老化の坂を転げ落ちるのを食い止めたい!【高尾美穂先生のお悩み処方箋】

産婦人科医の高尾美穂先生が、相談者の心に寄り添って優しくアドバイス!Mart読者世代である30~40代女性の人には言いづらいお悩みにお答えいただきます。第9回の後編は、老化の食い止め方についてです!


教えてくれたのは
高尾美穂先生
産婦人科専門医・婦人科スポーツドクター・ ヨガ講師。産婦人科専門医として、女性の健 康をサポートしつつ、それぞれのライフステージ・ライフスタイルに合った治療を提案す る一方、スポーツドクターとして、女性のプロアスリートへのサポートも行っている。

【相談テーマ】日に日に感じる老化をストップしたい!

相談者後姿

相談者:Fさん(42歳)
神奈川県在住
11歳・7歳の母
歯科医

代謝が落ちたアラフォーは、若い頃より工夫が必要

Fさん:最近アフタヌーンティーにハマってしまいました。午後のお茶を楽しんでいたら、3カ月で5kg増で……。

高尾先生:それは太りますよ(苦笑)。おやつで糖分をとったら、夕飯の量を少し減らすなどの調整が必要ですね。

Fさん:以前は1食抜けばすぐに元に戻っていたのに、食べた分だけ太るようになってしまいました。

高尾先生:アラフォーになれば代謝が落ちますからね。いかに食べたエネルギーを消費するかを考える必要がありますよ。Fさんは運動習慣がありますか?

Fさん:それがなくて……。育児と仕事に追われる毎日で、自分の息抜きといえば、子どもが寝た後のマンガタイムくらいです。

高尾先生:例えばマンガを楽しみながらステッパーを踏んだり、フィットネスバイクをこいだりするのはどうでしょう。ステッパーは意外とカロリーが消費できるし、サイズも小さいので家にも置きやすくおすすめですよ。

Fさん:やはり努力が必要だということですよね。歯科医をしていますが、麻酔注射の際に握力の低下を実感したり、かがむ姿勢で腰痛になったり、さらに老眼で目もかすんだりと、老化を感じています。このまま仕事を続けるためにもこのまま老化の坂を転がり落ちる訳にいかず何とか食い止めたいです。

高尾美穂先生

「面倒くさい」の気持ちに負けない工夫を

高尾先生:歯科医師として健康に関わる仕事をしている以上、ヘルシーな体形を維持して、健康そうに見えるよう心掛けることも仕事の内ですよ。40代は体が変わる時期なので、今まで通りに過ごすか、生活習慣を少し意識するかで、体形はもちろん健康状態も全然変わってきます。

Fさん:やっぱりそうですよね……。

高尾先生:実はね、私自身も30代後半で腰についたぜい肉が落ちにくくなったことを自覚するようになりました。

Fさん:先生もそんなことがあったんですね。

高尾先生:私は、運動を生活に組み込むための工夫をしています。一度帰宅してからジムに行こうとすると、面倒に感じますよね。なので、仕事に行くときにジムの道具を持って出て、そのまま帰りに寄るようにしています。

Fさん:なるほど、面倒だと思わないための工夫ということですね。

高尾先生:そうそう。みんな「面倒くさい」に負けちゃうんです。だから面倒に感じるアクションを省く工夫をするといいですね。ヨガをしようと思っても椅子をどかしてマットを敷いて……なんていう事前作業がたくさんあるとそこでもう嫌になっちゃう。だったらマットを敷きっぱなしにしちゃえばいい。

Fさん:なるほど!

高尾先生:あとは楽しむ工夫かな。休日は、楽しんで歩けそうな、おしゃれなショーウィンドーが並ぶ街を歩くようにするとか、親子で自転車に乗って遠出を楽しむとかね。

Fさん:楽しいことがあると続きそうな気がします。

高尾先生:Fさんがハマっているというアフタヌーンティーも、健康的に楽しめばいいんですよ。たとえば甘みのあるハイビスカスティーに変えるとか。ちょっといいお茶を選んできて同僚とシェアすれば、ティータイムの楽しさは残しながら、糖分やカロリーだけカットできますからね。

Fさん:そうですね。残りの長い人生を充実させるためにも日々の暮らしに工夫の視点を入れていこうと思います。

【高尾先生のお悩み処方箋】老化を食い止めるためにできること

1:家の中でできるフィットネスバイクやステッパーを利用するなどの工夫を
2:面倒と感じる手間を省く工夫、楽しむ工夫で、運動を習慣化
3:食事内容も糖分やカロリーを控えるための工夫を

【相談を終えて】地道に運動量を増やす努力を始めました!

子宮脱については、手術の可能性を視野に入れながら、まず日常に運動を取り入れようと思い、早速取り入れてみました。

電車通勤なので、立っているときは教えていただいたお尻に力を入れることや、座っているときは膝頭を寄せています。簡単に取り入れられたので、すごく助かりました。継続が大事なので簡単な方法を知るきりができて嬉しいです。

また、歳とともに代謝が落ちるので、先生がおっしゃるように「そりゃ太る」ですよね(笑)。一度帰宅してからジムに行ったり、おうちヨガのためにものを移動したりするのも、確かに面倒。工夫が必要というのも、目からウロコでした。

40歳を過ぎ、体の老化は待ってはくれないとは頭ではわかっていても若い頃の習慣を続けてしまっていて、後悔の日々。今回の相談で、自分の自己管理能力の低さを実感し、ちゃんと行動するよう考えました。

階段をおりるところ

今回の相談で、自分の時期管理能力の低さを実感し、ちゃんと行動するよう考えました。

すぐにしたことは、子どもとも遊びの延長でヨガマットの上で運動できるよう、スペースのあるリビングにヨガマットを常時置くようにしました!面倒だと思うことを少しでも省くことによって体を動かす習慣をつけれるように意識します。

また出かけた際、少しの階移動なら階段を使って地道に運動することに。いつも楽をしていたので、上り下り少ししたくらいで息が上がってしまい運動の少なさを実感しております。

撮影/中林 香 取材・文/須賀華子