わたしの美味しい〝だけじゃない〟リスト①

作り手のもの作りの姿勢や背景に共感するもの、体と心をすこやかに保つために欠かせないものなど、ただ「美味しい」だけではなく、自分にとって今、食べる意味のあるものとは?食を大切にする方々に教えていただきました。

料理家 麻生要一郎さん

家庭的な味わいのお弁当が好評で、雑誌へのレシピ提供や執筆を手掛ける。著書に『僕の献立 本日もお疲れ様でした』(光文社)。

寺田本家の うふふのモト

¥302(160g)

麹菌と乳酸菌がたっぷり 飲むと元気になる、健康の〝モト〟

米と米麹だけで作った酒蔵の麹菌と乳酸菌がたくさん含まれた、発酵甘酒です。発酵食品は免疫力を高めるためにも注目していますが、これは体にとてもよい気がして、ずっと愛飲しています。他にも欠かせないのが、ほぼ日の「紀州の、うめ酢」。しっかりとした塩味、ふくよかな酸味が料理の味を引き立ててくれます。塩やしょうゆの代わりに魚や肉料理に使っています。

アーティスト 岡 美里さん

美術作家。旅先で出会った人の横顔をポートレイトとして描き起こしている。

ポータルサイト 「りんご侍」のりんご

毎日食べても飽きずに美味しい青森のフレッシュな黄色いりんご

「一日一個のりんごは医者を遠ざける」のことわざ通り、毎日食べて、風邪をほとんどひきません。なかでも、青森産の黄色いりんごが好き。赤いりんごとは違う、独特な香りとさわやかさがあり、酸味が少なく、甘くてジューシー。たとえるなら、女性的な味です。青森のりんご農家のポータルサイト「りんご侍」は、生産者の顔や紹介文を見て選び、直接買える楽しさがあり、よく利用しています。

 

フードライター 白央篤司さん

暮らしと食、各地の郷土料理をテーマに執筆する。著書に『自炊力』(光文社新書)、『にっぽんのおにぎり』(理論社)など。

新潟農産の 天狗党の なんばんしょうゆ

¥700(200g)  ☎0258-95-3247

日本の食の深さを感じさせられた新潟伝統野菜の万能調味料

「かぐらなんばん」という新潟の伝統野菜を塩漬けにして、手作りの米麹やしょうが、にんにくと合わせた万能調味料です。料理研究家の友達に教えてもらったのですが、日本にはまだまだ知らない、素晴らしい食品があると感服した一品。おだやかでまろやかな辛味があって、そのままごはんのお供やディップにしたり、炒めものに使ったり。バターを加えてイカなんか炒めると、最高ですよ。

 

 

 

 

イラスト/吉岡香織〈asterisk-agency〉  取材・分/秋山香織 構成/高田真莉絵

※2021年4月発売号掲載当時の情報です。

 

 

The post わたしの美味しい〝だけじゃない〟リスト① first appeared on hers-web.jp.