自分時間を取り戻す、大人の女性のための宿3選

取り立てて予定が詰まっているわけでもないもに、なんとなく気忙しい毎日。
たまにはそんなしがらみから解放されて、完全なる「自由」を手にしたいと思いませんか?

「何にも追われず、ただただぼーっとしたい」「好きな空間に身を置いて、アートを感じたい」「次の日を気にせず、美味しいお酒を飲みたい!」

そんな大人の女性がゆっくり自分の時間を過ごせる、そんな宿を12月号本誌より、一部抜粋してご紹介します。

 

■隅から隅までオーナーの美意識が行き届いたギャラリー併設の小さな宿で、アートと共に過ごす

岡山県・倉敷市「滔々 町家の宿」
_J3A0818

倉敷美観地区の大原美術館の南側。観光客で賑わう通りから一本路地を入った静かな通りに『滔々 町家の宿』はあります。
白壁と瓦屋根の風情ある町家には、暖簾も看板もなく、往来の人のほとんどが宿とは気づかないほどひっそりした佇まい。

築100年の木造2階建ての町家は、もともとは民家で、その後は30年以上にわたって地元内外から愛されてきた「クラフト&ギャラリー幹」の貸しギャラリーでした。
それを引き継ぎギャラリーとの複合施設として昨年8月にオープン。ギャラリーは山本圭一氏、宿は高吉輝樹氏が設計を担当。

_V7A0659
<写真>滔々 gallery 岡山を中心に20名ほどの作家ものを扱う。作家のセレクトはギャラリーと宿のマネージャーを兼任するファースト理恵さんが担当。(営業時間/10:00~17:00 月曜定休)

手仕事をコンセプトにした宿は、一日一組限定の一棟貸しで、キッチンに備え付けられた器やカトラリーはすべてギャラリーで扱っている作家のもの。

「地元・岡山の作家さんを中心に、県外にも素晴らしいもの作りをしている方がたくさんいらっしゃるので、宿での滞在を通して、ぜひそれを体感してほしいですね。道具は使って初めて、そのよさがわかります。時々備品を入れ替えながら、ご紹介していきたいと思っています」と、ファースト理恵さん。

豪華でも高級でもない、気取らない上質感とシンプルな美しさがそこにはありました。丁寧な手仕事によって生み出されたものに囲まれ、実際に使いながら過ごせるだけでなく、気に入ったものは購入できるのが魅力。1日だけではもったいない。できれば2泊以上連泊して、宿の美意識を味わい尽くしたい。

 

_J3A0812
滔々 町家の宿[とうとう まちやのやど]
岡山県倉敷市中央1-6-8
☎086-422-7406
料金/一棟貸しで1名¥39,600~。最大5名まで宿泊可能。キッチン付き。食事は付かないが、朝食用の季節の果物、パン、ドリンク類は用意されていて、夕食は近所の飲食店を紹介してくれる。
*ギャラリーの2階にも『滔々 二階の宿』という小さな宿がある。
HP/https://toutou-kurashiki.jp/

 

 

 

■オールインクルーシブのプライベートヴィラで、森と空だけに囲まれる心地よさ

沖縄県・恩納村「U-MUI Forest Villa Okinawa YAMADA GUSUKU」
600_05I6632

那覇空港から車で60分ほどの場所にある恩納村は、ホテルが林立する屈指のリゾート地。その中心地から少しだけ離れた場所にある国指定史跡・山田グスクの麓にひっそりと佇むのが「U-MUI Forest Villa Okinawa YAMADA GUSUKU」。

厳かで豊かな森に囲まれた広い敷地に、客室は18室のみ。敷地に一歩足を踏み入れると、青い空と森だけが目の前に広がり、心が自然とほぐされます。

客室すべてがプライベートヴィラ。プールと屋外ジェットバスが付いている部屋なら、一日中で過ごせます。

なによりも嬉しいのが、館内や部屋でのドリンクや食事、ジムやシュミレーションゴルフ利用のすべてが宿泊料金に含まれるオールインクルーシブの客室が、3タイプ用意されていること。

大人ならではの贅沢かつ自由な沖縄の楽しみ方が、ここに。

 

_05I6437
U-MUI Forest Villa Okinawa TAMADA GUSUKU[ウムイ ~フォレストヴィラ オキナワ ヤマダグスク~]
沖縄県国頭郡恩納村字山田2455-1
☎098-964-5555
客室/全18室
料金/デラックススイート[朝食付き]¥44,000~(1名)、[オールインクルーシブ¥66,000~(1名)]、ラグジュアリースイート[朝食付き]¥55,000~(1名)、[オールインクルーシブ]¥77,000~(1名)など特別プランもあり。
HP/https://u-mui.jp
アクセス/那覇空港から車で60分。

 

 

 

■自然と文化、伝統が交わる沖縄中西部・読谷村に誕生した、大人の時間を〝遊ぶ〟リゾート

沖縄県・読谷村「GLAMDAY STYLE HOTEL & RESORT OKINAWA YOMITAN」
600DSC_6617

沖縄本島中部に位置する読谷村は、緑濃い山並みと東シナ海に囲まれた美しい町。14世紀には中国との貿易で栄え、伝統工芸品や民俗芸能などが今も継承されています。

その読谷に新たなリゾートホテルが誕生しました。沖縄の緑に彩られたエントランスと昼夜で表情を変えるインフィニティプール、窓から海と空のグラデーションが楽しめる客室と、館内すべてで読谷の豊かな自然に触れられる造りに。

沖縄食材を使ったお酒に合うメニューがそろう「バー&レストラン TASTE」に各国のスピリッツから泡盛までがそろうバー、オールデーのカフェダイニングと食のシーンも充実。

食べる、飲む楽しみを気分に合わせてアレンジできるのも魅力です。

沖縄を、リゾートを知り尽くした大人の女性こそが自在に〝遊びこなせる〟。自分だけの休日の形が見つかるはずです。

 

DSC_6584
GLAMDAY STYLE HOTEL & RESORT OKINAWA YOMITAN[グランディスタイルホテル&リゾート 沖縄 読谷]
沖縄県中頭郡読谷村字瀬名波571-1
☎098-987-8300
客室/全54室
料金/1人¥60,000~(2名一室利用 素泊まり、税・サ込)
2019年7月オープン。宿泊は16歳以上。マリンアクティビティ、乗馬などのアクティビティあり。
HP/https://glamdaystyle.jp
アクセス/那覇空港より車で約1時間

 

 

撮影/中川正子、福本和洋、長谷川潤 取材・文/和田紀子、柿本真希、佐々木ケイ 構成/山田麻琴、川原田朝雄