社会人留学ってあり?アラサー女子が会社を辞めてセブで2ヶ月英語留学した結果…

ちょっと興味はあるけど、社会人になってしまうとなかなか手が出せないのが大人の留学。国際化が進み、転職活動も活発化している現代社会の中で、キャリアの構築や転職に有利なスキルになる「語学力」は、できれば身につけておきたいスキルですよね。しかし一旦働き始めてしまうと「留学期間中、会社を辞めなければいけない」「留学後、再就職がちゃんとできるか心配」など、様々な不安があるため留学を決意できない方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、実際に会社を辞め2ヶ月の短期留学を決意した筆者のリアルな留学レポをご紹介!留学するメリット・デメリット、想像と違った点など、お伝えできたらと思います。

フィリピン・セブ島へ、2ヶ月間の格安英語留学へ

海外旅行が好きな私ですが、英語能力が低く、なかなか自由に意思疎通ができないのが毎回ジレンマでした。キャリアのためにも英会話能力は身につけておいた方が良いスキル…。最初は会社員をしながら英会話教室に1年通ったりしましたが、英語力はちっとも向上せず。やっぱり英語しか話せない環境にどっぷり浸かる方が早い!と思い、仕事を辞めキャリアチェンジするタイミングで一念発起。セブへの短期留学を決めました。

私が行ったのは、フィリピン・セブ島にある「IDEA Academia」という学校。セブ島は格安英語留学が有名で語学学校がたくさんあるのですが、中でも「IDEA Academia」はここ最近リノベーションされたばかりの学校で校舎もキレイで新しいところ。留学中の滞在もホテルか寮か選べるようになっており、スパルタが有名なセブの中でも社会人に人気で自由度も高い人気の学校でした。

学校のスケジュールは、1日8コマ(1コマ=50分)で月曜〜金曜まで。8コマのうち5コマは完全マンツーマン授業で、残りはディスカッションやアクティビティ形式。かなりみっちり英語環境に浸かるため、英語の習得はかなり早かったと思います。ちなみに学費は、授業料、宿泊費(ホテルの4人部屋女子ドミトリー)、食費(朝昼晩)、全てついて1ヶ月20万円ほど。格安すぎてびっくりしました。

セブ島での生活、留学中のスクールライフは?

リゾート地として有名なセブなので、私が最初想像していたのは「勉強に疲れたらキレイな海に入ってリラックスできる〜」という環境だったのですが、実際は学校から海までは距離があるため海に行くのは基本は週末。平日は基本夕方まで授業、夜は自習か近くのモールに買い物に行く程度だったので、セブ島の観光ができるのは土日のみでした。

観光としては、ジンベイザメとの遊泳体験や世界遺産のボホール島のチョコレートヒルズ、キレイなビーチや島を巡るアイランドホッピングなど、素敵な場所を観光できたのでとても楽しかったです。また何よりも、日本とは違う文化や風習・生活模様を垣間見ることができたので、それだけでも人生の価値観が広がる良い経験でした。

2ヶ月の短期留学で英語の習得はできた?

気になる英語の習得状況ですが、超ビギナーの私が始めてから、1ヶ月で日常会話のヒアリングができる程度に、2ヶ月で日常英会話がスローなりにも何とか意思疎通ができるまでに上達しました。ビジネス英会話やネイティブの英語を聞き取れるようになるまでには、正直1年以上は見た方が良いというのが感覚です。

同じ学校に留学していた生徒さんの中には、企業の英語学習プログラムで3ヶ月でビシネス英語を学ぶコースの人もいれば、定年過ぎて日本語教師を目指し英語学習を1ヶ月する人、学生で休みを利用し体験程度で1週間の短期で留学する人も居れば、2ヶ月セブで留学しその後ワーホリでカナダやオーストラリアに1年行く人など、様々でした。

ワーホリで働きながら現地で生活してしまえばある程度お金も貯まるので、その貯金で日本に帰ってから転職活動をする人も。どこまで語学を突き詰めたいかによって選択肢は幅広く、留学をしたからと言って転職に不利になるということは無いので、留学はかなり良い経験になるのではないかなと思いました。

結果、留学はするべきか?否か?

結果、経験した私が思うのは「留学はするべき」という結論です。

理由は、語学力がつくという最大の目的が叶うのはもちろん、留学中に様々な国の生徒と交流することで、国ごとの文化や価値観の違い、歴史、生活、などを知ることができ、客観的に日本の良さも悪さも見えてくるからです。いかに自分が小さな枠に収まっていたのかを実感すると、日本で働いていた時の悩みが馬鹿らしく感じるように。世界はこんなに広いのにこんなにちっぽけなことで悩んでいたんだ、と思うと心が凄く楽になります。デメリットで言えば、同じ会社で働き続けてキャリアを積みたいと思っている人にとっては、休職がキャリア形成に響きやすいといった部分でしょうか。

会社に入ってその中でのルールが自分の定義になりがちな日本社会だからこそ、新しい自分の定義を見つけるのには、留学は手っ取り早くぴったりな経験なのかもしれません。ある程度社会人を経験して世の中を知って来たタイミングで留学するからこそ、見えてくる世界もあるはず。価値観を広げる経験は、回り回って自分が社会で生きていくのを楽にし、ストレスフリーな生活へ導いてくれる、投資するべき体験だなと思いました。

キャリアに模索する現代のアラサー女子こそ、社会人留学はおすすめ!

なかなかハードルが高いように思う社会人留学ですが、調べてみると意外と簡単。今は格安短期留学もありますし、いきなり1ヶ月で留学せずとも、体験として試しに休みを利用して1週間程度で行くことも十分良い経験になります。何よりスキルが身につく以上に、人生の視野が広がる素晴らしい体験ができるのが最大のメリットだと私は思います。ストレス社会で悩めるアラサー女子に是非チャレンジしてもらいたい。社会人留学って、意外と良いですよ!

travel writer SHIORI(しおり)

東南アジアをこよなく愛し、会社員を辞めバックパッカーでアジアを半年間放浪。帰国後、旅行会社webマーケ、女子旅メディアディレクターを経て、トラベルライターに転身。現在は女子旅専門トラベルライターとして「綺麗になる旅」を追求中。2019年7月よりCLASSY.ONLINEでも執筆をスタート。
Instagram:@travler_s23
Blog:トラベルライターSHIORIの女子旅Blog