整理収納の達人・西口理恵子さんに聞く「やわらか収納」活用テクニック②

人気整理収納アドバイザー・西口理恵子さんにご自宅で実践されている「やわらか収納」活用テクニックについてうかがいました。今回は、場所に合わせてフレキシブルに高さを調節できる収納ケースと、非常用袋としてジッパーバッグを使うアイデアをご紹介します。

高さ調節ができるやわらか収納ケース


撮影/西口理恵子さん

折り曲げて調節できるのは「やわらか収納」ならでは

やわらか収納最大のメリットは、形がかっちり決まっていないから収納したい場所に合わせてその形状を柔軟に変えられること。

「私はやわらか収納アイテムの高さを、折り曲げて調節して使うこともあります。たとえばイケアの『スクッブ』は、適度な強度がありつつも高さ調節ができるのが便利ですね。ぴったりハマらないから使えない……と諦めることなく、シンデレラフィットを目指せるのは、やわらか収納ならではのメリットのひとつだと思います」

\Martが実践してみた/

「SKUBB/スクッブ」[W31×D34×H33㎝]3ピース¥1,799(イケア・ジャパン)内側に向かってぐいっと折り曲げれば高さ調節も簡単にできます。

フレキシブルに対応できるのも「やわらか収納」の大きな強みです。

"非常用袋"はジッパーバッグで見える化


中身が見えるから、実は"非常用袋"として優秀です

非常用アイテムを組み合わせた“エマージェンシーセット”をジッパーバッグでつくるというアイデア。

「“命を守る備蓄”と“生活を守る備蓄”など、それぞれテーマを決めて用意しておくとよりよいでしょう。そして、すき間に押し込んでおくのではなく、すぐわかるところに定位置を決めることが重要。家族全員が存在と場所を把握していることで、慌てず活用できます。銀色の非常用持ち出し袋に入っていても、いざというときに見つからなくては仕方ないですからね」

\Martが実践してみた/


たとえばシューズクローゼットなど、「あの場所にエマージェンシーセットがある!」と家族全員の目につく場所で。

透明なジッパーバッグに、緊急時に使う物を入れて決まった場所に置いておけば、家族の誰もが把握できるので、いざというときに慌てずに済みます。

教えてくれたのは

整理収納アドバイザー
西口理恵子さん

整理収納・インテリア・美を総合した「美人収納®」を提唱。『ずっと美しく暮らす シンプル収納の家づくり』(ワニブックス)、『捨てなくてもすっきり暮らせる50の智恵』(宝島社)などの著書があり、SNS総フォロワー数は14000人を超える。

 

2021年7月号特集 「浮かせ収納」「やわらか収納」「新・すき間収納」でスペース無限大!PART② フレキシブルな「やわらか収納」なら、デッドスペースが生き返る!より

撮影/松本拓也 取材・文/新里陽子、松本果歩 編集/小橋健太郎 WEB構成/Mart編集部