980年「小説新潮」に連載中の『思い出トランプ』の「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第 83 回直木賞を受賞し、“時の人”となる。翌 1981年8月飛行機事故で急逝。享年51。

Event Data 向田邦子 没後40年特別イベント 「いま、風が吹いている」
会期:1月14日(木)- 1月24日(日)
会場:スパイラル(東京都港区南青山5-6-23)
特設インスタグラム @mukodakuniko_kakeru
https://www.spiral.co.jp/topics/art-and-event/mukodakuniko

*ドキュメンタリー、舞台、コンサートは、2021年1/30 – 2/28まで、テレビマンユニオンチャンネルで期間限定オンライン有料配信(事前受付中)
https://www.tvu.co.jp/product/2021_mukodakuniko_kakeru/  
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