水野未和子さん×橋本マナミさん ライヴ感ある生肌の作り方

お仕事現場はもちろん自分メークでも活躍するヘビロテは? 女優からの指名が絶えない、人気の同世代メークさんに質問してみたら、クッションや高機能リキッドが人気! 旬の顔を彩る肌は、旬なファンデが作っているよう。憧れの女優の肌で、その使いこなしまで教えてもらいました。 

 

 

テーマは生肌」

 

 

あえて塗りこまず生命〈ライヴ〉感を透かせた薄づくりのロー・スキン

リップはリアーナがプロデュースしたフェンティ ビューティの7番に、メイクアップフォーエバーをミックス。イメージは「熟した柿色」。鼻筋に入れた夕焼け色みたいなパウダーと絶妙にマッチ。

 

 

橋本マナミさん
映画から、バラエティ、雑誌モデルまで幅広く活躍。美STでも多くのページでモデルを務める。NHKの朝ドラの好演も記憶に新しい。6月には新橋演舞場で上演される「熱海五郎一座」公演にゲスト出演。

 

 

●下地
顔の中心用、細部用下地は計2種

 

 

ファンデ前に毛穴の凹凸を埋めつるんと整えるエトヴォス

毛穴の凹凸は顔に影というノイズを作り、洗練を遠ざけてしまう。眉上や小鼻の毛穴が目立つ場所には、オイルブロック下地を塗って。ミネラルポアレススティック¥2,500(エトヴォス)

 

 

 

 

生っぽいライヴ感ある輝きを仕込むベアミネラル

顔の中心にのみ、ピグメント入りの下地を仕込み、光を集めます。一段トーンアップさせ、凹凸の目立たないなめらかな明るい肌へ。CR ディフェンス モイスチャライザー¥4,800(ベアミネラル)

 

 

 

●ファンデ
薄づきのものを必要最小限で

 

 

カバーするのにつややかな江原道

カバレッジとツヤ感が絶妙なファンデーションを、薄く塗ります。カバーしたい目の下だけは、少ししっかり塗って。マイファンスィー モイスチャー ファンデーション 013 ¥4,800(江原道)

 

 

 

●お粉
あえての色つきパウダーを両頰~鼻のみ

 

 

SUQQUのベージュであえて肌色にムラを作るとこなれ顔に

ベージュのお粉を選び、コントゥアとしても効かせて。鼻の上を通り、両頰を山型につなげます。全顔のっぺり同じ顔色より、ぐっとこなれます。左から、グロウ パウダー ブラシ¥4,600(ローラ メルシエ)ピュア カラーブラッシュ 09 ¥5,500(SUQQU)

 

 

 

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初対面でも肌の向こうに私というキャラクターが透けていたんです

 

水野さん 肌がお綺麗ですね。美容はお好きなの?

橋本さん ありがとうございます。青汁を飲んだり、美顔器を使ったり、努力してます。それでも、年齢なりの悩みはあり……自分でメークすると、悩みを隠そうとつい重ねてしまう。だから、今日の肌づくりは驚きました。ファンデで全てをカバーしようとしてはいけないんだなって。

水野さん ツヤ、毛穴カバーと、それぞれの役割を果たす下地を使い分ければ悩みはある程度カバーできる。ファンデは薄くていいんです。

橋本さん つややかな質感も気に入りました。なんというか、ライヴ感があるんですよね。塗りこまれた、お人形のような肌ではなく、生き生きしている。水野さんとは初めてでしたが、しっくりきたんです。これって、肌が自然体で、塗ったファンデの向こうから、ちゃんと自分のキャラクターが透けていたからだと思うんですよね。

水野さん ありがとうございます。確かに、その人らしさを覆い隠さないよう気をつけています。実は、最後のお粉も、あえての濃いベージュ。仮面のようにファンデの色で顔を均一にするより、あえて濃い色でムラを作ることで、顔立ちが引き立ち、洗練される。

橋本さん 斬新! 実践します!

 

 

水野未和子さん ヘア・メークアップアーティスト
ロンドンから帰国後、様々な女性誌のカバーや女優のメークアップを担当。モードと女っぽさをバランスよくミックスさせた、洗練された顔を作るのが得意です。

 

 

 

2019年『美ST』4月号掲載
撮影/竹内裕二〈BALLPARK〉(人物)、大槻誠一(静物) モデル/橋本マナミ ヘア・メーク/水野未和子(3rd) スタイリスト/菊地ゆか 取材/吉田瑞穂 編集/桐野安子

 

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