【記念日・デートに】都内新規開業ホテルの【ラグジュアリーレストラン】3選

毎日意識的に食を選ぶことが「美容」の第一歩。カラダの中からもキレイになれて、非日常的なラグジュアリー空間で癒されるニューオープンなホテルレストランをご紹介します。

ホテルのダイニングをもっと自由に気軽に楽しむ時代がやってきた

自由自在に旅することが難しい今、改めて注目されているのが、安全対策の行き届いたホテルのダイニングだ。今年オープンのホテルをのぞいてみれば、贅沢な空間を生かしながらも軽やかで新しい、今の東京のレストランシーンを象徴するようなお店に出合える。浜離宮恩賜庭園前に完成した複合施設「ウォーターズ竹芝」の、タワー棟16階から26階に位置する「メズム東京、オートグラフ コレクション」。エレベーターで16階に出ると、東京湾沿いの景色を望むバー&ラウンジがあり、奥へ進めばメインダイニングの「シェフズ・シアター」。その名の通り〝劇場〞を意識した演出で、非日常のひとときを楽しめる。ディナーは、五感(見た目、食感、味わい、香り、音)をテーマにした、5皿 9000円の1コース。遊び心がありながらもゲストを置いてきぼりにしない、安定感のあるフレンチだ。例えば、夏の前菜「花園」は、たくさんのハーブと、旬の白身魚、キヌアのサラダ仕立てで、ほんのり青唐辛子を効かせた青トマトのソースが爽やかな一品。メインの「シャラン」は皮目を香ばしく焼いたシャラン鴨のローストに、極薄のサラミを挟み込んだ玉ねぎ、とろりとした茄子の夏らしい組合わせ。リラックスした雰囲気のなか、上質で楽しい〝ビストロノミー〞の世界を堪能できる。

ディナーコース ¥9,000

シェフズ・シアター
東京都港区海岸1-10-30 メズム東京、オートグラフ コレクション16F ☎03-5777-1111 営業時間6:30~10:00、11:30~14:00、17:00~21:00 (すべてL.O.)無休

東へ西へ、シルクロードをめぐる驚きに満ちた食の旅

この夏、渋谷にオープンした「ミヤシタパーク」併設の「シークエンス ミヤシタパーク」は、公園のような心地よい空間と時間を楽しめるホテルだ。誰でも利用できるよう開放されたロビーラウンジは、宮下公園と地続きになっており、そのひとつ上の5階にあるのが、メインダイニングの「ドンシーレストラン アンド サカバ」。シルクロードに沿って伝播した食文化を探求し、自在にリミックスして新たな料理を創り出す、東京ならではのアジアンエスニックだ。例えば、「鶏団子とビーツのフォー」には、新潟産の米粉麺を、「スプリングロールD.I.Y」に添えたナムプリック(タイ風のホットソース)には、若狭のへしこ(青魚のぬか漬け)を使うなど、国産素材の取入れ方もさりげなく、調和がとれている。宮下公園と渋谷の高層ビル群を望む、ものすごく今っぽい夜景も見ものだ。

鶏団子とビーツのフォー¥1,300、スプリングロールD.I.Y 若狭へしこナムプリック¥900

ドンシー レストラン アンド サカバ
東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK North sequence MIYASHITA PARK 5F ☎03-6712-5730 営業時間7:00~12:00、12:00~14:30(L.O.)、18:00~22:00(L.O.)※バーは17:00~23:00(L.O.)、金・土・日曜、祝前日~翌1:00(L.O.)不定休(ホテルに準ずる)

シェフが惚れ込んだ日本各地の美食材、調味料を取り入れた「和魂洋才」コース

赤坂の高台に立つ「フレイザースイート赤坂東京」は、サービスアパートメント(暮らすように泊まれる住宅とホテルの間のような施設)を世界展開する、フレイザーズグループの最高級ブランド。その1階にあるダイニング「モス クロス トーキョー」は、日本の美意識を随所にちりばめた、モダンジャパニーズレストランだ。この店の料理を象徴するのが、前菜と して登場する「SHOKADO|-9」。約40cm四方の箱を開けると、能登のウナギ、福島県産ワンダーファームトマト、八丈島産赤サバといった知る人ぞ知る食材が美しく盛り込まれ、誰もがしばし見とれてしまう。全国の生産地を訪ね歩くシェフの足取りを追体験しつつ、日本の食の豊かさに思いをはせながら味わいたい。

ディナーコース¥8,000~

モス クロス トーキョー
東京都港区赤坂5-2-33 フレイザースイート赤坂東京1F ☎03-6441-0781 営業時間7:00 ~10:00、11:30~14:00、18:00~21:00(すべてL.O.) 火曜定休

2020年『美ST』11月号掲載 撮影/土居麻紀子、田村浩章 取材/伊藤由起 編集/伊達敦子 ※各店のデータはすべて取材時のものです。

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