引っ込み思案だった娘の「留学をすすめてくれてありがとう」という言葉に、成長を感じました

両親が留学に積極的でも、最終的には子供の意志。その留学の決意とともに幅広い選択肢の中から、子供の性格に合った国や環境、エージェント選びも大切です。今回は母娘の成長を感じる留学体験記です。

Vol.3 高1で約2年留学【Yさんの場合】

中学受験で中高一貫の私立女子校へ。親のすすめもあり中学3年秋に留学を決意し、(株)ICCコンサルタンツを通じて留学先を選定。留学後はストレートで津田塾大学に合格。
【留学した時の学年】
高校1年生7月〜高校3年生12月
【留学した国】
ニュージーランド
【留学した学校】
Long Bay College
【方法】エージェントから
【ステイ先】
ホームステイ
【費用】
年間約350万円(学費、仲介料、ホームステイ、一時帰国費用、交際費など含む)
留学イメージ

行くまで

これからの社会に対応できるよう、親として兄妹に実践で英語を身につけてほしいと考えていましたが、肝心の子供たちは留学に対して意外にも消極的。実は兄にも留学を勧めたのですが、嫌だと言われて実現せず(笑)。そんな中、娘が中学2年で洋楽を聴くようになったことがきっか けで英語をもっと学びたい気持ちが芽生え始めたのを見て「今がチャンス!」と。改めて留学をすすめてみたことがきっかけです。その後の話し合いで、中3の10月に娘が留学を決意。過去に私の妹が留学していたことや、娘のおっとりした性格も考えて留学先をニュージーランドに絞りエージェント探しを始めました。

 

留学前はあまり英語の成績がよくなかったので、現地に日本語でフォロ ーしてくれるアドバイザーがいる会社を選びました。日本人が多すぎず少なすぎず、また現地でやりたい部活や周囲の環境など、こちらのリクエストに合った何校かの候補をすぐに出していただき、学校を決めたのが中3の2月。娘は中学受験後、中高一貫の私立女子校に在学していたので、エスカレーターで高校に上がり、1学期間はスカイプで行う英会話レッスンを使って、英会話力を多少つけてから、高1の7月に旅立ちました。娘の在学していた女子校では、留学は1年間しか認められていなかったので、1年後に戻るつもりで休学手続きをしました。
留学前にいちばん心配だったのは、引っ込み思案な娘が現地でホームシックにならないかということ。私と娘は、姉妹のように仲良しで寝るときも一緒だったので。ですが、いざ蓋を開けてみたら「一度もさみしくならなかった」と言われました(笑)。

行ってから

現地の11年生の3学期から娘の留学生活がはじまりました。最初の6カ月間は留学生だけで編成された準備クラスに入るので、同じような環境の留学生と少しずつ慣れていけた点もよかったと思います。当初留学は1年間の予定でしたが、3カ月後には娘から「現地に残って卒業式までいたい」との意志が。話し合いの結果、日本の学校は退学し、高校卒業後は帰国生として日本の大学を受験することを決めました。12年生後半からはTOEFLと同様な資格を持つIELTSの勉強をスタート。幸いIELTSの補習授業をしてくれる学校だったので、日本の予備校に頼ることなく現地でポイントを獲得できました。

 

留学期間中、私がいちばん大変だったことは、とにかく帰国受験用の証明書の手配!終始ハラハラしつつもエージェントのサポートもあり何とか提出。エージェントのサポートは本当に入ってよかったと思います。早めのフォローや娘が病気になった際の手厚いケアなど、お金に代えられない安心感と価値がありました。おとなしかった娘が、自分から意思表示ができるようになり、英語を通じて自信が持てるようになったこと、そのおかげで以前よ り明るくなって帰国してきた姿を目にする度、留学という経験が娘にとって大きな財産になったと実感しています。

 

※取材内容は、留学当時の情報になります。

撮影/草間智博〈TENT〉  取材・文/鍋島まどか 編集/羽城麻子 デザイン/attik

 

VERY NAVY6月号『実例・我が家の留学体験記』から
詳しくは2020年5/7発売VERY NAVY6月号に掲載しています。

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