【イケア(IKEA)】プラントベースひき肉が使える!ハンバーグやミートボールもつくれる!

最近、よく目にするようになった代替ミート。代替ミートは、肉を使わず、大豆やえんどう豆など植物性の素材を原料につくられたプラントベースミートのこと。素材としてスーパーなどで売られているものや、ファーストフードやレストランなどでメニューとして販売されているものなど、以前に比べて身近な存在になりました。そして、この秋、イケアにもプラントベースのひき肉が登場しました。

肉や卵を一切使わず開発した100%植物由来のひき肉

店舗でもプラントベースのひき肉を使ったメニューが食べられます。

イケアといえば、スウェーデンのホームファニシングカンパニー。北欧はサステナブルの観点からもプラントベース食材も早くから注目されていて、イケアのレストランやフードコートでもプラントベースのメニューが導入されていました。

最近販売されたのは、肉を使わずに植物由来の原料でつくられた「VÄRLDSKLOK/ヴェルドスクロック」。私たちがよく聞く代替ミートは、大豆が原料のものが多いのですが、イケアの「ヴェルドスクロック」はえんどう豆由来のたんぱく質を使っています。また、成形もできるので、イケアでおなじみのミートボールやハンバーグなどをつくることもできます。

今回、雑誌MartのアンバサダーMartistの土肥愛子さんが実際に使って調理し、その感想を聞きました。土肥さんは管理栄養士で、Martでも様々な料理のページで活躍しています。プラントベースミートはこれまでも試したことはあったそうですが、イケアの「ヴェルドスクロック」はどうだったのでしょうか。

見た目も扱いも通常のひき肉と同じ。「これまで食べたものは、ボソボソしていてパサつきや豆の匂いが気になりましたが、こちらは原料に含まれるフライドオニオンの香りがして、豆の匂いもなく、質感も普通のひき肉のようでした」と土肥さん。そんな土肥さんがおすすめする「ヴェルドスクロック」を使ったドライカレーのつくり方を教えてもらいました。


【アレンジレシピ1】ヘルシードライカレー

【材料(2人分)】

  • オートミール(クイックオーツ)…40g
  • オートミール(ロールドオーツ)…40g
  • 水…130~135㎖
  • 「ヴェルドスクロック」…100g
  • 玉ねぎ…1/2個
  • にんじん…1/4本
  • ピーマン…1個
  • にんにく…1片
  • オリーブオイル…適量
  • カレー粉…小さじ2
  • 塩こしょう…適量

【つくり方】

  1.  玉ねぎ、にんじん、ピーマン、にんにくはそれぞれみじん切りにしておく。
  2.  オートミールを米化させる。大きめの耐熱ボウルにオートミール(2種)と水を入れて混ぜ合わせ、ふんわりとラップをして600Wの電子レンジで2分半ほど加熱する。
  3.  フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくを入れて香りが立つまで炒めたら、①の野菜を加えて炒める。さらに「ヴェルドスクロック」を加えて全体に火が通るまで炒めたら、②のオートミールを加えて炒め合わせる。
  4.  カレー粉を加えて混ぜ合わせたら塩こしょうで味をととのえて、火を止め器に盛り付ける。お好みで目玉焼きをのせてもOK。

 

1.オートミールを米化します。

2.みじん切りにした野菜を炒めます。

3.オートミールと一緒に炒めて味付け。


次に土肥さんがつくってみたのがピーマンの肉詰め。「これまで大豆ミートでハンバーグをつくろうとすると、ボロボロして成形が難しい印象でしたが、こちらは普通のひき肉のようなテクスチャーでつなぎがなくてもキレイに成形できました。解凍してもひき肉のようにドリップが出ないのもうれしいポイントです」。

【アレンジレシピ2】ピーマンの肉詰め

【材料(8個分)】

  • 「ヴェルドスクロック」…200g
  • 玉ねぎ…1/2個
  • 塩こしょう…適量
  • ピーマン…4個
  • 小麦粉…適量
  • 油…適量
  • ケチャップ…お好みの量

【つくり方】

  1. 「ヴェルドスクロック」は使う分だけ冷凍庫から30分ほど出して、自然解凍しておく。玉ねぎはみじん切りにして耐熱皿にのせたらふんわりとラップをし、600Wの電子レンジで2分ほど加熱しておく。
  2. 1をボウルに入れて塩こしょうをし、手でこねながら混ぜ合わせる。
  3.  ピーマンは洗ってキッチンペーパーで水気を拭いたら、縦半分に切って中のワタと種を取り除く。さらに小麦粉と一緒にポリ袋に入れ、口を閉じて振り、まんべんなく小麦粉をまぶす。
  4. 3のピーマンに②の肉ダネを詰め、油を熱したフライパンでこんがり焼き色がつくまで両面焼く。皿に盛り付けたら、ケチャップを添える。

 

 

1.自然解凍した「ヴェルドスクロック」と加熱した玉ねぎを合わせます。

2.手でよくこねます。

3.小麦粉をまぶしたピーマンに肉ダネを詰めます。

4.フライパンで焼きます。

実際につくってみて…

「普通のひき肉のように使えて、成形もしやすいのがいいですね。大豆ミートでは豆の匂いが強いものもありますが、「ヴェルドスクロック」はそれもないので食べやすいですね。フライドオニオンや食塩などが入っているので、下味をつけなくてもOK。これまでの代替ミートが苦手だった夫も美味しいと言って食べていました。子どもたちは言わなければお肉を使っていないことに気付かないぐらい、よく食べました」と土肥さん。

いかがですか? これまでプラントベースのミートを食べたことがない人も、自分で調理したことがない人も、いろいろな料理に使える「ヴェルドスクロック」なら、食べやすく、イケアのサイトにもレシピが紹介されているので、献立の助けにもなりそう。サステナブルで、えんどう豆の栄養素も摂れ、冷凍なので使いたい量を取り出して使えるのもいいですね。毎回でなくても、たまにはお肉を「ヴェルドスクロック」に換えてみてはいかがでしょうか。

商品サイト:https://www.ikea.com/jp/ja/p/vaerldsklok-plant-mince-shapeable-frozen-70506195/

レシピサイト: https://www.ikea.com/jp/ja/stores/restaurant/recipes-puba778e4a0

レシピ考案・調理・写真/土肥愛子 取材・文/岡部礼子