心のモヤモヤを吹き飛ばす!ストレスベイキングとは

「ストレスベイキング」のおやつレシピ

「ストレスベイキング」とは、お菓子作りを通してストレスを和らげること。
作業に夢中になることでセラピー効果が期待できます。食育や親子関係へのメリット、さらに人生を変える力も…? ベイキングがもたらす素敵なエピソードもご紹介します!

心のモヤモヤを吹き飛ばす「ストレスベイキング」 に注目!

STORYの読者調査では77%もの方が今ストレスを感じていると回答。
そんな中、昨年来のコロナ禍もあり注目されている「ストレスベイキング」。
クッキングセラピーも手がける料理家・吉原ひろこさんにお話を伺いました。

お菓子作りは楽しくストレスを解消してくれます

「現代の40代女性は、夫婦間をはじめ育児や教育、仕事などさまざまなストレスを抱えていると思います。さらにコロナ禍で在宅を強いられるストレスも加わりました。そういった環境下においてお菓子作りをすること=『ストレスベイキング』はストレス解消に非常に効果的です。 
 ストレスベイキングのポイントは、まず作り方が難しすぎず、簡単な繰り返しを伴う作業であること。ひたすら生地をこねたり、丸めたり、形作ったりすることで、自然と無心になれ、〝繰り返しのセラピー効果〞が期待できます。工程がすぐ変わったり、高いスキルが求められたりすると、緊張感が生まれてしまいストレス解消にはなりません。
 焼いている時に漂う甘い香りや完成した時の「できた!」という気持ちもハッピー効果をもたらしてくれます。家族や友人に食べてもらって喜ばれることも結局は自分を癒すことにつながるんです。
 仕上がった時に見た目が可愛いお菓子を作るのも満足感が高まるのでいいですね。材料が近所のスーパーなどで気軽に入手できるレシピを選ぶことも、作るハードルを下げるポイントの一つです。
 秋はフルーツをはじめ食べ物が美味しい季節なので、旬な食材いろいろを使って、ぜひ『ストレスベイキング』なお菓子作りを楽しんで試してみてください」

カットソー¥12,100(ルミノア/ゲストリスト)エプロン¥5,390(アフターヌーンティー・リビング)頭に巻いたスカーフ¥13,200(マニプリ)ピアス¥93,500(ウノアエレ/ウノアエレジャパン)


ベイキングは親子でやればもっと楽しい&食育にもぴったり

ストレス解消、食育、親子関係改善、楽しい時間の共有…。
親子ベイキングは一石〇鳥!?かわからないくらいいいことだらけ。
STORY読者やスタッフもこんなふうに楽しんでいます。

「一緒に料理やお菓子作りをすることで、ストレスを感じている子供の心を落ち着かせる心理的効果が期待できます。それは同時に親のストレスも解決することにもつながっています。親は子供が考えていることがわからずにモヤモヤしがちですが、単調な作業を一緒に繰り返すなかで、学校や友人の話題が出たり、日頃考えていることを少しずつ話しだしたりと、親子間のストレスが溶けていくことを感じられると思います。ちなみにこれは夫婦関係も同様ですね。 
 さらに食を通して食材の旬や産地を学んだりとたくさんのことを子供にもたらすことができますが、一緒に作った美味しいお菓子を一緒に食べる楽しい時間が、大人になっても懐かしく思い出せる一番の食育だと思います」

〈ママ〉ニット¥5,990(Gap/Gap新宿フラッグス店)エプロン¥9,900(COUDRE/MIKIRI)ピアス¥6,600(ワンエーアールバイウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)〈息子〉ニットベスト〈※一部店舗のみで販売〉¥1,500(ユニクロ)カットソー¥2,990(Gap/Gap新宿フラッグス店)エプロン¥7,590(ユニバーサルオーバーオール/ライトスタッフ)〈娘〉ニット¥2,990(ジディー/ベベ)エプロン¥9,680(COUDRE/MIKIRI)

お話を伺ったのは…
吉原ひろこさん 食育研究家・料理研究家

教師経験を活かし、食と教育、クッキングセラピー(料理を通しての親子の心をつなぐ方法)を提案。料理教室「HIROKO’S KITCHEN」主宰。食育、給食などに関する講演を行い、著書に『子育てがラクになる クッキングセラピー』など。

読者やスタッフも「親子でお菓子作り」にハマってます

母姉弟で夢中で作る時間が楽しい

    • 宮崎雅子さん(44歳)
      「お菓子作りを始めて子供達の集中力と思考力が高まったと感じます。お菓子を作るとみんなが喜んでくれて嬉しい、だから更にチャレンジするようになりました。ストレスも確実になくなりましたね。コロナ禍で外出が制限された時、お菓子を作るという楽しみができてストレス発散になっていると思います」

お菓子作りを通してチームになれた

    • 鈴木さやかさん(38歳)
      「娘達は作ることが好きで自信もあり、自己肯定感に繋がっています。話しながら作業するので仲良くなったしチームになっている感じがします。生地をこねて焼いて、食べた後はいつもニコニコ。粘土や土と同じで、こねる作業は情緒安定に繋がるんですね。お菓子作りは特別感があって幸せな気持ちになれます」

産地や生産者にも興味を持つように

    • 本誌ライター奥村千草(41歳)
      「一緒にお菓子作りをするたびに食育だなと感じます。産地や育て方を調べたり、生産者への感謝や食物を大切にいただくことに話が及ぶことも。実家がシャインマスカットの専業農家なので、子供達は生産者(祖父母)をイメージしやすいのかな。手にした食材には作られた方がいるということを自然と学んでいます」

撮影/須藤敬一 モデル/佐藤 純 ヘア・メーク/神戸智子 スタイリスト/MaiKo yoshida 取材/田路暢子 ※情報は2021年10月号掲載時のものです。

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