お弁当は色でもっと美味しくなる!彩りアップ副菜アイデア集&映える詰め方&切り方のコツ

なんとなく映えないそのお弁当、実は使う色と詰め方をちょっと工夫するだけでぐんと美味しそうになるんです。ポイントはお弁当をカラフルにしてくれる小さなおかず、つまり副菜です。映えるおかずの詰め方と彩りアップの副菜アイデアを専門家に教わりました。

詰め方と彩り副菜で、お弁当はこんなに変わる!

この2つのお弁当、実はどちらもおかずの構成要素は、野菜の肉巻き、れんこんきんぴら、ほうれん草ごまあえ、卵料理とほぼ同じ。でも、左のお弁当のほうが圧倒的に美味しそうに見えませんか。

左のお弁当は“盛りつけ師”としても活動する料理家のもりたとしこ先生が、右のお弁当とほぼ同じおかずを基本に、色を補う副菜をすきまに追加して詰め直したものです。

まずは、彩りアップにつながる副菜のレシピを色別にご紹介します!

【色別】お弁当の彩りアップ食材でつくる副菜レシピ

お弁当を美味しく見せてくれるカラフルな食材をピックアップ!
何種類もの副菜を作るのは大変だけど、中にはそのままお弁当に入れられる食材もたくさんあります。お弁当箱のすきまを埋めつつ、彩りを沿えてくれる心強い味方です。

そんなカラフルな食材を使った副菜は、お弁当を美味しそうに詰めるのに欠かせない存在。メインのおかずは肉や魚を焼いただけでも、カラフルな副菜をローテーションで入れればマンネリ感がグッと減ります。

緑の食材と副菜アイデア

ほうれん草は電子レンジで加熱するから簡単。あればフライドオニオンをアクセントに♪

【緑の食材】ブロッコリー、スナップエンドウ、アスパラガス、冷凍枝豆など。

【緑の副菜】ほうれん草ナムル(冷凍OK)

【緑の副菜】豆苗の梅肉和え

黒の食材と副菜アイデア

黒ゴマや海苔をまぶすだけで黒がアクセントになります。

【黒の食材】塩昆布、海苔、黒ゴマ、ひじきなど。

【黒の副菜】長いもの黒ごまきんぴら(冷凍OK)

黄色の食材と副菜アイデア
カレーパウダーは黄色いおかずのお役立ちアイテム。ウィンナーを入れてもおいしい!

【黄色の食材】 パプリカ(黄)、ミニトマト(黄)、たくあん、玉子焼き、コーン缶など。

【黄色の副菜】 黄パプリカのカレーチーズ焼き

【黄色の副菜】カボチャのソテー

赤の食材と副菜アイデア
電子レンジ調理&冷凍できるささみの梅あえは、ラディッシュの食感がアクセントに♪

【赤い食材】 ミニトマト(赤)、いちご、パプリカ(赤)、梅干しなど。

【赤いおかず】 ラディッシュとささみの梅あえ(冷凍OK)

【赤の副菜】ミニトマトのハーブ炒め

ピンクの食材と副菜アイデア

【ピンクの食材】ハム、かまぼこ、梅酢のお漬物など。

【ピンクのおかず】 サケ入りポテトサラダ

紫の食材と副菜アイデア
お弁当が引き締まる紫のおかずで、ワンランク上の見た目に。

【紫のおかず】紫いも、柴漬け、赤紫蘇ののふりかけなど。

【紫の副菜】 紫キャベツとレーズンのマリネ

【紫の副菜】アーリーレッドのツナ和え

すぐできる!おかずの切り方アイデア

お弁当のおかずは切り方も大事!例えば肉巻きなら、使っている食材の色がよく見えるように、斜めにカットして断面を見せるように詰めるのがコツです。斜め切りにはおかずを立体的においしそうに見せる効果も。

このように、おかずの表情が変わる切り方アイデアを、引き続き盛りつけ師のもりた先生に教えてもらいました。

サブおかずこそ切り方で差をつけて!

例えばスナップエンドウは、縦に割って豆を見せたり、さやごと斜め半分に切って断面を見せたりと切り方でガラッと変身します。

ハムもひと手間でふんわりかわいらしく。すき間が華やぎます。

大定番の「たまご」も、切り方バリエで変幻自在!

お弁当に黄色の彩りをプラスしてくれる玉子焼きも、切り方ひとつでこんなに変わります。

  • 左:立体感のある「互い違い」
  • 中央:切り込みにお好みの具材を挟んだ「パッカン卵」
  • 右:子どもがよろこぶ「ハート」
定番の玉子焼きとゆで卵も切り方で映えおかずに!
お弁当で存在感をアップする卵の切り方5選!

映え弁の基本!お弁当の詰め方10ポイント

カラフルな副菜を用意したら、より彩りのある詰め方も習得したいところですね。ご紹介する10個のコツで、見違えるほど映える見た目になります!

