【ステップファミリー体験談】家事は「できる人がやればいい」夫の言葉で自由になれた

離婚・シングルマザーを経て、ステップファミリーを築き、前よりもいっそう素直に自由に輝いて見える彼女たち。皆さんに「1回目の結婚とは何が違ったの?」と聞いてみると、そこには「家族を続けていくため」の本質的な気づきがありました。今回は、国際結婚によって自身のジェンダーバイアスから解放されたというママの体験談です。

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経験者は語る「ステップファミリーという選択、我が家の場合」

経験が増え自分も成長したら
結婚の価値観が変わることもある

友達にサプライズで結婚をお祝いしてもらいました

高橋真由さんファミリー

高橋真由さん(43歳・出版社勤務)、37歳パートナー、9歳女の子

STEP FAMILY HISTORY

「ありのままでいいよ」と
言ってくれる夫の存在が
私を自由にしてくれた

最初の結婚は、共働きでお互いに忙しく、待機児童問題やワンオペ育児など、一通りの社会課題を経験。当時はいわゆる「一般的な夫婦の幸せな形」像や、役割分担にとらわれて、悩むこともありました。最終的に離婚を選択し、新生活をスタート。

娘との二人暮らしは、育児と仕事の両立で大変な時もありましたが、仕事にも恵まれ、平日は娘と助け合い、休日は旅行などを楽しみ、何でも話し合うことで、娘との絆をより深めることができた貴重な時間でした。

その後、台湾出身である今の夫と出会い、彼のジェンダーや、固定観念にとらわれない考え方に衝撃を受けて、結婚観が変化。子どもに対しても、温かくフラットに接してくれる彼と、少しずつ考えを共有するうちに、こんな家族の形もあるんだと思うようになり「家族というチーム」を築いていくのもいいかもしれないと、結婚への道を歩み始めました。

いまだに、彼が洗い物をしているときに、私がソファで寛いでいたりすると、突然申し訳ない気持ちになり「携帯見てて、ごめんね!」と謝ってしまうことがあるのですが、その都度彼が「そんなこと、思わなくていいよ。疲れているときは休めばいいし、できる人がやればいい。ゆっくりしてね」と言ってくれて。自分の中にあるジェンダーバイアスに気づき、そこから解放されて、本来の自分に戻れます。

国際結婚ファミリーになった私たち。夫は、私にも娘にも「愛妳よ(愛してるよ)、大切だよ、ありがとう」と日常の中で伝えてくれます。そんな夫に影響を受け、私も娘も、ありのままの自分でいる、言葉で伝え合う、リラックスして楽しむことの大切さを実感しています。

from partner

人は得意不得意がそれぞれあるし、性別は関係ないと思っています。できる人ができることをやればいいし、僕もできるときにしかやりません。厳しい社会で頑張っているのだから、安心してリラックスできる家族を作りたいですよね。

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撮影/イ・ガンヒョン 取材・文/渡邊里衛 編集/羽城麻子
*VERY2022年10月号「ステップファミリーの先輩に聞く〝持続可能な家族の作り方〟」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。