HKT48矢吹奈子・運上弘菜|初出演映画とグループへの思いを明かす♡

「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「オリンピックの身代金」「純平、考え直せ」などを送り出し、直木賞など数々の文学賞を受賞するベストセラー作家・奥田英朗さんの小説を原作とした映画『向田理髪店』。

本作は、寂れた元炭鉱町・筑沢町にある理髪店の親子の葛藤を軸に、過疎化、少子高齢化、介護、結婚難など、どこの地方も抱える深刻な問題と人とのつながりの大切さを描く心温まるストーリーです。

映画初主演を飾る高橋克実さんのほか、富田靖子さん、白洲迅さん、筧美和子さんなど、実力派のキャストが勢揃い! さらに撮影地である福岡を中心に活躍するHKT48の矢吹奈子ちゃん、運上弘菜ちゃんも出演します♡ 映画の出演もきっかけにぐっと距離が縮まったというふたりのスペシャルインタビューをお届け。

HKT48矢吹奈子ちゃん・運上弘菜ちゃんにインタビュー♡

――映画出演が決まったときや演じる役柄を知ったときの気持ちを教えてください

nako:今回はHKT48内でのオーディションがあって、選んでいただきました。オーディションでの台本は劇中劇のシーンだったので「どういう感じの映画になるんだろう……」という期待感がありました。初めて全体の台本を見たとき、本当に心が癒される作品だなと感じたので、さらに撮影がとっても楽しみになりました。決まったときはプレッシャーや緊張もなく「うれしい!楽しみ!」という気持ちがいちばん大きかったです。

――では、弘菜ちゃんも同じオーディションを受けられていたんでしょうか?

hirona:はい! 同じオーディションを受けていました。私が映画出演を知ったのは、オーディションの結果、奈子さんに決まったというのを聞いたあとでした。「違う役をいただけたんだ」と驚きましたし、“中国人の花嫁役”っていうのもそのオーディションのときには役柄がわからなかったのでびっくりしました(笑)。

――弘菜ちゃんが演じるのは、筑沢町へと嫁いでくる中国人の“香蘭”役。実際に演じてみていかがでしたか?

hirona:「ニーハオ」っていうセリフがあるっていうのを聞いたので、正しい発音を調べて撮影に挑みました。でも、片言の日本語のセリフに変更になったんですけど(笑)。初めての映画出演での役が、中国人の花嫁というちょっぴり不思議な、なかなかすることができない経験になりました。役ではありますが、結婚している様子をファンの方がどのように見るのかというのも気になっています(笑)。

nako:たしかに〜! 私も劇中劇内でラブシーンがあったんですが、撮影が終わったあとに「そういえばファンの方は大丈夫かな……」って頭をよぎりました(笑)。

――奈子ちゃんが演じるのは、筑沢町で撮影する映画『赤い海』のヒロインである“大原零”役。国民的アイドルでありながら、ちょっぴりダークな本性が見え隠れするような役柄でした

nako:国民的アイドルが劇中劇でヒロインを演じるっていうことだったので、自分の中でのアイドル像を作って、それを崩さないように演じました。 アイドル感を残しつつ、どこかで「あ、この子アイドルだな」って思わせるような表情や雰囲気を意識しました。零は国民的アイドルだけど、バックステージではやさぐれていて裏表のある子で……そこは普段の私とまったく違うので(笑)。言葉遣いも慣れるまでたくさん練習をしました。あと、映画『レオン』のマチルダをオマージュした衣装もおもしろいです!

映画初出演のふたり。共演俳優との裏話は?

――撮影現場での印象的なエピソードを教えてください

hirona:初めての映画撮影だったので、現場の空気に緊張しちゃって固まっていました。でも、共演してくださったいつも画面の前で見ている俳優さん達にすごく優しく接していただいて。朝のメイク中も高橋克実さんが話しかけてくださったり、12月のすごく寒い時期の撮影だったんですが、富田靖子さんがカイロを渡してくださいました。初めての現場で勉強になることも多かったですし、みなさんに助けていただいたな、と改めて思います。私の衣装がチャイナドレスで、髪型もふたつのおだんごにしているところも注目してほしいです!


