【漫画で解説】着なくなった服は「ゴミ」ではなくて「資源」その理由

着なくなってしまった服、皆さんはどんな方法で処分していますか?リサイクル?燃えるゴミに出す?服1枚を作る、そして処分するためにどれだけ環境に負荷を与えているかを知ったら、考え方も変わるかもしれません。「着なくなった服をどうするか」は環境問題に直結しているんです。

服を捨てるということは、どういうこと?

    着なくなってしまった服、皆さん着なくなってしまった服、皆さん

    服1枚を作るために環境に対してこれだけの負荷がかかっています
    服1枚を作るのにCO₂排出量はなんと約25.5kg、これは500㎖ペットボトルを約255本製造する際のCO₂排出量とほぼ同じ。水は約2,300ℓ=浴槽約11杯分もの量を使用しています(※’19年時点の服の国内供給量約35.3億着をもとに算出)。

    着なくなってしまった服、皆さん

    いらなくなった服を「捨てる」人が全体の約70%なのが現状
    服を手放す手段としてリサイクルショップやフリマアプリを通じて古着として譲渡・売却・寄付している人が約14%。資源として、地域や店舗で回収してもらう人が約18%。可燃・不燃ゴミとして廃棄する人がまだ圧倒的に多く約68%を占めています。

    着なくなってしまった服、皆さん

    手放した服がリユース・リサイクルされる割合はまだ約40%だけど増加中
    手放された服の14%がリサイクル、約20%がリユースされ、この割合は年々増加中。とはいえ、手放された服の66%(回収された服の一部と、最初からゴミとして廃棄された服)は焼却または埋め立てに。この割合を減らす必要があります。

    着なくなってしまった服、皆さん

    服の作られ方を知ってサステナブルファッションを実践
    どのような素材、生産ルートで作られているか、商品タグや表示ラベル、QRコードなどで商品情報にアクセスできる、トレーサビリティのある衣類も増えています。環境に配慮して作られている服を購入することも、私たちにできる大切な一歩です。

※このデータは環境省の「サステナブルファッション」サイト(https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/)を参考にしています。

マンガ/雨月 衣 取材/中津悠希 再構成/Bravoworks.Inc