「育ちがいい人」ってどんな人? 特徴や育ちのよさがにじみ出る行動とは
育ちがいい人は、言葉づかいや行動のひとつひとつに美しさや上品さが感じられます。
育ちのよさ、いわゆる言動に垣間見える印象は、普段の生活ににじみ出るもの。
今回は、「育ちがいい」といわれる人の特徴や、育ちの印象を変えるためのポイントを紹介します。
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「育ちがいい」とは品性や教養を表している
「育ちがいい」というと、裕福な家庭で生まれ育ち、幼いころから徹底的に教育を受けてきた人に当てはまる印象を受けるのではないでしょうか?
なんとなく「上品」「お嬢様やお坊ちゃん」のようなイメージを持ちますよね。
実は、「育ちがいい」という言葉は辞書には載っていません。
そのため確かな定義はないのですが、一般的には「適切な教育や教養を受けて、整った環境で育った」ことを表現するときに使う言葉です。
- ・品性が漂っている
- ・教養が豊か
- ・愛されて育った様子がうかがえる
上記のような意味で、基本的には対象の人を褒めるときに使われます。
品性や教養の豊かさ、どれだけ愛されてきたかは家の裕福さに関係がありません。あくまでも言葉に、上流階級の家庭をイメージさせることがあるだけ。
つまり、「育ちがいい」は育った環境ではなく、本人の印象を表現している言葉だということです。
ただ、一部「お高くとまっている」や「世間知らず」といった意味で、皮肉や嫌味をこめて使われることもあるようです。
育ちがいい人の性格や仕草の特徴
「育ちがいい人」の特徴には、どのようなものがあるのでしょうか。
性別や年齢に関係なく、「育ちがいい」といわれる人にはいくつかの共通点があります。
清潔感がある
身なりに気をつかっていて、すっきりとした服装をしていることが多いです。
よれよれのシャツよりもパリッとシワのないシャツ、上品なイメージのミディ丈やロング丈のスカートを身につけているほうが清潔感があるように見えますよね。
自分の体型に合う服や爽やかなカラーのファッションも、清潔感を演出するポイントです。
また、清潔感のある人はヘアセットやネイル、香り、肌の質感などこまかい部分にも気を配ってケアしています。
品性や教養がある
「教養がある」とは、勉強が得意であるということだけではありません。
多くのことに興味や関心があり知識をもっていて、話題のバリエーションが豊かであることを指します。
話す相手がどの年代であろうとも、会話を広げられるような社交性と知識を身につけています。
また、食事の際のマナーだけでなく、時間を守る、初めて会う相手には敬語を使い自己紹介をするといった、大人としてのマナーをわきまえている人が「育ちがいい」といわれます。
言葉づかいが美しい
育ちがいい人は乱暴な言葉づかいをしません。
友人と仲よくなり打ち解けたあとはざっくばらんな話し方をすることもありますが、基本的には美しい言葉を使って話すのが特徴です。
話すテンポはゆっくりめで、語尾は伸ばさないでハキハキと話すと品性が感じられます。
早口で話すとせっかちに見えてしまうので、相手の目を見てほっとするような声色で語りかけるのも、言葉の美しさを感じさせるポイントですね。
ゆとりのある行動を取る
育ちがいい人が時間に遅れそうになってバタバタしていたり、必死になってピリピリしていたりするところはあまりイメージがつかないのではないでしょうか。
いつも時間にゆとりのある行動をしているため、多少のハプニングならば余裕を持って対処できるのです。
忙しくてもイライラせず淡々と目の前の業務をこなし、ピリピリしている雰囲気をなごませる雰囲気すら持っていますよね。
日ごろからゆとりのある行動が習慣づいていることが、余裕と育ちのよさを感じさせる理由だといえるでしょう。
他者に平等に接する
育ちのいい人は、悪口をいったり、根も葉もないうわさ話をしたりはしません。
陰で誰かのことを傷つけても、自分にはなんの得もないことを知っているのです。
なかには苦手な相手もいるはずですが嫌な態度を取るようなことはなく、どのような相手であっても平等に、かつ親切に接することができます。
【NG行動】育ちがいい人がしないこと