< ©2022映画「向田理髪店」製作委員会 >

nako:私は本宮泰風さんとご一緒するシーンが多かったんですが、まず本宮さんの役名が“宮本風秦”と名前をもじったようなところがおもしろいな〜と。緊張もあって「あれ、本宮さん……だよね⁉︎」とどっちかわからなくなっちゃう瞬間もありました(笑)。私自身アクションをあまりしたことがなかったので、銃を持つのも初めてだったんですが、本宮さんが「ブレないように両手で持ったほうがいいよ」と丁寧に教えてくださって無事に撮影を終えることができました。


< ©2022映画「向田理髪店」製作委員会 >

hirona:撮影場所の大牟田市の方々も声をかけてくださったり、本当に心が温まりました。なんだか地元の北海道を思い出すような雰囲気があって懐かしかったです。

nako:夕方くらいに撮影していたら、下校中の小学生が「何の撮影してるの〜?」って声をかけてくれて(笑)。大牟田市には初めて行ったんですけど、時間がゆっくり流れるいい街だなって感じましたね。

11周年を迎えるHKT48への思い

――お互いに、どんな先輩・後輩ですか?

nako:なっぴとは、IZ*ONEの活動前にはあまり関われるタイミングがなくて、どんな子なんだろうって気になってたんです。

hirona:私が2017年に研究生から昇格して、そのあとすぐに奈子さんは韓国へ。国内グループの活動を休業していました。私が初選抜に選ばれたシングル「早送りカレンダー」ではセンターをされていましたし、“大先輩!”という感じで話かけるのも勇気がいる存在でした。

nako:韓国から帰ってきて1年ちょっと経つんですけど、それからはこうやってお仕事も含めて一緒にいることも増えてきたよね。

hirona:うれしいです。HKT48のツアーや今回の映画『向田理髪店』などを経て、すごくお話しする機会が増えましたよね。でも、今もやっぱり少し緊張しています(笑)。

nako:(笑)。そうね! 最近、いろいろ話すことも多いよね。なっぴは自分の考えがしっかりあってそれを貫こうっていう姿勢が見えて、芯のある後輩だなって思います。

――HKT48の最近のニュースは?

nako:10月16日(日)幕張メッセイベントホールでHKT48の単独コンサートがあります!  約8年ぶりに幕張メッセのステージに立てるし、アリーナでの単独コンサートも本当に久しぶり。絶賛準備中で一昨日(取材日は9月中旬)レッスンが始まったんですが、セットリストはその前日に決まりました(笑)。みんなと一丸になって成功させたいです。

hirona:6期生が加入した全国ツアーを経ての今回のコンサートです。先輩方の卒業も多かったですし、新たなHKT48をお見せしたいなと、一層気合も入っています! 私は幕張メッセでのコンサートが初めてなので、広い会場でファンのみなさんに会えるのもすごく楽しみです。 メンバーみんなで話し合いを重ねて、気持ちをひとつにしてレッスンに取り組んでいます。

nako:HKT48が10月23日でお披露目から11周年を迎えるので、12年目に向けてもっともっと成長した姿を見せられたらな、と思っています!

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<PROFILE>


矢吹 奈子(やぶき なこ)
2001年6月18日生まれ。東京都出身。女性アイドルグループ・HKT48チームHのメンバー。2021年、土ドラ『顔だけ先生』(東海テレビ・フジテレビ)ではグループを離れ、個人として初めてドラマレギュラー出演を果たす。本作でもグループを離れた初の映画出演となる。


運上 弘菜(うんじょう ひろな)
1998年8月9日生まれ。北海道出身。2016年にHKT48のオーディションに合格し、4期生として加入。HKT48チームKIVのメンバー。2018年、シングル「早送りカレンダー」で初選抜。2020年、シングル「3-2」(さんひくに)で初のセンターを務める。本作でグループを離れた初の映画出演となる。

<information>

映画『向田理髪店』
メイン撮影地となった大牟田市がある福岡県と隣接エリアの熊本県で10月7日(金)より先行公開。10月14日(金)から新宿ピカデリーほかで全国公開。

衣装協力
95jieun(矢吹奈子)、FURFUR(運上弘菜)

Photo_Ayako Kojima Hair&Make-up_Kana Mizuno Styling_Yoko Fuchikami Interview&Text_Haruka Komatsu