1.大きいおかずと小さいおかずをバランスよく

大きいおかずだけだと色味が寂しくなったり、すきまがあいて手抜きに見える原因に。おいしそうなお弁当に欠かせないのがすき間を埋めつつ彩りをプラスしてくれる副菜です。

写真のお弁当の大きいおかずと小さいおかずの構成はこうなっています。

  • 大きいおかず
    野菜の豚肉巻き、ギザギザゆで卵
  • 小さいおかず
    れんこんきんぴら、赤パプリカと紫玉ねぎのマリネ、かまぼこ、ほうれん草のごまあえ

2.大きいものから詰めていく

お弁当は詰める順番にコツがあり、基本は大きいものから詰めること。

もりた先生が写真のお弁当を詰めた順序はこうでした。

  1. ご飯を詰めてからまず肉巻きとゆで卵の場所を決めて置く。
  2. ご飯とのすきまにレタスで仕切りをつけながられんこんを並べる。
  3. おかずカップに入れたマリネをすきまに詰め、手前のすきまにほうれん草を詰める。
  4. かまぼこを薄く切って巻いたものをさし込み、ふりかけをかけ、小梅を置いて完成。

3.おかずカップは最小限に!

アルミカップやホイルの仕切りはできるだけ使わずに、大葉やレタスなどの自然素材を仕切りにすると上品で高級感ある仕上がりになります。おかずカップを使う場合は白や透明を選んで、最小限に。

4.似た色のおかずを並べない

お弁当に入る基本の色は、白、黄色、赤、緑、茶、黒の6種類。同じ色のおかずが並ぶとどうしても単調に見えてしまいます。それぞれの色が引き立つような配置を心がけましょう。

5.立体的に見えるように


写真のれんこんのようにおかずを立てて詰めるのも重要なポイント。高低差の演出で、お弁当が立体的に見えます。

6.お弁当箱の底が見えないように

底が見えるくらいのすきまがあると、せっかく詰めたおかずが片寄る原因に。〝すきまおかず〞を駆使してなるべくギュッと詰めましょう。

7.斜めのラインを意識する

まっすぐ仕切るという固定観念を捨てると、お弁当の盛りつけが格段にレベルアップします。お弁当箱についている仕切りはできるだけ使わないほうがベター。

8.ふりかけのかけ方にひと工夫して

9.紫、ピンクのおかずでグッととおしゃれに

お弁当のおかずに紫とピンクの2色が入ると、全体の雰囲気が締まってグッと洗練されたイメージになります。

例えば、赤パプリカと紫玉ねぎのマリネを副菜にするだけで紫色のおかずに!

10.お弁当箱の色も選ぶと◎

好き嫌いなどでおかずに入れられない色があるなら、お弁当箱の色で取り入れるのもひとつのアイデア。例えばトマトが嫌いで赤いおかずが入れにくい子どもなら、赤いお弁当箱がおすすめです。

今回使ったお弁当箱はこちら(Amazon)


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彩り弁当のコツ応用編! おかずの色は反対色で引き立てる

10個の基本に加え、カラフルな副菜を引き立たせる詰め方もあります。管理栄養士の前田量子先生に聞いたコツは対比する色のおかずを入れることだそうです!

紫キャベツのマリネの隣にレモンを添えて。紫の反対色の黄色を並べることでそれぞれの色が引き立ち、メリハリのある美味しそうなお弁当になります。

黄パプリカと対比するきくらげとしいたけの黒いおかずが、お弁当を引き締めます。

カラフルなふりかけに頼っても

お弁当に彩りを加えてくれるのは、副菜だけではありません。注目したいのは、ふりかけ。もりた先生も愛用しているカラフルなふりかけもご紹介!

 

五色の花むすび(8g × 10 袋入り)¥555(市川園)

サブキャラフル(ハート型)¥108※メーカー希望小売価格(バンダイ)

教えてくれたのは

もりたとしこさん
盛りつけ師、料理家。料理本や商品パッケージの撮影スタイリングをはじめ、レシピ提供など幅広く活動。給食事業者や社員食堂、飲食店向けの盛りつけセミナーを開催。

前田量子さん
管理栄養士。定番家庭料理の教室を主宰。一般社団法人日本ロジカル調理協会代表理事。調理科学に基づいた、家庭料理やお弁当のつくり方を紹介した本が、美味しくつくれてわかりやすいと大人気。

鮓本美保子さん
Martで活躍中のフードコーディネーター。2人のお子さんのママでもあり、お弁当づくりも慣れたもの。


彩り副菜と詰め方ひとつで、お弁当がこんなに見違えるなんて! まずは簡単にできるアイデアから実戦してみませんか。きっと毎日のお弁当作りが楽しくなるはず。

※本記事はMartのバックナンバーから再構成しました。

構成/Mart編集部 文/山見美穂子

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