ジェーンスーさん×HARUKOさん対談!どんな身長でも自己肯定感は上げられます

JJ時代から約30年越しの大ファン、「筋金入りのHARUKOウォッチャー」という今をときめく、ジェーン・スーさん。念願の対面が叶った、身長差9㎝・同級生のお二人に、身長とオシャレの関係について語っていただきました。

Profile

ジェーン・スー 167㎝

1973年生まれ。コラムニスト。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」(月~木11:00~)のパーソナリティを担当。同世代のお悩みを斬る明快な語り口が人気で、新聞や雑誌で多くの連載を持つ。

HARUKO 158㎝

短大時代にJJの読者モデルとして登場後、Sサイズモデルとして人気を博し、現在はSTORYモデルとして活躍。海外留学中の18歳の女の子ママ。飾らないInstagram、@haruko227は必見!


◇ ジェーン・スーさんからHARUKOさんへ 

素のまますぎるSNSに釘付けHARUKOさんはシンママの希望の光です

大学生の頃から大ファン。つい盛りがちなご時世の中、素のままのSNSが大好き!自分の選択した人生は自分次第で上向きにで きる。世のシンママ(シングルマザー)に勇気を与えてくれる存在です。

◇ HARUKOさんからジェーン・スーさんへ 

私のことを綴ってくださったエッセイは、人生で5 本の指に入る嬉しい出来事!

ご著書の『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』の中で「山田明子について」というエッセイを書いていただいて……。本当に嬉しかった! 両親も娘も感動していました。

 

★ NOTモデル身長、着る服がなかった幼少期……コンプレックスを今、振り返ってみて

ジェーン・スー(以下S) 今日やっとリアルにお会いできて、感動でウルウルしています。30年前、愛読していたJJで高身長のモデルさんと並んでもバランスが取れていてすごいなって思っていましたが、158㎝と言えど、手足が長くてお顔が小さくて頭身のバランスが抜群にいいですね。

HARUKO(以下H)  ありがとうございます。でも当時は他のモデルさんと並ぶと一人だけ頭1つ分小さいし、服を綺麗に見せるのが仕事なのにそれができなくて。いつもみんなの足を引っ張っているんじゃないかって、コンプレックスの塊だったんです。今も身長が低いことで苦手意識のある服もたくさんあって。ビッグシルエットとか、トレンドと自分の似合うものがマッチしない時期はオシャレが楽しめなくて……。

S でも「Sサイズモデル」という肩書を作ったのはHARUKOさんですよ!逆に私は背が高いだけじゃなくて横もでかいでしょ(笑)。小学校の頃からドーンって大きくて、ファミリアの服はすぐサイズOUTになりました。当時ってサイズの大きい服が手に入りにくくて。DCブランドかおばさんブランドか、って究極の選択で、親はさすがにおばさんブランドを着せるのは不憫に思ったらしく、DCブランドを買ってくれていましたが、洋服代が大変だったと思います。当時は、とにかく服のサイズの幅が狭くて、7〜9号の人たちだけに向けて服を作っていたんじゃないかなと思ってしまう。

H そう考えると、今はユニクロをはじめとして、通販ブランドもサイズ展開が豊富になって、本当にいい時代になりましたよね。
 

★ 時代は「セルフラブ」洋服にも美にもバリエが増えたこの時代に間に合って良かった!

S HARUKOさんのトレードマークの「ミニスカ&ヒール」は永遠の憧れです。私には絶対できないから(笑)。いつ頃からSサイズであることをポジティブに受け入れられるようになったんですか?

H 娘を産んでVERYに出るようになってからかな。しばらく仕事は休んでいて、ブランクもあったし、当時は千葉県の外房に住んでいて時間制限もあった。それでも「ぜひ!」と声をかけてくださって。今のままの自分を必要としてくれる場があることで、自己肯定感が強まりました。あと、外房にいたときは、周りに合わせなきゃとか、流行を取り入れなくちゃ、とか、小さなことは気にしない人ばかりで心地よかった。身長もそうだけど、みんなそれぞれ何かしら悩みはあるけれど、でもポジティブに捉えるしかないなって。

S わかります! 私と同じで、40代になるとスレンダーな人ってどうしても少数派になってくると思うんです。でも、今の日本の「ぽっちゃりさん」ってゆるふわ系というか、可愛い感じが主流。だから私みたいな高身長のぽっちゃりはただ「でかい人」になってしまう。それで最近は、海外のカーヴィモデルのInstagramをフォローして、次なる目標にするようになりました。プラスサイズでもちゃんと鍛えてハリのある体だから、縦横大きくてもかっこいいの。体のラインが出る服もバンバン着てる。今まで身長が高くて太っていたら全部ダメだと思っていたけど、ハリがなかったからダメだったんだ、と気づいて運動をはじめました。レッグプレスで160㎏とか上げられちゃう。

H えっ、すごっ!

S 今って、SNSなどで身近な目標を見つけやすい時代になりましたよね。〝美のバリエーション〞が増えて、自由度が広がっている。だから、自分の身長と合った理想像を見つけて追いかけながら、近づけるように努力すればいいと思う。「自分はダメだ」って思って何かを目指すのと、自己肯定感を持って理想を目指すのでは全然違うと思うんです。

H 「セルフラブ」の時代ですね。

S そう、それがキーワード。洋服にも美にもいろいろなバリエがある。この時代に間に合って本当に良かった!

H 今の時代、顔や体型はいじれるけど(笑)、身長って変えられない。自己肯定感を持って向き合い、似合うものを模索しながらオシャレをポジティブに楽しむのが一番。流行や年齢と逆走しても、自分に似合う大好きなミニスカートをおばあちゃんになっても穿くぞ、って思ってます!

STORY webにて二人の人生相談連載「四十女STORY web 、しじゅう悩みどおし!」がスタートしています!

〈ジェーン・スーさん〉ワンピース¥60,500(エイトン/エイトン青山) ピアス¥59,400(マリハ)カチューシャ、メガネは本人私物 〈HARUKOさん〉ワンピース¥35,200(ADORE) ネックレス¥36,300(アカシック ツリー/シップス プライマリー ネイビー レーベル) ピアス¥26,400(シンパシー オブ ソウル スタイル/フラッパーズ)

撮影/吉澤健太 モデル/HARUKOヘア・メーク/川村友子 スタイリスト/乾 千恵 取材/石川 恵

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