モデル・小野千恵子さん母娘、思春期でも「パパキモい」とならない秘訣とは

STORY誌面でもおなじみのモデル・小野千恵子さんと娘の里桜さん。いつもハッピーな笑顔を見せてくれる小野さんファミリーは、STORY編集部の中でも仲良しすぎると話題に。一体どんな育児をしてきたの? 理想的な親子関係に突撃取材しました。日ごろのお子さんとの接し方や母としての悩みなど、お届けします。第3回は、子育てで日頃心がけていること、思春期の娘と接する際の乗り越え方をお伺いしました。(全3回の第3回)

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モデル・小野千恵子さん44歳 小野里桜さん16歳

Q1.子育てで心がけていることはありますか?

千恵子さん
子どもたちって、外でいろんなことがあるじゃないですか。次女の里桜は楽観的なので、あんまり外の溜め込みがないんですけど、長女は外で頑張っちゃうタイプなので、そのストレスっていうのをうちでしか吐けないんです。だから私が真っ当な意見を言ちゃうと、どこにも吐くところがなくなっちゃうと思ったので、それを受け止めるようにしていました。物に当たっていたり、ゴミを強く捨てたり、本来なら注意するところも、「ここでストレスを発散してるんだな」と思って飲み込みました。子どもから聞いた話も「それ間違ってるよ」と思っても、間違ってることぐらい、多分本人もわかってますよね。だから、それを言ってもしょうがないのでまずは聞いてあげて、「そうだったんだね」 「大変だったね」って、家で発散できる場所をなるべく作ってあげたことで長女はなんとか乗り越えられたんだと思います。

子どもに当たっちゃうと、結局こっちにももう言わなくなっちゃうし、そうすると今度娘の捌け口がなくなって、外で変な友達を作っても嫌だし、どこかに捌け口は作ってあげないと、というのは途中で思いました。子どもによって全然違うので。そうすると何かあった時、悩み事ができた時に、 子どもたちは話してくれるようになりました。

そして女の子って、中高生ぐらいになると「お父さんキモい」ってなるじゃないですか。だけど、うちはないんですよね。うちは、いいところをパパに持っていかせていて、怒るのは私、ご褒美をあげるのはパパっていう役割にしています。パパの悪口も、子どもが小さい時は絶対に言わなかったです。子どもがパパの悪口を言っていたり、パパと2人で出かけたくない、と家庭の中でパパがしいたげられてしまったら、取り返しがつかないなって思うんです。パパばっかりいいところ持っていって、私は損な立ち回り? なんて、たまに思うこともあるけれど、そうした方が結局パパとの関係性もよくなるんですよね。

Q2.お嬢さんの思春期・反抗期をどう受け止めましたか?


娘は2人とも、特に反抗期という感じはなかったんです。ただ、長女が今アメリカに留学しているんですけど、長女が高3ぐらいで、留学に行く1~2ヶ月前は、ちょっと荒れてましたね。ちょうど、その頃が反抗期になるのかな……。その時は、干渉しすぎずに引くことと、話してきた時にはちゃんと聞いて受け入れて、味方になってあげていました。娘の行き場を作ってあげていたんです。
子どもって小学生の間はお母さんの言うことは絶対、ですけど、 中学生ぐらいになると「あれ、待てよ? ママの言ってること、ちょっとおかしくないか?」ってことに気付き始めるんです。例えば前にあったのが、車に娘たちを乗せて運転していた時に、すごく喋りかけられて道を間違えちゃったんですよね。その時、私が娘たちに、「もう! 喋りかけるから~!」って言ったことがあるんです。でも、娘たちは自分たちのせいではないってことに、中学生ぐらいで気付いて「それ違うくない?」っていうのはありました。時が経ってから、「あの時のママの言い分おかしくなかった?」と娘たちがぶっちゃけ話で話してくると、笑い話で終えられます。子どもには、思っていることを我慢せずに言わせた方がいいのかなって。そして、こっちも「そうだったっけ?」って、笑えるぐらいの余裕があればいいなと思います。笑うことで、お互いのモヤモヤが解消されると思います。

 

Q3.最後にお二人から、子どもの思春期で頭を抱えていらっしゃる読者さんに一言。


なんでもいいので子どもの好きなものを知ったり、参加したりするといいと思います。例えば、推しのライブに子どもと一緒のテンションで行ってあげるとか。本当は、こんなアイドル好きじゃないと思っていても同じテンションで行ってあげる。「ママと行きたくない。」と言われても、「チケットをママの名前で取っちゃったから行くしかないんだ。」とか言って。大人の力を使って(笑)、子どもがどうしても行きたいけど行けないところにどうにか一緒に行かせてあげるのもいいと思いますよ。子どもの好きなところにママが入って一緒に楽しめば、打ち解けられそうじゃないですか。親子関係って2人だけではどうにもできないけれど、アイドル対、私たち、みたいな。

里桜さん
子どもとして思うことは……真っ当なことを言いすぎず、受け止めてくれたらいいなと思います。ママは、受け止めて一緒に楽しんでくれたから私も安心して、心を開けたように思います。

海外にいる長女・夏蓮さんからもコメントをいただきました

長女・夏蓮さん 18歳

ママは2つの顔があって、ママとして厳しく対応する時と友達のように接してくれる時と、その両方があるから良くて。厳しく育ててくれたことに今は感謝しかありません。子育てがひと段落して今、ママが勉強したり起業したりして、自分のためだけでなく何かのために努力しているところを見るとリスペクトできる。私もママみたいに頑張ろうと思います。

編集部の中でも話題になるほどの仲がいい小野さん親子。親が子どもに対して、どんなことがあっても味方になってあげる、そして、同士でいることの大切さを教えていただきました。子どもの思春期をきっかけに子どもとの関係が悪くなったり、母として「こんなはずじゃなかったのに……。」と悩んでいらっしゃる方も、今からでも遅くありません。時間はかかるかもしれない。けれど、少しずつでも笑って話す時間が増えてくれれば母親としては嬉しい成長ですよね。

<千恵子さん>
ワンピース¥17,600(リエル リシェ)カーディガン¥00,000(ジャスグリッティー)ピアス
¥99,000<モニス>パールリング¥93,500<アナプノエ>(ともにフォーティーン ショールーム)ブレスレット¥275,000ネックレス¥121,000ペンダントトップ¥30,800リング¥110,000(すべてウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)
< 里桜さん>
ブラウス¥5,500(オルドット)パンツ¥2,990(神戸レタス)イヤリング¥192,500(ウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)

撮影/沼尾翔平 ヘア・メーク/陶山恵実 スタイリスト/小川真央 取材/石澤扶美恵

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