神崎恵さんに聞く「老ける人と老けない人の分かれ道」

海にキャンプに公園に……アクティブに頑張った夏が終わった今、自分と肌をねぎらいませんか?そんなお疲れママたちのためにビューティー連載が開始。今回は美容研究家・神崎恵さんにお話を伺いました。

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夏を越えたら老ける人。
夏を越えても老けない人。
分かれ道はどこにある?


夏が終わりましたね。外では仕事で戦い、家では子どもたちと戦い(笑)、日々戦い続けたママたち、本当にお疲れさまでした。去年から続くストレスにより、肌の不調を感じる方も多いと思います。ストレスは代謝を落とすので、肌はくすむし、表情もキツくなっちゃいますよね。だからまずはストレスをいろんな方向からケアしてあげてください。部屋を〝好き〟でいっぱいにしたり、心地よいと感じるコスメを取り入れたり、体のめぐりをよくしたり。夏はどうしたって老けるもの。紫外線は肌のバリア機能を弱めて、内側にまで刺激を与えます。シミだけでなく、シワやたるみなど目に見えて〝形〟が老けるんですね。だから、美白や保湿はもちろん、エイジングケアも(クレンジングや洗顔、UVケアは当たり前!)しっかりやってほしい、というのが美容研究家としてお伝えしたいところ。でも、あれもこれもって忙しいママは頑張れないですよね。アイテム数は多い必要はありません。むしろ美容液とクリームだけでもいいくらい! 今は多機能なアイテムが多いですし、選択できる時代。上手に力を借りることで、時間も手間もぐーんと減りますよ。もし、気合いを入れて頑張りたいと思うなら、30代以降は油分でしっかりケアをすることが大事。一点集中でクリームに投資するのもオススメです。今日、明日、5年後、10年後……、自分で肌を育てていくプロセスとして、期待が生まれるようなクリームへの投資はすごくプラスになると思います。ぜひ冬を迎えるまでに肌のパワーを蓄えておいてください。最後に、大前提としてお伝えしたいのは、美容はあくまで自分よりも後にあるもの、ということ。前にあるとバランスがおかしくなります。作られた美しさって、どこか不自然。老いていくことに心を曇らせる日があっていいんです。心に留めておいてほしいのは、年相応のうるおい肌を育てていく、ということくらい。パーフェクトにキレイでいることよりも、笑っていることのほうがよっぽど大切。その日、その日で「ま、いっか!」と思えるケアでいいと思います。目の前のことに奮闘しているママたちも、いつか必ず楽になるときが来ますから、大丈夫ですよ。それまでは、気楽な気持ちでエイジングと付き合っていってください。

◉PROFILE
神崎 恵/美容研究家。3兄弟の母。美容業界のレジェンドとして、毎月数多くの雑誌やメディアで女性たちをキレイに導く。Instagram(@megumi_kanzaki)でのライブも毎回大人気。最新刊「老けない美容、老ける美容」(講談社)が9/30発売予定。

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撮影/渡辺謙太郎〈MOUSTACHE〉(人物)、五十嵐 洋(静物) ヘア・メーク/小田切ヒロ〈LA DONNA〉 スタイリング/坂野陽子〈f-me〉 取材・文/矢﨑 彩 編集/太田彩子、髙田彩葉
*VERY2021年10月号「VERY beauty「夏は終わった。お疲れ、ママたち!」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。