【週刊おうち薬膳】簡単!レンチンタコライス(便秘対策レシピ3)

中国の伝統医学では、秋がもっとも便秘になりやすい季節ということで、10月は「便秘」をテーマにした薬膳レシピを4週にわたってご紹介しています。
第3週目は4タイプある便秘の中でも「熱秘(ねっぴ)」と呼ばれる、体に熱がこもりがちな方におすすめの便秘解消レシピです。

◉第1週:気秘(きひ)タイプのレシピはこちら!

◉第2週:虚秘(きょひ)タイプのレシピはこちら!

便秘のタイプはこの4つ!

■気秘(きひ):ストレスによるもの。旅行など環境が変わると出ないのはこのタイプ

■虚秘(きょひ):体力不足によるもの。女性やお年寄りに多い

■熱秘(ねっぴ):体内の熱よるもの。便が乾いて出にくくなる

■冷秘(れいひ):体内の冷えによるもの。大腸の動きが悪くなる

実際に悩む方は本当につらいと市販の便秘薬に頼ることも多いと思います。が、市販薬の多くは“冷やして出す”もの(水分を多く含む状態で排泄され、腹痛を伴います)。熱秘(ねっぴ)タイプ以外の方は腸の冷えを助長するので、毎日のように使うことは避け、なるべく食材で整えましょう。

◉今週は「熱秘(ねっぴ)」タイプさんのレシピ

簡単!レンチンタコライス

熱がこもるタイプの便秘解消
ポイントは「体の熱を取る」こと

体にこもった熱によって体が乾き、便が出にくくなるのがこのタイプ。熱は水分を蒸発させる力があるためです。夏は洗濯物が乾きやすく、ドライヤーも冷風より温風が圧倒的に早く乾くのと同じです。なので便も水分が渇くとなかなか出にくく、出ても固いのが特徴です。
熱がこもりがちな人はほかにも顔色に赤味がある、吹きでものができやすい、ほてり、イライラしやすい、眠りが浅い、動悸しやすい、尿の色が濃いなども見られます。また、お米は多くの水分を抱いたまま大腸へ届くので、よく噛んで食べるのがおすすめです。

というわけで今週は、体にこもった「熱」を冷まし、便通をよくするアボカドやレタスを使ったレシピをご紹介します。レンチンで完成するので、忙しい日のランチにもぴったり。一味唐辛子で辛さを調節することができるので、子ども用にはナシで、辛いもの好きなママはお好みでどうぞ♪

◉材料(2人分)

合いびき肉…150g
玉ねぎ…1/4個
大豆(水煮)…50g
アボカド…1/2個
レタス…2枚
ミニトマト…12個

〈A〉ケチャップ…大さじ3、中濃ソース…大さじ1/2、おろしにんにく…少々、一味唐辛子…5振り(後入れでもOK)

ごはん…茶碗2杯分
塩、粗挽き黒こしょう…各適量
レモン(くし型切り)…お好みで

 

◉つくり方

  1. アボカドは皮を剥き薄くスライスする。レタスは5ミリ幅の細切りにする。玉ねぎはみじん切りにする。ミニトマトはへたを取って横半分に切り、8個分はタコミート用、4個分は飾り用にとっておく。
  2. 耐熱のボウルに合いびき肉、大豆、玉ねぎ、ミニトマト8個分、〈A〉を入れて混ぜる。(一味唐辛子は辛さが苦手な方がいる場合後入れでもOK)
    ふんわりラップをして600Wの電子レンジで3分加熱し、よく混ぜてさらに3分加熱する。塩、粗挽きこしょうで味を整える。
  3. 皿にごはん、レタス、飾り用のミニトマトを盛り、②のタコミートをかける。アボカドと、お好みでレモンを添える。

このレシピのポイント

✔️一味唐辛子で辛さは調節できるのでお子様用には入れずに作り、あとから大人用に加えるなどでもOK!お好みで調節してください。

✔️パスタソースとしても使えます♪

✔️さらに本格的にしたいときは、盛り付けたあとでピザ用チーズを散らしたり、コーンチップを砕いてトッピングしても◎。

今週のキー食材をおさらい

◆アボカド・レタス…便通をよくする、熱を冷ます

Nanako Saito

料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。
教室情報はInstagramにて。Instagram@nanako.yakuzen