小島慶子さんにぶつけてみた!思わず涙、大人の人生お悩み相談【昇進するにはどうすればいい?】

7月30日にオンラインで開催された『ウェルビー女子の日』。その5限目のゲストに来てくださった小島慶子さんのお悩み相談は、聞き役の堀田茜ちゃんもスタッフも、思わず涙ぐんでしまうほど心に刺さるものでした。その温かく実感のこもったアドバイスをぜひ誌面でも!と実現したこの企画。CLASSY.Collegeのライター講座受講生たちから、それぞれのキャリアの悩みを募集しました。

【お悩み】昇進するにはどうすればいい?

《お悩み》
役職など無いまま転職を繰り返し、40代になって役職もない自分に肩を落としています。今の仕事では確実に昇格していきたいのですが、仕事のどういうことに気をつけるべきなのでしょうか?そんなことすらもわからないです…教えてください。

“見栄はあっていい。でもそれが目的になると迷子になる”

――転職を繰り返した方です。役
シャツ¥36,300(ロエフ/ユナイテッドアローズ 原宿本店)パンツ¥28,600(コラム/エストネーション)ピアス¥7,700ロングネックレス¥17,280パールネックレス¥16,800ブレスレット¥8,640(すべてアビステ)

――転職を繰り返した方です。役職を気にされているようですが…
小島さん:そんなこと言ったら私なんて、役職のない人生ですけど(笑)。もしかしたらこの方は、元の職場の同期の噂なんかを聞いて、「え!あの人、もう部長なの⁉︎」などと気になっているのかな。自分はなぜ昇格したいのか?と具体的に分析してみるといいかもしれないですね。いいんですよ、カッコいい理由じゃなくても。昇格したいのは仲間に見栄を張りたいから!でもいいし、待遇やお給料をよくしたいから!でもいいし。なんであれ、理由が言語化できると、果たしてそれは昇格によってしか実現できないことなのか、そうじゃないものでも満たされるのか、考えるきっかけになると思うんですね。

たとえば、自分の話を多くの人に聞いてもらえる立場になりたいっていうことだったら、確かにそれは肩書があったほうがいいかもしれない。でも、肩書だけあっても自分の意見がみんなに受け入れられるわけではないので、肩書は高くないけど社内でネットワークを広げるとか、社外の人的ネットワークに頼るという方法もあると思うんですよね。人は誰しも人からよく見られたいという欲望を持っていますよね。だから見栄があってもいいと思うんですけれど、それだけが目的になっちゃうと、いつまでも満たされない。昇進したとしても毎日名刺の文字を眺めて、ハッピーになれるかって、そうでもないので。何のために昇格したいのか、その権限を何のために使いたいのかがはっきりしてないと、たとえ叶っても幸せになれない。自分が大好きな商品をもっと売りたいとか、そうすると世の中がもっとハッピーになるからとか…。その「何のために」が具体的に見えていれば、仮に昇格という希望が叶わなかったとしても、そうではない方法で、自分が大事にしているものを実現する方法を探れますから、迷子にならない。

――たしかに、日々懸命に仕事をしていると、「結局何したいんだ私」みたいに迷子になることがあります…。
小島さん:そしてさっきも言ったように、昇進したとて永遠にその肩書にいられるワケじゃないですから。移ろいゆくもの自体を目的にするのではなくて、たとえ数年の間でも、そのポジションにあることで、自分が大切だと思うことを実現できるかもしれないな、だったら嬉しいな!っていう発想であれば、異動や定年でつらい思いをしなくて済むと思うんですよね。肩書にしがみつかずに済みますし。

【小島慶子さんのキャリア年表】

1995年:TBSにアナウンサー職で入社
2000年:仕事で出会った方と結婚
2003年:長男出産。産休育休を取得
2005年:次男出産。産休育休を取得
2010年:TBSを退社。フリーランスに
2014年:オーストラリアとの二拠点生活をスタート

小島慶子(Keiko Koji

小島慶子(Keiko Kojima)
エッセイスト、タレント。東京大学大学院情報学環客員研究員。昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員、NPO法人キッズドアアドバイザー。執筆、講演、メディア出演など幅広く活躍し、夫と息子2人が暮らすオーストラリアと日本を行き来する生活を続けている。新刊対談集「おっさん社会が生きづらい」(PHP新書)他著書多数。雑誌「VERY」で小説連載も。

撮影/水野美隆 ヘアメーク/藤原羊二 スタイリング/荒木里実 取材補助/岩本亜有美 再構成/Bravoworks.Inc