【若い女性特有の香りがしなくなる!?】「30代になると、体臭が変化していくワケ」におい評論家に聞きました
たくさん汗をかく夏は、特ににおいが気になる季節。しかもナチュラルにいい香りが分泌されていた20代とは異なり、30代はネガティブなにおいが増えてくるそう(汗)。だからこそにおいケアは朝・昼・夜ルーティン化して、暑い夏を完璧に乗り切りたい!
においは体の内と外、両方からのケアが必要!
20代と30代で根本的に違うのが、「ラクトン」という若い女性特有の香りがほぼ分泌されなくなってしまうこと。まずはそれが年齢を重ねることによるにおいの大きな変化です。さらに30代は基礎代謝が低下し、生活習慣に伴うネガティブなにおいも増えてくる年齢。そもそも体臭とは皮膚ガスのこと。体内の変化が皮膚の外に現れることもあります。汗や皮脂を通して体臭が出るのですが、ストレスや疲労の蓄積、運動不足、腸内環境の悪化など体の内側のコンディションが悪いと、様々な負の要因が体臭に混ざって出てきます。
また乾燥しやすい冬より、高温多湿な夏の方がにおいやすくなります。汗が多いとにおいやすく、湿度が高いと人の鼻につきやすくなるからです。対処するためには皮膚表面だけでなく、体内からの同時ケアが大切です。
油と砂糖には注意!偏った食生活がにおいの原因に
「30代になると健康診断で中性脂肪を指摘される人が増えてきます。中性脂肪が増えると皮脂の分泌が増えて、30代でも早期加齢臭が出て皮脂の酸化が起こります。原因として揚げ物は分かりやすい例ですが、女性の場合は砂糖と油が混ざった洋菓子やパンをよく食べている人も要注意。またフルーツジュースやアガベシロップなどの果糖も、中性脂肪に変わります。食生活もにおいの原因になることも覚えておきましょう」(桐村先生)
お話を伺ったのは…医師・桐村里紗先生
予防医学の専門家としてにおい物質と体内環境の関係、体臭の原因と対策などを研究。におい評論家としてメディアにも多数出演中。
撮影/五十嵐 洋 イラスト/香川尚子 取材/広田香奈 再構成/Bravoworks.Inc