【衣替え】実は知らない!?ストールの「洗い方と収納法」

衣替えをするこの時季、冬物の片付けに頭を悩ませる方も多いのでは?実は、ゴールデンウィーク前にお手入れをしておかないと「虫食い」の原因になってしまうのだそうそこで、今すぐできる『冬物の適切な洗い方と収納方法』をお洗濯のプロが伝授します。今回は「ストール編」です。

冬物の「しまい洗い」はなぜGW前まで?

今年は例年より暖かい日が続いたものの、週末に天候が崩れお洗濯ができなかったりと、冬物の「しまい洗い」のタイミングに迷っている方も多いと思いますが、「しまい洗い」のリミットは、ずばり「ゴールデンウィークが終わるまで」なんです。
これは、衣類を食べる害虫がGW明けの時期から成虫になり、衣類に卵を産み落とす可能性があり、産み落とされた卵は孵化して幼虫になって衣類を食べてしまうこともあるからです。ちゃんと洗ったはずなのに、翌シーズンに取り出してみたら、虫食いの穴が…。食べこぼしや皮脂などの汚れがついていると、さらに虫食いの原因になりますので、GWが終わるまでに「しまい洗い」をしておきましょう。

「ストール」の適切な洗い方

たったの10分でファンデーションや皮脂汚れもスッキリ!

首に巻いたり、肩にかけたり、ひ

首に巻いたり、肩にかけたり、ひざ掛けなど、秋冬のワードローブに欠かせない「ストール」「マフラー」ですが、ストールやマフラーには、ファンデーションやニオイの元となる皮脂がついていることも。セーターなどに比べてお洗濯の頻度が少ないアイテムですが、手洗いならば10分程度で簡単に洗えるので、しっかり「しまい洗い」をしましょう。洗濯機で洗う方法もありますが、ここでは手洗いの方法をご紹介します。

    首に巻いたり、肩にかけたり、ひ

    【STEP1】洗濯表示を確認する
    洗う前に洗濯表示をチェックして、家庭で洗えるかどうかを確認しましょう。

    首に巻いたり、肩にかけたり、ひ

    【STEP2】汚れが気になる部分には「前処理」
    ファンデーションなどの汚れが気になる部分には、「前処理」をします。中性の「おしゃれ着用洗剤(例.アクロン)」の原液を汚れの部分に直接つけて、キャップの角などで軽くたたき、洗剤を汚れになじませておきましょう。

    首に巻いたり、肩にかけたり、ひ

    【STEP3】畳んで「洗濯ネット」に入れる
    洗濯桶の大きさに合わせて畳み、「洗濯ネット」に入れます。フリンジがある場合は、絡まないように、内側になるようにしましょう。また、汚れがついている部分は外側になるように畳みます。

    首に巻いたり、肩にかけたり、ひ

    【STEP4】「やさしく押し洗い」する
    ①30°C以下の水4Lを洗濯桶に入れ、おしゃれ着用中性洗剤(アクロンなど)10mlをよく溶かします。その中に洗濯ネットに入ったストールを沈めて、優しく押し洗いします。

    首に巻いたり、肩にかけたり、ひ

    ②軽く脱水します。コツは、洗濯ネットに入ったストールを端からクルクルと巻いて、優しく絞ることです。同様にすすぎを2回行います。

    首に巻いたり、肩にかけたり、ひ

    【STEP5】柔軟剤を使う
    2回目のすすぎの時に、お好みの柔軟剤(例.ソフラン アロマリッチ)を入れます。水に柔軟剤を混ぜたあと、洗濯ネットに入れたままストール(マフラー)を沈め、優しく押して、柔軟剤が全体に行き渡るようにします。最後に洗濯機で1分間脱水します。

    首に巻いたり、肩にかけたり、ひ

    【STEP6】伸びやすいストールやマフラーを注意して干す
    脱水後は洗濯ネットから取り出しすぐに干しましょう。干す時は、両手で挟み軽く押さえてしわを取り、形を整え、フリンジ部分の絡まりは手で整えます。

    首に巻いたり、肩にかけたり、ひ

    竿にM字に干したり、「タオルを巻いたハンガー」にかけるとハンガー跡がつかないのでおすすめです。ただし、ニットのマフラーやスヌードは伸びやすいので、平干ししましょう。

「ストール」や衣類の収納方法と防虫剤のポイント

引き出し・衣類ケースの場合、防虫剤は衣類の上に置いて使う

    首に巻いたり、肩にかけたり、ひ

    ①ぎゅうぎゅう詰めにしない
    引き出し・衣装ケースがぎゅうぎゅう詰めになっていると、せっかく防虫剤を使っても、防虫成分が十分に行きわたらない可能性があります。さらに衣類がシワになりやすく、取り出すのも大変です。衣替えの際に不要な衣類を処分するなどして、余裕のある収納ができるように心がけましょう。またシワを避けたい衣類は、ほかの衣類をはさんで収納すると良いでしょう。

    首に巻いたり、肩にかけたり、ひ

    ②引き出し・衣類ケースの場合、防虫剤は衣類の上に置いて使う
    引き出し・衣装ケース用の防虫剤は、「衣類の上に置いて」使用しましょう。防虫剤は、その成分が気体になって下のほうに広がっていきますので、衣類の下に入れると、効果が全体に行きわたりません。

教えてくれたのは…お洗濯マイスター 大貫 和泉さん

お洗濯マイスター 大貫 和泉

お洗濯マイスター 大貫 和泉
(消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士 健康予防管理専門士)
プロフィール:
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。
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情報提供:
アクロン https://acron.lion.co.jp/
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編集/菅谷文人(CLASSSY.ONLINE編集室)