日本のソウルフードともいえる「おにぎり」は、地域によって具材も形もさまざま。Mart5月号では、旅行気分が味わえる全国のご当地おにぎりを特集しています。今回はその中から、九州・沖縄の「ローカルおにぎり」をご紹介。「いつも具材がワンパターンになりがち」という方は参考にしてみてください！

味が凝縮した干し大根の漬けものを！
【熊本県】寒漬けおにぎり

「干した大根を細切りにして、しょうゆやみりん、切り昆布などを合わせた漬け汁に漬け込む、郷土料理。おにぎりにすると食感が際立ちます」（熊本県東京事務所　村﨑美由紀さん）

【これを使ってつくれます！】
寒漬　¥700（銀座熊本館）

寒風の中で乾燥させた大根を刻んで、甘辛い味の漬けものに。ポリポリした食感と干し野菜ならではの深い味わいがたまりません。

甘酢がからんだ唐あげをタルタルで
【宮崎県】チキン南蛮おにぎり

「宮崎県へ旅行に行ったときに食べて美味しかった！1つでお腹がいっぱいになるほどボリューム満点で、おかずがいらないくらい」（鹿児島県在住　大迫かがりさん）

甘辛い味噌の中に豚肉の存在感あり！
【鹿児島県】黒豚味噌おにぎり

「瓶詰やスプーンいらずでパウチから絞り出せるタイプなど、種類が豊富にあり、地元ではメジャー。甘すぎず、辛すぎずのコクうま味」（鹿児島県在住　大迫かがりさん）

脂がのったサバのうま味がご飯にも！
【長崎県】サバおにぎり

「佐世保市や松浦市の朝市へ行くと手に入る、とれたての新鮮な魚でつくります。ほぐし身にした魚の脂がご飯に移って美味しいですよ！」（長崎県在住　井手直子さん）

豚肉のコクが美味しい濃厚炊き込みご飯
【沖縄県】ジューシーおにぎり

「沖縄旅行のときに道の駅で購入。うま味たっぷりの濃厚な味わいが、沖縄の暑い気候によく合って、余計に美味しく感じました」（東京都在住　伊藤 翠さん）

ボリューム満点のおかずと合体！
【沖縄県】スパムむすび

「沖縄に行くたびに食べるほど大好き。好みは油味噌味」（神奈川県在住　宮島 優さん）「旅行で出合い、主役級の存在感、ご飯とお肉の相性に感動」（東京都在住　大石結子さん）

【九州・沖縄はどんなおにぎりが多い？】
■暑い気候なので加熱調理済みが基本
「昔は砂糖が貴重だったので、甘い味つけにすることが鹿児島あたりのもてなしの表現だったそう。沖縄は気温が高いので、火を入れた具が多め。おにぎりにささみフライをぎゅっと押しつけて食べる『おにささ』も特徴的でおもしろいB級グルメです」（編集者　ツレヅレハナコさん）

手のひらサイズに郷土食がぎゅぎゅっと凝縮された、各地のおにぎり文化。おにぎりの具材に困ったときは、旅行気分も味わえるローカルおにぎりでバリエーションを増やしてくださいね。

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撮影／北川鉄雄　フードコーディネート／上島亜紀　取材・文／鹿志村杏子　構成／タカノマイ（Mart編集部）

Mart5月号
週末の昼ごはんを救ってくれる 美味しい「おにぎり」最新ニュース　より

※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。