脳科学者に聞いた「努力が報われないときに、自分の機嫌をとる」方法|CLASSY.

私たちの日常をザワザワさせる〝うらやましい〟気持ち。リアルな世界だけにとどまらず、ネットの世界でも私たちの心を乱す〝うらやましい〟気持ちについて、その正体や付き合い方を話題の脳科学者、中野信子さんに教えていただきました。

〝うらやましい〟と思ってしまう気持ちと上手に付き合う方法とは?

自分の意思とは関係なく心の中に生まれて、取り扱いに困ってしまう〝うらやましい〟気持ち。〝うらやましい〟気持ちに振り回されない対処法を中野さんに教えていただきました。

「悪性妬み」を「良性妬み」に切り替えられない時は

妬みをいい方向に転換できないこ

妬みをいい方向に転換できないこともあると思います。公平な第三者の視点や明確な評価軸が存在せず、努力が結果として報われにくい場面です。営業成績やテストの点数など、誰が見てもわかる形で努力が反映される場合は、もっと頑張ろうといい方向に努力しやすいもの。けれど、たとえば恋愛や結婚に関することは努力と結果との関係が見えづらく、自分の得にならないとわかっていてもブレーキがきかないものかもしれません。ふだんから自分の気持ちを冷静に分析するトレーニングをしたり、自分の〝うらやましい〟気持ちを話せて、フラットな視点でアドバイスをしてくれる人に相談してみましょう。

お話をお聞きしたのは…

中野信子さん 脳科学者、医学博

中野信子さん
脳科学者、医学博士、認知科学者。脳や心理学をテーマに人間社会に生じる事象を科学の視点からわかりやすく解説した著書やコメントが多くの支持を集める。嫉妬する感情について取り上げているヤマザキマリ氏との共著『生贄探し 暴走する脳』(講談社+α新書)をはじめ、著書多数。

イラスト/島 タイガー 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc