【TRAVEL】ツレヅレハナコの伊豆下田でピチピチ魚介食いだおれ旅
こんにちは。
ツレヅレハナコです。
先日、伊豆下田へ一泊旅行に行ってきました。
きっかけは、東京から伊豆下田へ移住したカメラマン・津留崎徹花(つるさきてつか)さ
んに、「下田はおいしいものがたくさんあるよー。今の時期(冬)なら金目鯛と伊勢海老だ
よー」と聞いたから。
好きな魚を聞かれたら「赤くて脂がのったやつ」と答えるほど金目鯛が大好物な私……。
そりゃもう行くでしょう! というわけで、食いしん坊&お酒好きな女 3 人で急行!
東京駅から伊豆急下田駅へは、特急踊り子号で 2 時間 40 分ほど。
そう、意外と所要時間があるのです。
だからこそ、さっそく始めますよね。昼から車内でプチ宴会!
ハイボールや冷やしたワインを持ち込み、ワイワイやっていればあっという間に車窓は真
っ青な海に。我々はワインが33本空いたところで、ちょうど伊豆急下田駅へ到着しました(飲みすぎ)。
徹花さんに車で迎えに来ていただき、向かったのは今夜のお宿「割烹民宿 こはじ」さん。
昔ながらの素朴な漁師町との通り、宿の目の前はババーンと須崎漁港! こちらでは、地元で水揚げされた魚介と地元野菜をふんだんに使ったお料理をいただけるのだそう。
「運がいいねえ。昨日から、ちょうど今年の伊勢海老漁が始まったばかりだよ」とはうれ しい限り!
夕食は個室の食事処へ移動し、おまかせコースを。
ビールや地酒をいただきつつ、めくるめく新鮮魚介を楽しみます。
前菜の土瓶蒸しでおいしいお出汁をいただいた後は、刺し身の盛り合わせから。
カンパチ、ムツ、ブダイ、アオリイカ、煮アワビ、炙り金目鯛、あじのたたき――。下田の海の豊かさを感じるラインナップ!
そして来ました! 伊勢海老のお刺身〜。
先ほど、港で見せてもらったとれたて伊勢海老。そりゃもうたまらん。全員「甘い~」「とろける~」「プリプリ~」しか言わなくなるほど、語彙力がなくなるおいしさです。
華やかな前菜の盛り合わせも、ちょうどいい酒のつまみに。
地酒がどんどん進みます。
伊豆下田に来たのは、このためと言っても過言ではない一尾丸ごと金目鯛の煮つけ。
今日、須崎漁港で水揚げされたばかりの「日戻り金目鯛」だそうで、「東京で食べたらいくらするんだろう」というかなり立派なサイズ感。わーん、来てよかった!
脂がのったふわふわの白身に、甘辛い煮汁がからんで絶品。骨もしゃぶりつくす勢いでいただきました。
その後、徹花さんのお友達の漁師さんからの差し入れ魚介も登場した、シメまで走り抜け
て満腹。あー、おいしかったー。あとは部屋に戻って深夜まで 2 次会をおこない(まだ飲
む)、和室に布団を並べて爆睡したのでした。
翌朝は、あれだけ飲んでも全員元気に起床。
もちろん朝食もいただきます!
朝から刺し身のヅケが出ることにテンションが上がりつつ、ごはんもおかわりする我々。
なぜなら、伊豆下田と言えばのあじの干物(身がしっとり~)に、昨日のお刺身の残りの伊勢海老がドーンと味噌汁で出てきたからです! 伊勢海老ならではの出汁が、痛飲明けの五臓六腑に染み渡ります。
その後は買い物へ!
中でも印象深かったのは「山田鰹節店」。
某有名料理研究家も長年の顧客という鰹節専門店で、店へ入ると削りたての鰹節がふんわ
りと木箱に盛られています。
徹花さんの一推しは、「炊き立てごはんの上に、ココのかつおぶしと生わさびをのせて、
おしょうゆチラリ!」。そ、それは最強でしょ……。
定番の鰹節ほか、鯖節も。
「最近は良い鯖が入らなかったので出さなかったけれど、最近またいいのが入るようになったのよ。鯖節は、煮物に直接入れて使うと本当においしい」と女将さん。もちろん両方買いますとも!
ほかにも乾物をいろいろ買い込み、帰りは新幹線経由で東京へ。
思いたったらすぐに行けて、すばらしき魚介を堪能できる伊豆下田。
これからも、頻繁にショートトリップしちゃうであろう候補地となったのでした。
【DATA】
割烹民宿 小はじ
住所:静岡県下田市須崎 518
TEL:0558−22−6174
宿泊料金などの詳細はオフィシャルHPを要確認。
小はじネットショップ
山田鰹節店
住所:静岡県下田市 2−2−15
TEL:0558−22−0058
http://www.y-katsuobushi.sakura.ne.jp
【PROFILE】
食と酒と旅を愛するフード編集者。著書に、
Instagramアカウントは@turehana1
文・写真/ツレヅレハナコ 構成/高田真莉絵