「白粉」「機織り」って正しく読める?読み間違いやすい漢字4選
簡単に読めそうに見えるけれど、実は変わった読み方をする漢字は意外と多いものです。そうした漢字をさらりと読めたら、きっと周囲から「知的な人」だと思われるはず。
この記事では、そんな“変わった読み方をする漢字”をピックアップしてご紹介。くせ者揃いな難読漢字を集めてみました。
1.「白粉」
「白粉」とはメイク道具の一つで、いわゆる「フェイスパウダー」のことです。ベースメイクの仕上げとして使われています。実際にメイクをする時「白粉」を使っているという人もいうでしょう。
そんな「白粉」の正しい読み方は……
「おしろい」です。ちなみに「白粉花(オシロイバナ科の多年草・一年草)」は「おしろいばな」と読みます。
2.「機織」
「糸を織って織物へと織りあげること」を「機織」と言います。童話『鶴の恩返し』で鶴が使っていた道具……と言えばイメージしやすいでしょうか。
また「機織」という漢字のポイントになるのが「機」です。これを初見で正しく読めたらすごいかも!?
そんな「機織」の正しい読み方は……
「はたおり」です。「きおり」と読み間違えないように注意しましょう。
3.「木偶の坊」
「木偶の坊」とはいわゆる“操り人形”のことで、そこから派生して「人の言いなりになって、まるで役に立たない人」と人を嘲る(あざける/馬鹿にしたり悪く言ったりすること)言葉として広まりました。
そんな「木偶の坊」の正しい読み方は……
「でくのぼう」です。ちなみに「木偶(でく)」だけでも「役に立たない人」といった意味があります。
4.「打遣る」
着手しかけた仕事を中途半端なまま放り投げてしまう。ご飯を作っている途中に、洗濯物をたたんでいないことに気付いて、作りかけの料理をほったらかしにする。
そんなふうに「放り出すこと」を漢字で「打遣る」と書きます。すぐに飽きてしまうのか、物事をすぐに打遣る人っていませんか?そんな「打遣る」の正しい読み方は……
「うっちゃる」です。「うっちゃる」という読み方は、元々「打遣る(うちやる)」という読み方が変化したものだと言われています。
いかがでしたか? たとえば「白粉」などは、つい「はくふん」と読んでしまった人もいるのではないでしょうか。
誤読しがちな漢字ほど、正しく読んだ時に周囲から一目置かれることでしょう。ぜひこの機会に、正しい読み方を覚えておきましょうね。
参考文献日本語倶楽部〔編〕『読めないと恥ずかしい漢字完全制覇本』河出書房新社
文/大内千明 画像/Shutterstock(puhhha、Rafal Cichawa、ra2studio、Valeri Potapova)