【専門医がアドバイス】ついついやりがち…な「NG風邪対策」

今の季節は風邪やインフルエンザの予防が気になりますよね。自分と家族を風邪やインフルエンザから守りたい!その思いから実践している予防法が、実は効果がないことも……。今回はついやってしまいがちなNG予防法をご紹介します。

教えてくれたのは
池袋大谷クリニック院長 大谷義夫先生

医学博士。群馬大学医学部卒業後、東京医科歯科大学、九段坂病院に勤務ののち、米国ミシガン大学留学等を経て東京医科歯科大学呼吸器内科兼任睡眠制御学講座准教授。2009年に池袋大谷クリニックを開院。

風邪・インフルエンザ予防には効果が「?」な予防法

NG予防法その1.鼻うがい

アレルギー対策にはOKだけど……
「鼻うがいが風邪・インフルエンザ予防に有効という医学的なデータはなく、必ずしも風邪に効果があるとは言えません。ただし、鼻うがいをすることで鼻の奥についた花粉やハウスダストなどを洗い流すことができるので、アレルギー対策には効果がありそうですね」(大谷先生)

NG予防法その2.肩甲骨の間にカイロを貼る

温めるなら鼻を!
「カイロで温まるのは皮膚の表面のみ。体温を上げて免疫力を高める効果までは望めません。温めるならむしろ鼻がおすすめ。ウイルスは37℃で増殖しにくくなると言われているので、鼻風邪をひきそうなときなどには、マスクやマフラーで鼻を覆って温めましょう」(大谷先生)

NG予防法その3.しょうがをとる

冷え性対策にはいいけれど……
「しょうがをとることで血流がよくなるので、温かく感じるかもしれません。けれども、体温が上がるわけではないので、カイロと同様、免疫力を高めるといった効果はありません。ただし、血流がよくなるという意味では、冷え性の人には効果的です」(大谷先生)

取材・文/須賀華子 構成/長南真理恵

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Mart2020年1月号
私も家族も元気でHAPPY カラダの疑問に答えます拡大版「効果的に風邪・インフルエンザを防ぐには?」より