実は意外と知らない?「吸水ショーツ」の洗い方&干し方
ショーツ自体が経血などを吸収してくれる「吸水ショーツ」。洗って繰り返し使えることからも注目が集まり、商品バラエティも豊富になってきました。そこで話題の吸水ショーツの賢い選び方や、衛生的に使うための適切な洗い方についてお掃除のプロが伝授します!
「吸水ショーツ」とは?
経血などを吸収してくれる吸水型のサニタリーショーツ
吸水ショーツは、ショーツ自体が経血などの液体を吸収してくれるアンダーウエアです。クロッチ部分(股部にある補強目的の生地を複数枚に縫製した部分)は吸水布が複数枚重ねられていて、ショーツ1枚でナプキン数枚分の量を吸収することができます。
吸水できる量の目安は商品ごとに異なるので、選ぶ際はパッケージをしっかり確認しましょう。ナプキンをつけずに着用することを想定して作られていますが、経血量に不安がある時などはもちろんナプキンと併用してもかまいません。また、防水加工がされていたり、吸水パッドをはさむことでより吸水力を高められるものなど、ブランドごとに機能にも特徴があります。
一方、今までのサニタリーショーツは、クロッチ部分が二重構造になっているものの、ショーツ自体に吸水力はありません。しかし、肌側に防水加工がされているので、経血がショーツに付着した時にも洗いやすく、汚れを落としやすくなっています。
吸水ショーツの選び方
①使用シーンをイメージ!
「経血量が多い時」「生理初日や、終わりかけの少ない時」「睡眠中」「夏で蒸れる時」「薄い生地のボトムスを履いている時」など、どんなシーンで使いたいかをイメージしましょう。実際に吸水ショーツを使っている人への調査でも、日によってナプキンと吸水ショーツを使い分けている方が多いようです。
②吸水量を確認!
経血量が多い時に使いたいなら吸水量の多いものを、少ない時に使いたいならスリムタイプを、と使うシーンに合った吸水量のショーツを選びましょう。また吸水量とともに、サイズ選びも重要。大きめサイズは伝いモレなどの失敗が起こりやすいので、ぴったりフィットするサイズを選びましょう。
③素材やデザインをチェック!
肌に直接触れるものなので、肌触りやはき心地も大切なポイント。おなかまでしっかり覆ってくれるもの、ボクサータイプ、吸水量は少なめでも薄手で通気性が良いタイプなど、デザインや素材もさまざまです。お気に入りの素材やデザインが見つかると、より快適に、ご機嫌に過ごせますね。
吸水ショーツの適切な洗い方
吸水ショーツのお手入れにはちょっとしたコツがあります。それは、お洗濯前の前処理。あらかじめ経血を洗い流しておけば、ほかの衣類と一緒に洗濯機で洗うこともできます。繰り返し使えることが魅力の吸水ショーツだからこそ、適切なお洗濯で清潔をキープしましょう!
すぐにお洗濯できないときは便利アイテムを活用!
数日分をまとめて洗濯する場合、経血がついたショーツをそのままにしておくのは心配ですね。そんな時には、便利なお洗濯アイテムを活用するのがおすすめです。
教えてくれたのは…お洗濯マイスター 大貫 和泉さん
お洗濯マイスター 大貫 和泉
(消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士 健康予防管理専門士)
プロフィール:
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。
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