【リーバイス501が永久に愛される理由】“カジュアルが素敵な人”になる最強デニム

清水買いしたハイブランドのものでも、カジュアルなアイテムでも……服を一着買ったなら、無駄にせずちゃんと永く愛用したい。そのためには、的確な視点で選び抜く力が必要。その手法を、スタイリスト・斉藤美恵さんの合理主義に倣ってみたい。今回は、ヴィンテージデニムの代表格「リーバイス501」の魅力を掘り下げました。

[ 選り抜きアイテム ]
ヴィンテージのデニム
LEVI'S 501

リーバイス501デニムパンツ ¥9,790(サンタモニカ 表参道店)
品番統制のため、1890年に初めてロットナンバーとして商品に振られた〝501〟。以来、デザインを進化させながら、時代を超えて愛されている不朽のマスターピース。程よいダメージ感のストレートデニムは、’80年代後半に作られた1本。時間をかけて穿き込むことで味が生まれるボタンフライも501の特徴。

コンサバな人こそヴィンテージ
デニムを味方にして

「ヴィンテージのデニムは、カジュアル上級者のもので自分には縁遠いもの。コンサバ派の人は、きっとそう思っているはずです。でも、そんな人にこそワードローブに加えてほしいもの。例えば、普通のニットも、くたっとした素材感や色落ちが醸し出す〝穿き込んだ感〟のあるデニムを合わせるだけで、抜け感が生まれぐっと洒落るんです。簡単にワンツーコーデが決まる、最強の効率アイテムだと思います。私自身、20代から愛用しているのは、ヴィンテージのリーバイス501。耐久性に優れたノンストレッチ生地で、長い年月を経ても型崩れすることなく、経年変化による色落ちも絶妙。とにかく生地がいいから年代物でも状態が良く、ボタンフライやリベットのクラシックなディテールで、他のヴィンテージデニムにはないニュアンスがあるんです。初心者なら、やはり名の知られた古着屋さんで購入を。ちょっと大きめのサイズを選ぶのも秘訣です」

 


気張って見えがちなエッジの効いたジャケットも、ヴィンテージデニムの力を借りて抜け感のある着こなしに。リーバイス501デニムパンツ ¥9,790(サンタモニカ 表参道店)ジャケット ¥61,600 ジレ ¥49,500(ともにスタイリング/バイ ケイ シラハタ/styling/ルミネ新宿1店)バッグ ¥68,200 パンプス ¥111,100(ともにジミー チュウ)ネックレス ¥158,400(SOPHIE BUHAI/エスケーパーズオンライン)

経年を物語る名品デニムで
ただのシンプルで終わらない
大人のカジュアルを体現


ヴィンテージならではの風合いでニットスタイルも脱・無難。リーバイス501デニムパンツ ¥9,790 ベルト ¥2,090(ともにサンタモニカ 表参道店)ニット ¥39,600(ジェーンスミス/ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店)シャツ ¥57,200(ヴィヴェッタ/ブルーベル・ジャパン)バッグ ¥204,600(ロジェ ヴィヴィエ/ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)シューズ ¥95,700(マノロ ブラニク/ブルーベル・ジャパン)

Profile

斉藤美恵さん

VERY、VERY NAVYを始めとする女性誌からオンラインメディアまで幅広く活躍。「無駄なことはしない」という合理的視点で作り出されるシンプルかつ洗練されたスタイリングが定番。

スタイリング/斉藤美恵 撮影/水野美隆(人物)、魚地武大〈TENT〉(静物) ヘア・メーク/森野友香子〈Perle Management〉 モデル/RINA 取材・文/坂本結香 編集/渋沢祥子

VERY NAVY11月号『[連載]スタイリスト斉藤美恵さんの「一〝服〟一魂」vol.5 LEVI’S 501のヴィンテージデニム』より。詳しくは2021年10/7発売VERY NAVY11月号に掲載しています。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。