次に、育ちがいい人がしない行動の例を紹介します。
育ちがいい人は他者を尊重し周りに気を配っているため、自分勝手な行動や他者をあえて傷つけるような行動はしません。
自分勝手な行動
公共の場でマナーやルールを破ることはせず、他者を不快にさせないよう心がけています。
話を聞かず自分だけ話したり、嘘をついたり、思い通りにならないと不機嫌になったりするのは自分勝手な行動ですよね。
どんなことが相手を嫌な気持ちにさせるか、まずは自分の身に置き換えて想像しているからこそ気をつけることができるのではないでしょうか。
雑な言葉づかい
乱暴な言葉づかいも、話している相手を不快な気持ちにさせてしまうことがあります。
育ちがいい人はどんなときでも相手のことを尊重するので、言葉づかいもていねいです。
言葉が相手の心を深く傷つける可能性のあるものだと理解し、言葉を大切に扱えるのも育ちがいい人の美点です。
言葉づかいの美しさは育った環境によるものも大きいですが、意識づけで変えられるものでもあります。
他者をおとしめる言動
他者をおとしめる行動とは、つまり「他者を否定することで自分を持ち上げること」です。
他者に対してマウントを取ったり、頭ごなしに批判したりするのは、スマートな行動ではありませんよね。
育ちのいい人は自分に自信を持っていて、自分のなかにある芯にしたがって行動しているので、そもそも誰かを否定する必要がないのです。
自分と他者を比べることはせず、「自分は自分」のマインドを持っているため、他者に否定的な態度を取らずにおだやかに接することができます。
「育ちがいい」イメージに近づくためのポイント
上品で教養のある女性に見られるためには、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。
普段からの行動ひとつでイメージを変えることができるので、「育ちがいい」印象をつけられるように習慣づけてみてくださいね。
言葉づかいや所作に気をつける
会話のときの言葉づかいには、育ちのよさが出ます。
普段からどのような言葉で話しているかは、何げない会話から推しはかることができるもの。
意識的に気をつけると、育ちのいいイメージに近づけます。
日常的に使っていてあまり気づかないかもしれませんが、直すと好印象に変わる言葉もたくさんあります。
- ・やばい→とても
- ・ウケる→おもしろい
- ・ありえない→信じられない
- ・おごる→ごちそうする
上記のように、少し変えて話すだけで印象が大きく変わることもあるので、ぜひ実践してみてくださいね。
また、手元の動きや身のこなしにも育ちのよさがにじみ出るので、大きな動作よりは小さめの動きを心がけ、指先にまで気をつかってみるとよいでしょう。
あいさつやマナーを確認し直す
あいさつは、基本中の基本。笑顔であいさつを交わせたら互いに気持ちがいいですし、「ちゃんとした人だな」といった印象を与えられます。お礼や謝罪の言葉も同様です。
敬語が正しく使えること、時と場合にあわせたファッションを選べること、誰かのお宅にお邪魔するときは手土産を持参することなども基本のマナー。
常識がないと思われないためにも、一度確認しておくのがおすすめです。
感性を磨く
教養を身につけ、さらに深みのある女性になるために、感性を磨く努力をしてみてはいかがでしょうか。
感性が鋭い人は人の心の動きに敏感なため、いつでも他者を思いやることができます。
相手に親切に接することは、育ちのいい人のイメージにもつながっているといえるでしょう。
行ったことのない場所を旅行する、音楽や芸術を体感する、読書をして想像力や知識を身につけるなどの行動で感性は磨かれていきます。
何かひとつ、新しいことにチャレンジしてみるのがいいかもしれませんね。
育ちのよさは普段の生活ににじみ出るイメージのこと
「育ちがいい」といわれたら、それはあなたの印象に品性が漂っていて、魅力的だということ。
何ごとにもていねいに接することができ、常識的な行動が身についている証拠です。
育ちのよさは普段のふるまいににじみ出るイメージのこと。マナーをわきまえて行動できれば、育ちのいいイメージに近づけるはずです。
日常のちょっとした所作をていねいにすることから始めてみましょう。
Text_Akane