冬の新定番【植物性ミルク×コーヒー】味の違いとおすすめの組み合わせ

スーパーの牛乳売り場の隣で少しずつ拡大しつつある「植物性ミルク」のコーナー。近年では大容量パックのものも多く売られており、気になっている方も多いのではないでしょうか。今回はそんな植物性ミルク×コーヒーの美味しい組み合わせについてご紹介します!

UCCコーヒーアカデミー講師が教える!植物性ミルクとコーヒー組み合わせ

植物性ミルクは美容や健康にとても嬉しい効果があります。しかし、大容量パックを購入してもなかなか使い切れない……どうやって飲むのがいいか毎回迷ってしまう……という方も多いはず。

UCCコーヒーアカデミー講師の村田果穂さん
そこで今回はUCCコーヒーアカデミー講師の村田果穂さんに植物性ミルクとコーヒー組み合わせについて教えてもらいました!植物性ミルクごとに相性の良いコーヒーを知っておけば、より美味しく植物性ミルクを楽しむことが出来ますよ!

6種類の植物性ミルク

今回使用する植物性ミルクは「ソイミルク(豆乳)」「アーモンドミルク」「オーツミルク」「ライスミルク」「ピスタチオミルク」「ヘンプミルク」の6種類。

6種類の植物性ミルク
それぞれ違う個性を持つ植物性ミルクたちなので、合うコーヒーの種類も違います。

植物性ミルクをそれぞれに合うコーヒーとブレンド

村田さんに教えてもらった、様々なコーヒーと植物性ミルクの組み合わせを試飲してみました!早速相性の良い組み合わせをご紹介します。

ソイミルク

ソイミルクとコーヒー

ソイミルクは大豆をすりつぶして液体を取り出したもの。素朴でまろやかな味わいが特徴です。女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンをはじめ、鉄分やマグネシウムなどが含まれます。

そんなソイミルクと相性が良いのはコロンビア深煎りのコーヒー。コクがあるのでミルクに負けないしっかりとした味わいで、丸みのある酸味が感じられます。

アーモンドミルク

アーモンドミルクとコーヒー

アーモンドミルクはアーモンドを水に浸し、砕いて搾ったものです。アーモンドの風味とクリーミーな味わいが特徴で、血行促進や廊下の抑制を促すビタミンEや食物繊維が豊富です。コレステロールも0でカロリーが低いためダイエット中の方にもおすすめです。

そんなアーモンドミルクと相性が良いのはブラジル中煎りのコーヒー。ナッツのような味わいがするため、よりナッツの風味が際立ちつつコーヒーの風味も活きる最高の組み合わせです。アーモンドミルクの味わいによっても風味が変わるのでお気に入りの組み合わせを見つけてみてくださいね。

オーツミルク

オーツミルクとコーヒー

オーツミルクはオーツ麦をすりつぶして水を加えて繊維質を取り除いたもの。ほのかで優しい甘味と麦の香ばしさをほんのりと感じるクセのないマイルドな味わいです。食物繊維やカルシウム・ビタミンが豊富に含まれます。飲みやすいことから人気急上昇中の植物性ミルクです。植物性ミルク初心者の方にもおすすめです。

そんなオーツミルクと相性が良いのはコロンビア中煎りのコーヒー。柔らかな酸味とコクが特徴のコロンビア中煎りコーヒーは、オーツミルクのほのかな甘さとの相性が抜群です。

豆乳、アーモンドミルク、オーツミルクについてさらに詳しく解説!

ライスミルク

ライスミルクとコーヒー

ライスミルクは白米や玄米などと水をミキサーやブレンダーで攪拌したもの。さっぱりとした味わいと甘酒に似たお米由来の甘味になめらかな舌触りが特徴です。脂質・たんぱく質が少なく、お米由来なので食物アレルギーのリスクが低いです。

そんなライスミルクと相性が良いのはエチオピアのコーヒー。甘味とフルーティーな香りが特徴のエチオピアコーヒーの華やかな風味にライスミルクの甘さが足され、とても飲みやすくなります。ライスミルク自体が優しい風味のため、コクのあるコーヒーだと負けてしまいます。よりフルーティーなエチオピアならライスミルクの素朴な甘味とマッチしてくれます。

ピスタチオミルク

ピスタチオミルクとコーヒー

ピスタチオミルクは水でふやかしたピスタチオをミキサーで攪拌し濾したもの。さっぱりとした味わいの中にピスタチオの風味がしっかりと感じられます。髪や肌を健康に保つ効果があるとされているビタミンB6がナッツの中でもトップレベルに含まれています。「ナッツの女王」とも呼ばれる存在なんです。

