子どもの成長とともに、進学などでお金がかかるときがやって来ます。備えが必要とはわかっているものの、いったいどう備えたらいいのでしょうか? そこで、他の家庭はどうしてるのか、面と向かっては聞けない実情を大公開。自身も6人の子どもを持つファイナンシャルプランナー横山さんが、真剣アドバイス!
■兵庫県在住N.R.さんの場合
専業主婦。子どもは公立中学へ進学予定だが、公立ならプラス塾が基本で、私立なら塾は不要という話を聞き、私立進学も選択肢に入れるべき?とも考えている。1人300万円想定の学資保険は前納で支払い済み。とはいえ、受験の時期が近いので不安も。
■N.R.さんの心配事
学資保険だけで学費は足りる? 公立だと結局塾代がかさんでお金がかかってしまう?
★家族構成
夫(47歳)
妻(43歳)
長男(9歳)【学費の備え方】 計200万円分の学資保険(12歳で20万円、15歳で20 万円、18歳で160万円)
次男(7歳)【学費の備え方】 17歳満期の学資保険200万円※学費の出費が重なる時期に備えて、 長男が17歳のときに200万円支払われる学資保険にも加入。
★N.R.さんの家計
月の手取り収入 約30万円
年間ボーナス 約100万円
貯金総額 約500万円
1カ月の支出
住居費……………………………..3万円
食費 ………………………… 4万5000円
光熱費 …………………….. 2万3000円
通信費 …………………….. 2万6000円
子ども費( 2人分のピアノとこどもチャレンジ) ………………………….3万円
被服費 …………………………..5000円
夫小遣い …………………………..3万円
妻習い事代 …………………….5000円
レジャー費 ……………………..5000円
日用品・雑費 ……………………5000円
車両費………………………………2万円
夫婦の生命保険料と学資保険料…………………………..計3万5000円
月の貯金額 ……………………….4万円
その他 ……………………………1000円
横山さんのアドバイス
「大学入学まで足りそう。 あとはお子さん次第!」
「短期で学費が必要な時期用に、学資保険で 1人300万円の備えがあるので、初期費用までは大丈夫かと思います。とはいえ、親元を離れて暮らす可能性も考えると、大学卒業までにもっと必要になることも。親が全額払う前提ではなく、子どもにもバイト代などで一部負担してもらっても。塾も子ども次第で、行かなくてもいいのでは」
教えてくれたのは
家計再生 コンサルタント
横山光昭さん
株式会社マイエフピー代表取締役。独自の家計再生 プログラムの相談・指導に高い評価がある、庶民派ファイナンシャルプランナー。『お金と人生の計画帳 100年生きる私たちのマネープラン』(主婦の友インフォス)など、著書は累計330万部超え。
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イラスト/カツヤマケイコ 取材・文/鹿志村杏子 構成/長南真理恵
Mart2020年2月号
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