【HERSエンゲイブ】イタリア野菜・ラディッキオ
いまは、ラディッキオの収穫期です。
ラディッキオはイタリア・ヴェネト州のトレヴィーゾの特産品ですが、いくつかの種類があります。
こちらはプレコーチェ種。今回、小生が栽培、収穫したのはこちらです。
一方、日本でいちばん一般的なのがこのキオッジャ種。スーパーではフランス語の「トレビス」という名前で並んでいます。
プレコーチェ種とキオッジャ種の中間的なのが、ヴェローナ種。
見た目が全然違うのがカステルフランコ種。
そして、いちばん美味しいとされるのは、こちらのタルディーヴォ種。これは他の種類とは違い、畑で収穫した後に、湧き水に浸して特殊な軟白栽培を施したもの。日本ではほとんど見かけませんが、白い部分が肉厚で、甘味と苦味があって本当に美味しいです。小生も数年前にトレヴィーゾに行った時に感動しました。
「その味を再び」と思い、ラディッキオを作ることにしたのですが、タルディーヴォ種の栽培はとてもじゃないけど難しすぎる……。というわけで、プレコーチェ種にしました。(上記5枚の写真は、BACCHETTE E POMODORO https://bacchetteepomodoro.com/ja/ より)
ビニールポットに種を蒔いたのは、8月末。ベランダで1カ月ほど育て、9月末に畑に植えつけました。
土に馴染み、活着してきたら、1カ所につき1株ずつに間引きします。
11月になり、冷え込んでくるとうっすらと赤くなってきます。「コリアンダーのカレンダー」の時に説明したアントシアニンという色素の影響です。
12月になると、すっかりボルドー色に。
風除けの意味で、真冬は防虫ネットをかぶせておきました。
年が明けて、まだ寒いうちからぐいぐい育ち、白菜のように結球していきます。まるで、花のよう。
桜の時期にはこんな状態に。
なんか食虫植物みたいで怪しくないですか?
暖かくなると、葉の周りが再び緑色になってきました。
味が悪くならないうちに、ここいらで収穫したほうがよさそう。
外側の葉と根っこを取り除きます。
パルミジャーノ レッジャーノをふりかけて、サラダにして食べました!
文・撮影/川原田朝雄