「父の言葉で響いたことあったっけ?」と自分と父との関係を振り返りました
「私たちのCHALLENGE STORY」を担当しているライターの孫 理奈です。現在発売中の3月号は「いつも心に父の言葉」というテーマで、さまざまな試練に立ち向かうときや自分を見つめ直すときに頭に浮かぶ、お父様からもらった言葉やエピソードをご紹介しています。
私が担当したのは、ジュエリーショップ「ジュエリー ローゼス」役員・安田尚子さん。安田さんはお客様との触れ合いを大切にしながらバリバリ仕事をしている私のOL時代の後輩。今は「天職を見つけた」と大活躍中ですが、20代前半に彼女と出会ったころは、結婚したら家庭に入るのが当然の時代で、私たちも当時の流れのまま退職。以来、交流は続いていたのですが、今回取材対象の方を探しているタイミングで安田さんから「お誕生日おめでとうございます!」と連絡をいただき、「何かお父さんの言葉ってある?」というやり取りから誌面への登場をお願いに繋がりました。どこにテーマにぴったりの話が眠っているのかわからないので、いつもそんな感じで周りの人にインタビューしています(笑)。
安田さんのお父様の言葉は「1年後、5年後の自分を想像したときに輝いているか、楽しいかを考えて行動しなさい」で、「迷ったときはその言葉をいつも思い出す」ということでした。
このテーマを自分に置き換えてみると……、「父の言葉で響いたこと、あったっけ?」。こんなカッコいい名言は思い出すことができませんでした(笑)。
強いて言えば小学生のとき、「何でもいいからお願いごとをしてもいいよ」と父が私に言ったことを思い出しました。小学5年生は500円、6年生になったら600円というお小遣い制だったので、臨時収入が欲しいと思った私は確か「お小遣いが欲しい!」とお願いしました。すると父が「バカだな。それなら今貰えるお小遣いだけで終わるだろう? 毎月のお小遣いを千円にしてほしいとお願いすれば、それはずっと続くだろ」と言ったんです。そして「お願いはよく考えてするものだ」と。「なるほど」と思い直し、「じゃあそれで(笑)」とお願いして、お小遣いが増えました。こんなエピソードでは「私たちのCHALLENGE SYORY」に取り上げてもらうことはできませんが、振り返ると父には楽しんで生きることを教えてもらっている気がします。「ポジティブに考える」、そんな方法を教えてもらっているかな? 先日、父に会ったときには「少しでも頭を使わないといけないと思って、頭の中で掛け算や割り算をしながらウォーキングをしている」と言っていました。考え過ぎて事故に合わないといいけどな(笑)。
皆さんはお父様の言葉で、心に浮かぶ言葉はありますか?