新社会人がやってしまいがちな上司へのNGな接し方5つ
4月にスタートした社会人生活。そろそろ仕事にも慣れて、疲れがでたり気が抜けたりしてくる頃ですね。
つい知らず知らずのうちに、社会人らしくないNGな態度で上司に接したりしていませんか?
今回は、国際基準マナー講師である筆者が“やりがちな上司へのNGな接し方”を5つご紹介いたします。
(1)ながら挨拶
社会人の大事な基本が“挨拶”。
たとえば朝、上司が出社した時、目も合わせずに言葉だけで「おはようございます」と挨拶をしていませんか?
作業しながら、パソコンを見ながら…といった“ながら挨拶”ではなく、一度手を止めて、顔を見て挨拶するのが社会人のマナーです。
また、オフィスの廊下などですれ違う時も、歩きながらではなく、一度立ち止まってから挨拶するようにしましょうね。
(2)曖昧な返事
上司からの質問や注意に対して、はっきりしない曖昧な受け答えをしてしまうのはNGです。
反応が薄いと、「本当に理解しているのか」「話を聞いてくれているか」と上司は不安に思うもの。必ずはっきりとした返事や反応をしましょう。
注意を受けても小さい声で返事をしたり、黙ったままだったりするのももちろんダメですよ。
(3)学生の時のような言葉遣い
上司に叱られた時、なんと謝罪しますか? 学生の時のように「ごめんなさい」「すみません」といった言葉遣いをしていませんか?
こんな時は、社会人としてふさわしい「申し訳ございません」を使いましょう。
(4)「聞けばいいや」という姿勢
「わからないことは何でも聞いてね」と言ってくれる上司に甘えて、「また聞けばいいや」という姿勢でいるのはNG。
どんなに優しい上司でも、イラっとしてしまいます。最初から頼りきりではなく、あくまでも頼るのはピンチの時だけにしましょう。
何度も同じ質問をして上司の手を煩わせることがないように、一度教えてもらったことは記録しておくなどきちんと対策を。
自分の仕事には責任感を持って取り組みましょうね。
(5)「大丈夫なはず…」と勝手な自己判断
上司への“報告・連絡・相談”は社会人の基本。
「忙しそうだったから……」などと変な遠慮をして報告を後回しにすると、事態が悪化してしまう可能性も。結果、かえって上司を困らせてしまいますよ。
何かトラブルが発生した場合は、すぐに報告をしましょう。「たぶん大丈夫なはず……」といった勝手な自己判断が一番危険です!
いかがでしたか? 社会人になると、さまざまな上司のもとで仕事をすることになります。でも、どんな上司とも上手に付き合っていきたいですよね。
基本のマナーをもう一度見直して、上司と素敵な関係を築いていきましょう。
文/大網理紗(おおあみ りさ)
リサ・コミュニケーションズ代表。一般社団法人100年先のこどもたちへ代表理事。
世界の王室・皇室・政府要人といったVIP接遇とアナウンス業務に従事。その経験を活かし、話し方、マナーの指導にあたる。主な著書に『世界で通じる至高の作法』『人生を変えるエレガントな話し方』など。
画像/PIXTA(ピクスタ)(hanack、Sunrising、Fast&Slow、kikuo、xiangtao) 参考書籍/大網理紗『大人らしさって何だろう。』(文響社)