そんなピスタチオミルクと相性が良いのはエチオピアのコーヒー。華やかな風味のエチオピアコーヒーと合わせることでピスタチオの香ばしい香りの風味がより広がります。長く余韻を楽しめます。

ヘンプミルク

ヘンプミルクとコーヒー

ヘンプミルクはヘンプシード(麻の実)と水を攪拌させたものです。豆乳に近いマイルドさを持つユニークな味わい。体内で生成できない必須アミノ酸9種類とビタミン・ミネラルを含みます。さらに生活習慣病を予防するオメガ3とオメガ6脂肪酸も豊富で、植物性ミルクの中でも特に栄養価が高いと言われています。「奇跡の飲み物」と呼ばれることも。

そんなヘンプミルクと相性が良いのはブラジル中煎りのコーヒー。ナッツ感のあるブラジル中煎りのコーヒーは香ばしい味わいにヘンプミルクのまろやかさがマッチします。おすすめはたっぷりとハチミツをいれること。より美味しくなりますよ。

 

植物性ミルク×コーヒーのマリアージュをもっと楽しむアレンジレシピ2選

今回は植物性ミルクを活用したアレンジレシピも教えてもらいました!

アレンジレシピ①オーツミルクでつくる黒ゴマカフェオレ

オーツミルクでつくる黒ゴマカフェオレ

【材料】
・コーヒー(コロンビア深煎り)12g(抽出液40ml)
・オーツミルク140ml
・黒ゴマペースト10g
・ハチミツ10g
・炒り黒ゴマ(すられていないもの)

①ハチミツと黒ゴマペーストをあらかじめカップの中でよく混ぜ合わせます。

②お湯60mlでコーヒーを抽出します。濃いめに作るのがポイントです。そして、オーツミルクを約65℃まで温め、泡立てましょう。

③①に②のコーヒーを入れてよくかき混ぜます。その上に泡立てたオーツミルクを注ぎ、黒ゴマを乗せて完成です!

アレンジレシピ②ヘンプミルクをおいしく活用!アイリッシュコーヒー

ヘンプミルクをおいしく活用!アイリッシュコーヒー
【材料】
・コーヒー(エチオピア)15g
・ヘンプミルク30g
・ブランデー15g
・アガベシロップ15g
・植物性クリーム10g

ヘンプミルクはかなり味にクセのある味わいが特徴です。筆者は「雪を食べた時みたいな味がするな」と感じました。クセがあるものの、栄養抜群なヘンプミルクを美味しく飲みやすくするために村田さんが考案したのはブランデーとアガベシロップでより美味しくする方法!

①コーヒーを抽出します。お湯30mlを5回にわけて注ぐことで、より濃厚感のある味わいを引き出すことができます。

②グラスにブランデーとアガベシロップを入れます。

③そこに①を入れてよく混ぜます。

➃ヘンプミルクと植物性クリ-ム(生クリーム)を混ぜて泡立たせます。冷やしながらがポイント。ツノが立たないくらい柔らかくでOK。

➄泡立てたものをコーヒーに浮かせたら完成です。コーヒーとお酒は実はメジャーな組み合わせ。濃厚でコクのあるコーヒーにクリーミーな味わいがマッチします!

植物性ミルクと相性の良いコーヒーはどれを買えばいいの?

最後に村田さんおすすめの商品を教えて頂きました!

「UCCゴールドスぺシャルリッチブレンド」と「UCC職人の珈琲深いコクのスペシャルブレンド」

アーモンドミルクに合わせるなら、優雅な香りと深みのある味わいの「UCCゴールドスぺシャルリッチブレンド」。コーヒーから感じられるナッツのような風味と、アーモンドミルクの香りが合わさることでよりナッツの風味が引き立ち、リッチな味わいを楽しめます。

オーツミルクに合わせるなら豊かなコクの「UCC職人の珈琲深いコクのスペシャルブレンド」。オーツの優しい甘さによりマイルドでバランスの良い味わいをつくりだします。コーヒーの香ばしい風味を残しつつ、甘さと香ばしさの余韻を長く楽しめる一杯になります。

今回ご紹介した6種類の植物性ミルクはどれも個性豊かな味わいと特徴がありました。気になるものがあれば、ぜひコーヒーとの組み合わせやアレンジレシピを楽しんでみてくださいね!

取材・文/松本果歩