草刈民代さん、50代で辿り着いた〝シンプルで質の良い〟今を肯定してくれる服とは?

それなりの年齢を重ねた今、またオシャレが楽しいという人が増えています。

自分の顔、体に合うものも、流行も理解した上で、経験値をもった大人が選ぶ服。

そんな素敵な選択肢の数々がここにあります。

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今回は草刈民代さんの「わたしの今を肯定してくれる服」を、HERS9月号本誌より一部抜粋してご紹介します。

 

 

■草刈民代さん(54歳)

 

~踊り続けた人生、肩の力が抜けた今を黒スーツが優しく映し出してくれます~

 

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TOPS/ヨウジ ヤマモト BOTTOMS/ヨウジ ヤマモト SHOES/マーク ジェイコブス ACCESSORY/エルメス

 

「チュチュや練習着しか着ることのなかった20代。

映画『Shall WE ダンス?』出演後、様々な洋服に袖を通し始めるようになった30代。

洋服を好きになり、40代に入ると、好奇心いっぱいにハイブランドから109やラフォーレ原宿の若者ブランドまで手あたり次第、果敢に挑戦してきました。

でも、40半ばを過ぎた頃から「本当は、何を着たらいいんだろう……?」と考えるようになりました。

そうやって手探りを続けるうち、50代の今、辿り着いたのが〝シンプルで質の良いもの〟という結論。

でも、私が思う「質の良さ」とは、素材など物質的なことだけではありません。どちらかというと、デザイナーの思想や精神性が現れている服。

そして、それが顕著に現れるのが黒スーツです。

~中略~

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シンプルな黒スーツは、その着こなしにも自分らしさが現れますが、私は気が付くと自然と首元がスッキリと見えるものを選んでるんですね。

踊りをやめて10年、体つきも変わってきました。筋肉ばかりだった体にうっすらと肉がつき、全体的に丸味を帯びてきました。

でも、だからこそ、黒のスーツが女っぽく着られるのかもしれません。

5年後は全く違う黒スーツを選んでいるでしょう。願わくば、その頃にはもっと幅広い着こなしができる女性になっていたいと思います。」

 

 

くさかりたみよ

1965年生まれ。8歳からバレエを始め、16歳で牧阿佐美バレエ団に入団。18歳で「恋の絆」で主役デビューし、以降日本を代表するトップバレリーナとして活躍。1996年『Shall we dance?』でスクリーンデビュー。他に『ダンシングチャップリン』『終の信託』。10月に舞台「PURGATORIO-あなたと私のいる部屋-」がある。

 

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撮影/嶋野旭 ヘア&メーク/高城裕子 取材・文/河合由樹 構成/永吉徳子