【Mart白書】「家事シェア」してますか?お宅のダンナさん-前編-

 

 

共働き家庭が増えるにつれ、家事を妻と夫(ほか家族)が共有する「家事シェア」いう考え方が主流になってきました。最近の洗剤のテレビコマーシャルを見ると、食器を洗うのも掃除をするのも妻というより、むしろ夫がメインという設定が多いのに気づきます。でも実際、世の中の夫はどれくらい家事をやっているのでしょうか? 30歳代~40歳代の主婦が多い月刊Martの読者のみなさんに大アンケート、妻という立場の本音を聞きました。


夫の家事シェアの実態は「やっている 66%」!

「家事シェアしている」のうち「頼めばやる」を除いて、「かなりやっている」「やっている」「たまにやる」を合わせると約6割以上の夫が何かしら家事をやっているそう。仕事の合間を見て、家事に取り組んでくれる夫の割合は年々少しずつ増えてきていますが、その一方、やらない派が2割弱という結果になりました。この数字、みなさんのご家庭と比べていかがでしょうか。

「自分で率先してするというより、私がやっていたら一緒にするような感じ。頼めばやってくれますが、私主導がほとんど」(兵庫県西宮市 38歳 パート)
「言えばやってくれるのですが、言うまでやってくれないので正直家事シェアは期待していません」(埼玉県さいたま市 44歳 派遣会社)

夫がやっている家事は 1位「ゴミ出し」2位「風呂掃除」


※複数回答可でいくつも家事をシェアしている人も多く、このような票数になっています。育児・動植物の世話、食材の買い物等は選択肢から除外。

やはり「ゴミ出し」「風呂掃除」というお父さんの2大家事は予想どおり。3位には「食器洗い」が入り、10位の「夕食づくり」は妻の帰りが遅い日のシェアのほか、休日はパパがごはんづくりという夫婦も。いくつもの家事をシェアしている人も多く、トップ10ランク外は、11位「トイレ掃除  42票」 、12位「リビングなどの片づけ  36票」とつづき、(自分のワイシャツの)アイロンがけも目立ちました。

 


「積極的派」・「ルーティーン派」が「嫌々派」を圧倒!?


グラフの通り、やってはいるがいつもの「習慣でやっている」夫の割合が5割以上と多いようです。それ以外は”積極派”の「家事が好き」や「やらないと気が済まない」几帳面な夫と、「嫌々やる」に大きく分かれますが、妻たちはどう思っているのでしょう。

【積極的に家事シェア派の夫】
「気が付いたところを率先してやってくれるのでとても助かっています」(神奈川県川崎市 36歳 専業主婦)
「私が仕事の日に休みだと、帰宅したとき部屋も水まわりもきれいになっていて気持ちいい」(神奈川県横浜市 45歳 パート)
「仕事後でもやってくれる。また、朝、私が子供の面倒をみていて忙しいとき率先して家事をしてくれる」(岡山県小田郡  38歳 フルタイム勤務)

【やらないと気が済まない派の夫】
「綺麗好きで、私がするよりも丁寧にしてくれるので安心して任せています」(神奈川県厚木市 38歳 パート)
「夫の性格が潔癖性で掃除は自分でしないと気が済まないタイプなのと、洗濯の仕方にもこだわりが強いため、たまに見ていてモヤモヤする」(岐阜県大垣市 28歳 休職中)

一方で家事シェアの考え方に否定的だったり、忙しすぎて家事をする暇がない夫も。

【嫌々やっている派の夫】
「文句を言いながら家事をしている」(神奈川県大和市 39歳 教室主宰)
「文句を言いながらされると、感謝の言葉も出てこない」(秋田県湯沢市 30歳 専業主婦)


夫の家事シェアには「不満」より「満足」がわずかに多い!

半数以上の約6割がの妻が夫の家事シェアに「満足」しているという結果に。慣れない家事をやってくれることに対して感謝している、という意見が多く見られました。まずは、満足派のコメントを見てみましょう。

【大満足】
「私が基本的に整理整頓に関して残念賞なので、旦那なくして生きていけない。旦那がいなかったら我が家どーなってる?といつも思う 」(茨城県つくばみらい市 34歳 パート)
「私がズボラなので、見かねてやってくれるので本当に助かっている」(愛知県津島市 40歳 専業主婦)
「家の中を掃除機で掃除してくれるし、休みの時は何も言わずとも風呂掃除をしてくれるのでかなり助かっている」(東京都江戸川区  38歳 フリーライター)
「私が仕事をはじめてから、夫6:4妻割合で夫のほうが家事をしてくれているので助かっています」(東京都葛飾区 31歳 アドバイザー)

【満足】
「同業者なので子育ても家事も50%ずつやるのが約束で、その約束は守ってもらっている」(宮城県仙台市 41歳  教員)
「自分でできることはしてもらう。なぜなら、老年になったら家事ができないと困るから」(千葉県船橋市 48歳 パート)

【やや満足】
「かなりやってくれるようになったが、ここまで育てるのに時間がかかった」(東京都大田区 32歳 フルタイム)

当然の結果ですが、家事シェアの分量が妻以上に夫が多くやっている、あるいは適正な配分だと感じられれば不満はありません。さて、反対に「不満」の理由はどんなものでしょうか。

【やや不満】
「掃除は隅々までしてくれない」(東京都練馬区 38歳 会社員)
「シェアと考えると少ないと思うから」(岐阜県賀茂郡 44歳 パート)

【不満】
「共働きなのに妻だけ家事育児への負荷が大きい」(東京都品川区  34歳 会社員)。
「普段ワンオペ育児なので、出来ることは積極的にやってほしいと思う」(香川県観音寺市 34歳 専業主婦)

【かなり不満】
「共働きなのに半々でないのと、頼んでも嫌々感がある」(埼玉県さいたま市 39歳 会社員)
「共働きなのに不公平」(富山県魚津市 42歳 パート)
「友人の話を聞いても、私の旦那がいちばん家事をやっていない」(京都府長岡京市 33歳 専業主婦)
「まったくやらない。いう気も起きなくなった」(神奈川県藤沢市 38歳 パート)
「散らかすだけ散らかす注意したら キレる。極々たまに 洗い物とかするとドヤ顔するので」(福岡県福岡市 38歳 パート)

共働きなのに…というシェアの配分の不公平感が多い中、まったくやらない“家事シェア率0%夫”にはもはや諦めの声しかないようです。

そして、不満は家事シェア中の態度・言動にも及んでいます。

【その態度に不満】
「たとえばやってもらっても、“シテヤッタ感”をモロにだす」(大阪府門真市 45歳 自営業)
「ものすごい嫌そうに顔にも態度にも出して“手伝ってやってるぞ感”をめちゃくちゃ出します」(岐阜県岐阜市 28歳 専業主婦)

*この記事に掲載されたアンケートは2019年11月下旬~12上旬に、Mart会員のみなさんにWEBアンケートを実施し、209人の回答をもとに集計したものです。
*一部のグラフの数値の合計が100%にならないのは、小数点以下第3位を四捨五入しているためです。

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撮影/北川鉄雄 記事構成/Mart編集部

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