【レシピ】ワインセラーローゼンタール 島田由美子さんのハルマキ100本ノック 20本目/100
八百屋さんに登場する春野菜に、心躍る時期になりました。春巻きの語源は、春の新芽を巻いて食べて、無病息災を願ったことからきているとか。食べて美味しく、体にもやさしい春巻きを毎週1本ずつ、ご紹介します。
題して「ハルマキ100本ノック」。
「こんな食材、春巻きにならないかな?」など、リクエストも受けつけております。
(herself@kobunsha.com)までお願いします。
まずは最初に、100本すべての共通ルールです
- レシピは3本分の量で表記。
- フライパンを使用。※ここで使用しているフライパンは、直径26㎝のテフロン加工のものです
- 使う油は、大さじ4。フライパンが小さい場合は、これより少ない量に加減しましょう。
- 火加減は弱火から中弱火。じっくり揚げ焼きする感じです。
- 火を入れる時、ひっくり返す時以外は、なるべく触らない。下手に触らない方が、きれいに仕上がります。
- 巻き終わりの糊付けは不要。巻き目を下にして火を入れれば大丈夫です。
春巻きの皮は、モランボンの春巻きの皮を使っています。時にはゴツゴツした具を巻いたりもするので、破れにくく、かつ美味しい皮が理想。モランボンの皮は、ちょうどいい厚さで、パリッと仕上がるところが気に入っています。薄い皮を使う場合は、具材を巻く時や火を入れている時に破れないよう気を付けましょう。
20/100
「独活と干し杏子、生ハムの春巻き」
シャクシャクした歯ごたえが楽しい独活。酢味噌和えなど生で食べるイメージが強いですが、火を通すとホックリした中にも野趣も感じる、美味しい別の顔が現れます。先っぽの方は皮ごと使って春巻きに、下の太い部分は皮を剝いて酢味噌和えに。剝いた皮はキンピラに。1本で3度美味しく使ってみてはいかがでしょうか。
【材料】 3本分
- 独活(できれば先端の方から)…20㎝
- 干し杏子…3個
- 生ハム…1枚
- 春巻きの皮…3枚
- サラダ油…大さじ4
- 塩…少々
【作り方】
1.独活は皮付きのまま2㎝の長さに乱切りにする。干し杏子は粗くみじん切りに、生ハムは縦三等分に切る。
2.春巻きの皮の上に独活を並べ干し杏子を散らし、生ハムを置き、巻く。
3.フライパンにサラダ油を入れ弱めの中火で温め、春巻きを入れて、そのままの火加減で揚げ焼きする。
4.全面が美味しそうなキツネ色になったら、油を切り半分に切り分け、塩を添える。
【合わせたいお酒】
ほのかに甘味がある白ワイン。変化球で梅酒。不思議にも、よく合います。
春巻きをきれいに切るには
読者の方から、「春巻きをきれいにカットする方法を教えてください」とのご質問をいただきました。まずは、包丁の先端で切れ目を2㎝くらい入れます。切れ目が入ったら、そこを手掛かりとして、包丁を前方に軽く押して、切り分けてみてください。切る時に、軽くフッと息を吐いてみると、余計な力が入らずに上手く切れますよ。作ってみたけれど上手くいかないなど、みなさんのご質問、ご感想、リクエストをお待ちしています。
動画でも紹介しています!
【バックナンバー】
1本目:原木シイタケと生ハム、ゴルゴンゾーラの春巻き
【プロフィール】
島田由美子:ドイツワインと野菜料理を楽しめる「ワインセラーローゼンタール」店主。春巻きはお店の定番メニュー。季節によって、中身が変わります。
ワインセラーローゼンタール
住所:東京都中央区銀座8-7-11 ソワレ・ド・銀座第2弥生ビル8F
☎03-3574-8758
営業時間: 18:30~23:00
休:日、祝
公式サイト
撮影/牧田健太郎 構成/松本朋子