これで失敗しない!冬物毛布の「衣替え用の洗い方」

衣替えをするこの時季、冬物の片付けに頭を悩ませる方も多いのでは?実は、ゴールデンウィーク前にお手入れをしておかないと「虫食い」の原因になってしまうのだそうそこで、今すぐできる『冬物の適切な洗い方と収納方法』をお洗濯のプロが伝授します。今回は「毛布編」です。

冬物の「しまい洗い」はなぜGW前まで?

今年は例年より暖かい日が続いたものの、週末に天候が崩れお洗濯ができなかったりと、冬物の「しまい洗い」のタイミングに迷っている方も多いと思いますが、「しまい洗い」のリミットは、ずばり「ゴールデンウィークが終わるまで」なんです。これは、衣類を食べる害虫がGW明けの時期から成虫になり、衣類に卵を産み落とす可能性があり、産み落とされた卵は孵化して幼虫になって衣類を食べてしまうこともあるからです。ちゃんと洗ったはずなのに、翌シーズンに取り出してみたら、虫食いの穴が…。食べこぼしや皮脂などの汚れがついていると、さらに虫食いの原因になりますので、GWが終わるまでに「しまい洗い」をしておきましょう。

「毛布」の適切な洗い方

しまう前にきちんと洗ってスッキリ!!

家庭では洗えないイメージがある毛布ですが、実は洗濯機で丸洗いが可能なことも!大物で干すのも大変だからほとんど洗わないという方もいますが、毛布の洗濯表示とお使いの洗濯機の取扱説明書をチェックし、洗えることを確認してからトライしましょう!

    家庭では洗えないイメージがある

    【STEP1】洗濯表示を確認する
    毛布についている「洗濯表示」を見て、家庭で洗えるかどうかを確認します。

    家庭では洗えないイメージがある

    【STEP2】洗濯機の「取扱説明書」を確認
    洗濯機の取扱説明書を見て、「毛布コース」や「大物洗いコース」などの毛布が洗えるコースがあるかを確認します。ある場合は、洗濯可能な重さや素材かをチェックします。洗濯機によって、洗濯時のかたよりや生地の傷みを防ぐために「洗濯ネット」や「洗濯キャップ」を必要とする場合があるので注意して。

    家庭では洗えないイメージがある

    【STEP3】洗う前に汚れを落とす
    1.汚れをたたき落とす

    物干し竿などにかけて、布団たたきで軽くたたきましょう。ホコリや髪の毛などの汚れを落とします。
    2.汚れが気になる部分は前処理を
    直接肌が触れる首回りの部分などは、皮脂や汗がついて汚れている場合があります。汚れが気になる時は、おしゃれ着用洗剤(例.アクロンなど)の原液をつけ、キャップの底で軽くたたいて前処理をしましょう。

    家庭では洗えないイメージがある

    【STEP4】いよいよ洗濯機で丸洗い!
    汚れている部分を外側にし、ジャバラ状(屏風だたみ)にたたみます。

    家庭では洗えないイメージがある

    1.洗濯ネットに入れる
    ジャバラ状にたたんだ毛布をロール状に丸め、洗濯ネットに入れます。汚れがつきやすい首回りの部分が外側になるように丸めて入れましょう。

    家庭では洗えないイメージがある

    2.洗濯機に入れる
    洗濯ネットに入れた毛布を、洗濯機に入れます。

    家庭では洗えないイメージがある

    3.コースを選択してスタート
    「毛布コース」や「大物洗いコース」を選んで、洗濯機の表示に従って、おしゃれ着用洗剤(アクロンなど)を洗剤投入口にセットし、フタを閉めます。前処理で使用した洗剤分を差し引いた分を入れてください。

    家庭では洗えないイメージがある

    4.しっかり押し沈める
    毛布は浮きやすいため、上部が水につからないことがあります。水がたまったら、洗濯機を一時停止し、両手で5~6回程度、しっかり押し沈めてから洗濯を再開します。

    家庭では洗えないイメージがある

    【STEP5】「M字干し」で効率よく乾かす
    脱水後はすぐに取り出し、手で取れる毛玉は取っておきましょう。大物の毛布は乾きにくいので、効率よく乾かすため、物干し竿を2本使って「M字」状に干しましょう。また、途中で表と裏をひっくり返すと乾きが早くなります。
    直射日光に当たると生地が日焼けしたり、色あせるものもあります。洗濯表示で干し方を確認し、陰干しマークのあるものは、日陰に干しましょう。

教えてくれたのは…お洗濯マイスター 大貫 和泉さん

お洗濯マイスター 大貫 和泉

お洗濯マイスター 大貫 和泉
(消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士 健康予防管理専門士)
プロフィール:
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。
https://lidea.today/about

情報提供:
アクロン https://acron.lion.co.jp/

構成/CLASSSY.ONLINE編集室