就活生必見! 「好きを仕事にする」は大人が作った嘘だった⁉︎
外資系志望の友達が就活を始めたり、内定直結サマーインターンの開催募集など、就活を意識し始める今日この頃。いざ就活目前になると気持ちが焦るばかりで、自分がなにを好きで、なにをやりたいのかすら分からないのが本音…。そんな漠然とした不安を精神科医・名越康文先生に相談してみると、「大人に騙されるな!」と目からウロコなアドバイスが…。
名越康文先生のプロフィール
1960年 、奈良県生まれ 。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオのコメンテーターとしても活躍中。近著に『Solo Time「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』がある。
目前に控えた就活。
「ちゃんとしなきゃ」って 思うけど、
「やりたいこと」なんて何もない!
【名越先生からのメッセージ】
就活で浴びる大人の価値観を
まずは疑うことから始めよう
この人は「自分が何者であるか」というアイデンティティの揺らぎに加え、「あなたらしくあれ!」という同調圧力の波にも巻き込まれている印象。
そこに「ちゃんと就職しなさい」というご両親をはじめとする大人からの期待や過剰な同調圧力が加わって、追い詰められている感じ。メディアの記事などは「好きを仕事に」「特別な人生であれ、輝く人生であれ」と学生へ喧伝するけれど、反面採用する側の企業ではそつなく仕事をこなしてくれる人材を募集していることも多いはず。
明らかに矛盾した「特別であれ」と「そこそこであれ」という2つの概念を、ある一定期間(ここでは就活期間)に大量に浴びせられることで、がんじがらめになってしまっているのが三女さんの現状です。
ここで敢えてお伝えしたいことは「大人に騙されるな」という こと。大人は有効な示唆を与えてくれますが、それが矛盾していることもよくある話なんです。もし今、自分の中に何か納得できないものがあるのであれば誤魔化さずに、一度立ち止まって、自分と向き合ってみてほしい。ややお節介ではありますが、これからどのように生きていくのかということに時間をかけてしっか り向き合える最後のタイミングが大学3年生だと思うので。