湿度が高いとメイクもどんどん崩れがちに。美しく保つには、ますます進化しキープ力がアップしたファンデーションと塗り方が必須。ツヤっとした肌で美肌を保つベースメイクのポイントを人気ヘア・メイクの髙橋里帆さんに聞きました。

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崩れた時に汚い印象になるのは、毛穴落ちや崩れが色ムラになること。だから時間経過の後にムラの原因となるような顔料、粉体はなるべく使わないのが賢明です。皮脂が出やすい部位と乾燥しやすい箇所、部位別に機能の異なる2種類の下地で肌をコントロールしておく。この2点を意識するだけで、断然ベースメークのモチが変わってきます。ファンデーションは水で絞ったスポンジで叩き込めば、水分が揮発する時に驚くような密着力を見せます。パウダーはあえてのせず、フィックスミストでフィニッシュ。艶やかな肌が長時間持続します。

多くの女優やタレントから指名される売れっ子ヘア・メーク。長時間のロケや撮影にも耐えうる艶やかなベースメーク作りで知られます。美ST世代の1児のママ。

粉を排除して極力のせないで徹底的に崩れ防止

ほのかな輝きをまとったセミツヤ肌を、湿度の高い状態や擦れにも負けずにキープ。マスクで乗り越える夏にはありがたい機能です。重ねても厚塗り感はまったくなく、素肌が綺麗な人を装うファンデーション。きちんとカバーしながらもツヤがある若々しい印象に。激しい運動をしても崩れないスポーツプルーフ仕様。メーク崩れの原因となる湿度・摩擦・皮脂に強く、一日中崩れにくい快適で美しい肌を叶えます。ツヤを湛えたセミマットな仕上がりが人気。オールアワーズ リキッド 全10色 SPF39・PA+++ ￥7,260（イヴ･サンローラン･ボーテ）

Step1：プレメーク

シートマスクは冷蔵庫に事前に入れておき、冷えたものを顔にのせます。このひと手間で、潤うとともに毛穴が引き締まり、皮脂も出にくく。
2つのバンドがフェイスラインを引き上げ、ホールド。伸縮性に優れ高密着。スマイル パフォーマー 4枚入り ￥6,050（カネボウインターナショナルDiv.）

Step2：下地

余分につくのを避け、ミニマムな量を塗るため、下地はブラシで塗付。Tゾーンは毛穴をカバーし、皮脂崩れを防ぐためにドルチェ&ガッパーナを。
左・ファンデも下地も高橋さんはこれで。パンソー L （タンフリュイド＆クレーム） ￥7,150〈編集部調べ〉（クレ･ド･ポー ボーテ）右・皮脂を吸着し、毛穴をカバー。シークレットシールド プロテクティブ スムージングプライマー SPF50･PA++++ ￥8,470〈編集部調べ〉（ドルチェ＆ガッバーナ ビューティ）

Tゾーン以外は、潤って透明感が出るクレ・ド・ポーを。こちらもブラシで薄く薄く塗ります。下地を部位別にするとファンデのパワーが倍増。
ワントーン明るい、澄んだキメの細かい肌に。ヴォワールコレクチュールn SPF25･PA++ ￥7,150〈編集部調べ〉（クレ･ド･ポー ボーテ）

Step3：ファンデーション

①ファンデーションは、面積の広い頰やおでこからブラシを使って塗っていきます。基本的には内側から外側にブラシを動かして毛穴を消します。
②小鼻の脇や毛穴など、凹凸のある部分は、ブラシの毛先を使い、縦横に細かく動かします。重ねるのではなくすべらせてフォギーにカムフラ。

Step4：仕上げ

①水で濡らして固絞りしたスポンジで、顔全体をタッピングします。水分が揮発する時に下地やファンデーションがピッタリと馴染みます。
②最後にフィックスミストを全体にスプレーして完成。パウダーを排除した分、ムラになりにくく艶やかでなめらかな肌が長時間続きます。
仕上げにひと吹きするだけでピタッとメークが密着。一日中美しい仕上がりをキープ。フィックス メイクアップ ￥4,400（クラランス）

メーク直しは？

崩れが気になる部分は、やや固めのコンシーラーをほんの少しスポンジに取り、薄くカバーします。上質なツヤ膜がすぐに復活。
厚塗り感ゼロの薄膜仕立て。メークさんがこぞって指名する。スキンリフレクト フレッシュ コンシーラー 全3色 ￥4,950（ADDICTION BEAUTY）

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2022年『美ST』10月号掲載 撮影／岡本 俊（まきうらオフィス）〈人物〉、吉田健一〈静物〉　モデル／山田 優　ヘア・メーク／髙橋里帆　スタイリスト／Toriyama悦代（One8tokyo）　取材／吉田瑞穂　編集／漢那美由紀