人が集まる前日の「一夜漬け掃除」で押さえておくべきポイントとは?

普段は忙しくて掃除が行き届いていない自宅に来客が! そんなときにも慌てずに済む、来客がある日の前夜にやるべき掃除のポイントを教えてもらいました。玄関、洗面所、トイレなど場所別にご紹介します。

教えてくれたのは

クリンネスト2級1級認定講師
白井佳子さん
家事代行サービス企業「ミニメイドサービス」のノウハウを基にできた掃除のプロ資格、クリンネストとして活躍中。
「まずお伝えしたいのは「掃除」と「片付け」は別ものであるということ。使う脳も体も道具も違ってきます。そのため、同時進行すると無駄が多くなって時間もかかり、疲れる原因に。やみくもにやらず、片付けをしてから掃除をするという流れを意識してみてください。
そして段取りを決めれば効率的にできます。掃除は基本、上から下へ、そして最後に掃除機をかける。壁伝いに周りから中央へ向かってすることで、無駄な動きがなくなり、掃除ムラも減ります。これらを前日に済ませておけば、当日は最終チェックやおもてなしの準備に専念でみますね」(白井さん)

■玄関をきれいにして第一印象アップ!


「玄関はゲストが最初に目にするところ。第一印象をよくしましょう」(白井さん)

 
手垢がつきやすいノブは要チェック。家人があまり使用しないインターホンは掃除を忘れがちなので注意。


死角のようで案外ゲストからは見えるところは、段差や隙間に届くフロアワイパーが便利。


内から外へほうきで掃き出してから水拭きします。水拭きは使い捨てのウエットシートを 使えばストレスフリー。

■洗面所は「清潔感」の要です


「蛇口や鏡をきれいにしておけば、清潔な印象もアップします」(白井さん)


【1】基本は、水拭きからのから拭きで水滴跡を掃除します。使い捨てシートを使って時短に。


【2】蛇口の裏側も忘れずにから拭き してピカピカに。プロ仕様のガラスダスターもおすすめです。


洗面台にはねた水滴と、シンクの中の水分もしっかり拭き取って、清潔感をアップ。

■ゲストがじっくり見がちなトイレは念入りに


「個室なのでゲストもついつい落ち着いて見回してしまうところ。隅々、確認しましょう」(白井さん)

腰の高さから下の場所に向かって掃除をしていく



トイレ専用使い捨てシートで、手垢がつきやすいスイッチ、その下のペーパーホルダー、ペーパーのホコリが潜む壁の順に拭きます。

便器チェックはいろいろな角度から

 
万が一、ゲストが便座を上げることも想定して、内側の汚れも細かく確認しましょう。


男の子がいる家庭ではとくに、便器の側面に液体の跡がないか、床との隙間に汚れがないかもチェック。

★トレイ掃除ではホコリにも注意して!
「姑みたいですが、タンクやペーパーホルダー、窓枠のホコリを見ちゃいます」(ゲストの声)

換気口

リモコン

コンセント

窓の枠

実はトイレットペーパーの紙ホコリや服から出る繊維ホコリがたまりやすいトイレ。見落としがちですが、気づくゲストも多いよう。

■リビングは「上から下へ」が基本です


「ゲストが座ると気になるのは、目線の先。テレビ台や飾り棚など壁伝いに上から下へ掃除します」(白井さん)

見えるところを上から下へ


座って目に入る面だけではなく、立って歩いた際の視界に入るところも忘れずにホコリキャッチ。


観葉植物の葉にもホコリがたまりやすいので、ハンディモップで優しく落とします。


掃除機をかけながらソックスタイプのシートで気になるところもお掃除。 床を一気にきれいに。


テレビ台の上はいちばんホコリが目立ちやすいのでスタンドの隙間などもしっかり確認しましょう。


座ったときに何がゲストの目に入るか、ゲストの席に実際に座って、目線の先を確認してみましょう。

テーブルは最後にやります


壁伝いに部屋の周りから中心へ掃除を進め、必ず掃除するテーブルは最後に。除菌シートで拭きます。

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撮影/小林愛香 取材・文/加藤文惠 構成/長南真理恵

Mart2020年1月号
ここだけやればきれいに見える! 人が集まる前日の「一夜漬けお掃除」より