「太々しい=ふとぶとしい?」「廃る=はいる?」読み間違いやすい漢字3つ

漢字自体はそれほど複雑でなくても、読み方につまずきやすい漢字は意外と多いものです。

そこで今回は、読めそうで意外と読めない、“読み間違いやすい漢字”をピックアップ。

いくつ正解できるのか、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

1.「太々しい」

普段は平仮名で表記されることの多い「太々しい」。

「太々しい」には「大胆不敵な様子」「憎たらしいさま」「図太い」といった意味があります。

意味から、何となく読み方を連想できたでしょうか?

そんな「太々しい」の正しい読み方は……

 

「ふてぶてしい」です。

「ふてぶてしい態度」などネガティブな意味で使われる言葉なので、褒め言葉や良い意味として使わないよう気をつけましょう。

2.「廃る」

「廃る」には「価値が下がる」「失われる」「役に立たない」といった意味があります。

よく「男が廃る」「廃れた街」などと言ったように使われる言葉です。

そんな「廃る」の正しい読み方は……

 

「すたる」です。

「廃る」という言葉は、単純に価値がないことや良くないことを言うのではなく、時間の経過にともなって価値が下がったり、良さが失われてしまったりした場合に使います。

3.「権現」

「権現」とは神号(神の称号)の一つであり、また「仏が化身して神となる」などといった意味を表す言葉です。

うっかり「けんげん」と読んでしまいそうですが、正しくは……

 

「ごんげん」と読みます。

「権」を「ごん」と読む漢字は、「権現」のほかに「権化(ごんげ)」「権官(ごんかん)」などがありますよ。

 

何問正解できたでしょうか?

普段から見聞きしていても、いざ漢字表記になると読み方が分からない……。そんな言葉もあったかと思います。

不意にこれらの漢字が出てきた時に迷わず読めるよう、今回読めなかった漢字はしっかり覚えておきましょう!

 

参考文献
出口宗和『読めそうで読めない間違いやすい漢字』(二見文庫)

文/大内千明 画像/Shutterstock(fizkes、Lukasz Ziembicki、Pushish Images)